古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

6月5日の 構造、設計⑩ アンダーバー、ブロックについての追加図面です

6月5日のブログを読み直してみると、文字ばかりで、数字ばかりが並んでいて、
感覚的に分かりにくいと思いますので、図面を追加します。

平面図は 私の楽器以外は、いずれも Master Making Guitars より取らせていただいています。

縮尺は 2分の1です。

まず、このアンダーブロック(エンドブロック)が小さいほうの ハウザーさんです

         img678.jpg
                            (60mmx10mm)
         

       

 次に ロマニロスさん

         img679.jpg 
                              (90mmx10mm)


       


       次に一般的な大きさと思われるブーシェさん。トーレスさんも同じくらいです。

       img680.jpg
                              (60mmx20mm)

 
       

        次は比較的大きな フレータさんです

      img681.jpg
                              (約60mmx30mm)


       



      最後に私のエンドブロックです。同じ縮尺です。


             img682.jpg
                               (55mmx5mm)


図面が手抜きですが、ライニングも小さいので、こんな図面になってしまいます。
そして、断面図です。縮尺は 1分の1 です。

もともと小さなブロックですが、一番上は、ライニングの大きさに合わせて、1.5ミリほど残して
削っています。

 img683.jpg


このくらいの大きさだと、ブリッジに振動が伝わり、表板を振動させたエネルギーを、
ブロックで止めてしまわない。と私は考えています。

エッジをフリーにして、基音をしっかり出す。特に低音域の基音は広い面積でないと、
出ませんから、表板の有効面積を増やしているのです。
そして、このエンドブロックはほぼ、ブリッジの真下というかブリッジの延長線上に
来ていますので、その大きさは重要だと思います。
でも、これは低音などは鳴らなくてよい、と考える製作家にとっては,どうでもよい事かも知れません。

  1. 2012/06/09(土) 00:01:42|
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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