古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

材料 ③ ネック材

③ ネック材
このネック材も、モダンスペインギターでは、
ほとんど100パーセントマホガニー系統の木で作られています。
(私も横板をローズウッドの時はセドロを使っています)

これも、ヴァイオリン族、ガンバ族で使われているからと言う理由だけでなく,
奏者が直接触れるところですし、
楓の密度と粘りがネック材には適していると思います。
実際に加工するとマホガニー系統の木に比べると、何倍も硬く
(感覚的には、3から5倍くらいでしょうか)粘りがあります。
これも音に影響していると思います。

ただ、他の木材でもそうでしょうが、
(横板、裏板のところでも書かせて頂きましたが、)
特に楓は木によって個体差が非常にあるので、使う場合には注意が必要です。
逆に選ぶことが出来るので、自分が作りたいギターにあったネック材を選ぶことが出来ます。
(ただ、楓のネック材の値段が非常に高く、入手も難しいと言った、難点はありますが)

それと、これは構造の面でも関係があるのですが、
一般的なギターではかかとの部分を何枚かの板を張り合わせて材料を作っていますが、
これも、ヴァイオリンやガンバのように一本の木から削りだしたほうが、
ネックを支える、音の支える最も重要な部分ですので、音的にも有利かなと思います。
かなり古くなった、ギターでこの何枚かで作られた、
ネックのかかと部分で剥がれかけている楽器を見ました。
と言っても、ギター用の材料では、1本の木から作れるような材料はありませんので、
しっかり接着すれば問題は無いと思います。

私の楓のギターは全て、ヘッド部分以外のネックは1本の木から削りだしています。
演奏家の方にとって、楓のネックの感触や音はとても、良いようです。

10弦ギターのネックとかかとです。

10弦ギターのネックとかかとです。

やはり楓はきれいですね。

やはりかえではきれいですね。
  1. 2012/01/13(金) 14:55:26|
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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