古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

ネックについて、その3 そしてその他

ネックについて,DOLPHYさんのコメントいただきました。

よく、音楽関係、楽器関係の本を読んでいると、本を書くほどですから、その分野では詳しい方
なのですが、少し自分の専門分野から外れると、かなり間違った事を書かれていることを目にします。
私も、気をつけないといけないな、と思っています。

ギターについても、クラッシクギターについて、いろいろ関心を持って、調べたり、
作ったりしてきましたが、アコースティックギターや、エレキギターの事はそんなに、
知識はありません。
クラッシクギターに繫がると思い、調べたりしますが、充分でない場合もあります。
また、間違った事を書くこともあると思います。
そんな時は、ご存知の方は教えていただくと、ありがたく思います。

ただ、2チャンネルのように、自分の考え、主張だけを、押し付けてこられるのは、困りますが。
幸い、このブログではそんな方は、いらっしゃらないし、私も自分の考えは書かせていただきますが、
それを、どう考えるかは、お読みいただく皆さんのほうですので。

また、一方的に私の考えを、発表して、分からない事があれば、これもまた、一方的に
お答えするという形だと、なんか学校の授業のようです。
皆さんのお考えを聞かせていただくと、さらに良いブログ、良いギターについての考えが
まとまりそうです。よろしくお願いします。

ということで、コメント内容から、思いっきりずれてしまいましたが、

ギターネックのロッドについてです。
ギターメーカー『タカミネ』のクラッシクギターにロッドが入っているとのことですが、
私などは、昔「現代ギター」の広告で、タカミネのギターを知っているくらいで、実際に見たことは
ないのですが、タカミネはそのほとんどが、アコースティックギターかエレアコを作っている会社
なので、クラッシクギターにもロッドを入れているのではないでしょうか。
当然、ロッドを入れたアコースティックギターの優れている点は知っているから、他のメーカー
でやっていなくても、やっていると思います。

音の事を考えているか?と言うと、これは考え方によるかと、思います。

私は比較的しっかりした、ネック材を使います。
近くて素晴らしいギターを作っている、友人は軽い材を使い、バランスだけでなく
音の点からも、彼の作るギターの完成形を目指しています。

軽いネックを使いたい製作家、またそのような楽器を演奏したい、演奏家にはロッドは、
使いたくないと考えると思います。

ネックに密度のあるものをもとめて、音に密度を出そうとしている人には良いかもしれません。

DOLPHYさんも、ギターだけを弾いてきて、ギターを作りたいと思った方でなく、チェロも
ベースも弾かれるという事で、面白い、音楽的なギターを作られると思います。
また、そのような方だから、私のブログを読んでいただいていると思っているのですが。

チェロや、特にコントラバスについては、ガンバ属のコントラバスが、ヴァイオリン属の
オーケストラやアンサンブルで使われているので、色々面白い話もありますので、
また、ギターに関連することが在れば、書かせていただきます。

とまた、横道にそれましたが、ただアルミが芯に入っているだけでは、あまり意味が無いように
思います。

ラミレスあたりが始めた、ネックに黒檀を挟む方法は、ただ黒檀が固いから、補強用に
黒檀を挟み込んだというより、バイメタルで反る事を、防ごうと思ったからでは、
ないかと思います。その点では、優れた考えだと思います。
ただ、これを模倣して、細い黒檀を何本か入れている楽器を見ますが、これはデザイン的な
要素が強いように思います。

ロッドだけでなく、19世紀ギターのシュタウファーや、モダンギターのスモールマン
のように、ネックの取り付け角度が調整できるだけでも、充分ではないかと思います。

シュランメルンで使われる、コントラギターは15弦以上もある楽器ですが、ネジ一本で
ネックが付いていて、それで角度も調整します。

私も古いコントラギターは何台か修理しましたが、ネックが反っている物は見ませんでした。

良く乾燥されたネック材、黒檀を使うと、15弦あっても、16弦あっても、100年以上経っても
ネックは反らないようです。
  1. 2012/03/06(火) 09:23:30|
  2. ギター
  3. | コメント:3
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コメント

うるさく質問してすみません。反省してます。
トラスロッドも、音にさえ問題がなければアコギもエレキベースも演奏するのでネックを薄くする上で「便利」なことは間違いありません。また単純な考え方なのですが、ネックを薄くして逆に相対的に黒檀の指板を厚くすれば反りにくくなるのかな、と考えたのでした。そういう材質上の変化が音にどういう変化をおよぼすのか興味がありました。

さて、Kogakkiさんのこのブログの記事を、改行やスペースを編集のうえ両面プリントアウトして綴じて読んでいますが、もうほとんど1册のすばらしい本になりました。すごい博識、また見識にはいつも感心させられています。これからも楽しみにしています。
  1. URL |
  2. 2012/03/06(火) 14:55:36 |
  3. Dolphy #02YxnuwU
  4. [ 編集 ]

Dolphyさん いつもコメントありがとうございます。

音のことさえ、考えている方向の音がしてくれれば、
ネックを薄く、ロッド使用というのは、良いかもしれません。
音が締まって、音に重みも付くかもしれません。?
これは、やってみないと分かりませんが。

それと、私は博識でもありませんので、
ただ、良い楽器を作りたいと、色々考えているだけなのです。
でも、この考えが楽器に生かされていないと、何の意味も無いと、
思っています。

出来るだけ、思ったこと、考えた事、思いついた事を、書くのではなく、
実際に楽器を作ってきて、こうすれば、よくなる、良い楽器を作ることが
出来るということを書いていきたいと思っています。
これからも、よろしくお願いします。

  1. URL |
  2. 2012/03/08(木) 11:29:09 |
  3. kogakki #-
  4. [ 編集 ]

あれ いつから・・

・・・  おっとと、こんなスゴイブログがあるって知らなかった!

ぼくは演奏はしても楽器には素人なので、たぶんピンボケ雑感を
演奏家の立場から・・・

ネックの圧縮比の効果、たぶんそうだろうな〜と納得しました。
生徒のギターが最近圧縮が胴体に効いて 胴体上部が破壊 
「ああ 当たり前だけれどこっちに応力が一番きているんだな」
と再確認したばかりです。
ネック・・堅い木や金属をネックに沿って入れると、その音が
音色に付いてしまうので、私は好きじゃない、でもそれが好きなら
OKでしょうね。
端開放の橋脚のシミレーション(簡単な有限要素)でも再現できるけれど、昔の楽器のネックの
ほうが振動の節がぐあいのよいところに設定されていますよね。
モダンは堅く散っている(ネックそのものの部分振動が複雑なのかも)
ヘッドの重さでそのいち微調整はできるのでしょうね。剛性の高いネックは
ぼくはすきじゃないけれど、これは趣味ですよね。
重いコンクリート橋が丈夫で長持ちとはいえない、現代のギターの
ネックはコンクリート橋のような音がするように思う。のですが。

トルナボス カタロニアの良い時代のトルナボスをたくさん弾きました。
とても良い面もあると感じます。スピーカーに近い側面もあるけれど
ちょっと違う面もあるかもしれません。提唱されているコーンがたは
可能性があるとおもうし、そ軽い素材ならその折り返しもありうるかな、と。
スピーカーとちょっと異なったファクター。
1.共振が働いている、というよりは群遅延をもろに感じられる、それが
低音は増強する感じと平らかにする方向に働いている、のでは? と
感じます。ひょっとすると100hertz以上に設定しても単純な位相差と群遅延
(ヴォルフの遅れといったほうがよいのかもしれない)の位相差で仮想の低音を感じさせる・・効果を生んでいるのと、ちゃう? やろか?

2.筒と裏板のすき間がフィルターとして働いている(スロートですね)かも?たぶん確実 長周期はまわりこみやすい。

3.サウンドホールまわり、楽器の振動にとっては開放端でいちばん先にとりわけ
高い周波数が早く立ち上がる部分、を抑え込む。金属筒では顕著に感じられました。
つまり金属筒のほうが柔らかい音がする。

演奏家からすると。ブリッジについては冷たく重い木をを触りたくないな〜
という趣味が一番に優先されます、なんのこっちゃ。

いそぎ 落書きすみません。
  1. URL |
  2. 2012/03/15(木) 12:38:13 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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