古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

オルガン 製作にかかりました

山と海様 
コメントありがとうございました。昔から仕事で徹夜など無理をしていましたが、もう歳ですし、
体には気を付けようと思います。血糖値も充分に高い事ですし。

カステラミルク様

開花が一ヶ月早いということで、小彼岸花のようですね。
ネットで調べても、少し形の違うものから、まるっきり同じで開花時期だけ違う
というものもありました。こちらのようです。
次の日と2日後の写真です。1日ごとに立派になっていきます。

9 -4 001
9 -4 008



居合いの動画を付けさせていただきましたが、これはギター演奏につながると思い上げさせていただきました。

他の流派ではそうではないところもあるようですが、居合いの練習中は刀、木刀ともに非常に軽く持っています。
木刀だと、練習中いつ後ろから手で抜かれても、簡単に抜かれます。もちろん真剣もそうですが。

そして、斬る瞬間だけ、力が入り斬ってしまうと力を抜きます。

これは、チェンバロやピアノ、ギターの演奏でも同じ事だと思います。



そして、脱力の事が他の方のブログを見てもよく話題になっていますが、居合いから学んだ事を一つ。

それは、居合いをはじめて3年くらい、3段の時だと思います。

それまで、ござとの間合い、力の入れ具合、刃筋を通すこと、切っ先のスピード
など、注意に注意を重ねて、斬っていました。そうでないと、硬いござは切れないのです。

それが、ある日突然 刀身だけで1キロ以上ある私の重い刀が重さを感じなくなったのです。

軽く持てるというか、軽い木刀でも持っているような感覚なのです。

それから、何も気を付けずにと言うか、何も考えずにござが切れるようになりました。
そして、どんな斬り方でも出来るようになりました。

当時は、1日500本くらいは素振りをしていましたので、刀を持つ筋肉が出来上がり、
また技も身について、力を入れなくても刀が持てるようになったのだと思います。

硬いござは(洗っただけのござは)他の流派の方には切る事が難しいように思います。
注意しても。

こんな話があります。

居合いの全国大会で、他の有名流派の宗家の方が、自分の用意したござを無くなってしまって、
私たちの宗家からござを借りて斬られました。

でも、切れるどころか、少しだけござに食い込んだだけで、刀は曲がってしまいました。
何百万円の刀が使えなくなってしまったのです。

この他流派の宗家の刀は刀身に筋が入っているものだったので、曲がると元には戻らないのです。

私たちの宗家が簡単に切っているので、ご自分が使ってられたござと同じようなござだと思われたのでしょう。



ギターやピアノなどの楽器演奏においても同じでは無いかと思います。

脱力しても、充分に楽器を弾く事が出来る力、筋肉が付いていれば脱力が出来るのではないかと。

ギターの西垣さんは、普通のプロのギタリストの方の2倍以上の大きな音で、そして綺麗な音で演奏されます。

昔、西垣さんに握力を聞いた事があって、確か 握力計が壊れるほどの握力をお持ちだと言われたような記憶があります。

お弟子さんの中には、2本指で何十回と腕立て伏せをされた人がいました。

力がないから、力を入れて演奏するしかないというので、脱力が出来ない場合もあるようです。

ですが、一般的には必要以上の力をいれて弾いている人が多いように思います。

この必要な力以上に入っている力は脱力する必要があると思います。




今まで、沢山のアマチュアのギタリストの方にお会いしました。
特に、長年演奏されている方の中には、私の5倍、いや10倍くらいの力で
左手で弦を押さえている方がいらっしゃいました。

人間の体は皆、繋がっているので、左手に力が入れば右手にも力が入ります。

昔友人のギターの先生から、お弟子さんがどうも、力が入りすぎるので、リュートを弾けば
力が抜けるのではないかと、リュートの製作を依頼された事もあります。

私もリュートだと脱力が簡単に出来ます。というか脱力しないと弾けないのです。

私とお会いしたアマチュアギタリストの方には伝えているのですが、左手の使い方は
押さえるのではなく、押す方向に力を使うと何分の一の力で弾ける事を。




そして、腱鞘炎の話も、よく出てきます。

歳が行ってからギターを再開した方の中には、腱鞘炎になったり、
腱鞘炎の予備軍の方がいらっしゃるようです。

左手については、左手の使い方で予防は出来ると思います。

右手については、初期のルネサンスリュートの奏法のように、親指が手の内側に入る
奏法で力が入ると必ず指や右手全体が故障するように思います。

私は、人一倍、いや人2倍、3倍も指が丈夫だと思うのですが、それでもこの奏法で
力を入れて1時間も弾いていると、指に違和感を覚え直ぐにやめました。
鳴らない楽器だったので、また音も綺麗な楽器ではなかったので、この奏法でしか
その楽器の一番良い音は出せなかったという理由もありましたので、弾いていたのですが。




右手、左手のギターを買い換えなくても試せる脱力に繋がる楽器の改造方法があります。

それは、半音下げて(バッハの頃のバロックピッチです)1フレットにカポタストを付けるのです。
そうすると、弦のテンションが下がって、左手も楽になります。
弦長も約61.5センチになりますので、左手を拡げなくても演奏できます。

カポタストを付けると、楽器も明るくなり、反応が良くなることが多いので、右手も
力を入れなくても弾く事が出来ますので、脱力の練習になると思います。




そして、肝心のオルガンですが、かなり進みました。

9月2日から始まりましたが、2日、3日は雑用もせず、まず設計から始めて、オルガンの一番重要な
工程を進めました。

2日は夜中の3時くらいまでやっていたのですが、ものすごい満足感がありました。

雑用に気を取られずに、仕事だけに頭も神経も集中できるということは、こんなに楽しい事なのかと、
つくづく思いました。

でも、4日は自治会長の雑用、敬老の日の準備で作っていただく色紙を買いに行ったり、
打ち合わせをしたり、案内のチラシを作って配ったり、自治会費の納入を渋っている方の所
へ行って話したり、その他色々の雑用をしながらのオルガン作りでした。
でも、これが普通の日のやり方ですので。

よくよく考えると、10月27日の堺での演奏会までにオルガンは作らないといけないのですが、
少なくとも5日ほど前には出来ていないといけません。

9月10月とも8日は演奏会その他で仕事が出来ませんので、1ヵ月と5日で3オクターブ半の
4フィートゲダクト(閉菅)を作らないといけません。

オルガンは6年前に1台作っただけなので、また1から勉強しなおして設計からです。

そして、今回は鍵盤移動も出来るようにしないといけないので、前回を構造を変えていますし、
ふいごその他構造も大きく変わっています。

とりあえず、設計はこのようなものです。

9- 6 001

パイプの位置と鍵盤の位置が決まれば大体の構造が決まってきます。

作業は、ルーター仕事が多いです。

9 -4 005
9 -4 007

急がなくてはいけないし、失敗している時間はありませんので、慎重に急いで仕事をしています。









  1. 2016/09/06(火) 14:15:24|
  2. ギター
  3. | コメント:1
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コメント

正に高齢で始めたので左腕の腱鞘炎に苦しんでやっと治ったと
思ったら今度は右手親指の不安定なのに悩まされています。

現在右手親指が手の内側に入っているとの講師の指摘があり、
昨年以来人差指の外に出るように改造中で2年近く掛かって最近
人差指の外側に出るところまで改善できました。

しかし、以前の親指がくの字に曲がる悪癖が残っているため脱力
することも同時練習中です。

  1. URL |
  2. 2016/09/19(月) 09:55:26 |
  3. Tommy #Y17400wE
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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