古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

沢山コメントをいただいて、ありがとうございます。

沢山コメントをいただいて、本当にありがとうございます。

コメントの少ない私のブログにこんなにコメントをいただくことはもう無いかもしれません。

それほど、皆さんの興味のある話だったのでしょうか?

コメントをいただいていて、コメントへのお返事、ブログの更新が滞っていました。

相変わらず忙しくしていましたが、一息ついたのでブログを更新させていただいているのでなく、
これから、また忙しくなりそうなので、お礼の意味もこめてブログ更新させていただきました。

先日も、某音大のガンバのメンテナンス10台を何とか1日でやってしまおうと、朝9時過ぎから
午後5時半まで、昼食もとらず、水だけ飲んで(よく考えたら、トイレも行っていませんでした)
1分の休みもなしで、作業していました。それもほとんど中腰で。

IMG_0643.jpg

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10年以上メンテナンスをしていなかったので、大変だったのですが、そのうち3台は結構大きな修理で
修理半分、メンテナンス半分でした。

ここでも私の楽器は修理やメンテナンスの必要はありませんでした。

弓の毛換えもあったので、お弟子さんに手伝ってもらいましたが、嬉しいこともありました。


彼が最後に毛換えをした弓が、とても出来がよく、毛箱や毛を留めていた小さな木片もぴったり
でした。弓としてもバランスがよく美しい弓でした。
よく見れば私の作った弓でした。

10年以上前の弓ですが、我ながら良い仕事をしていると思いました。

この前後も、以前から預かっていたリュートやギターの修理、それに
35年ほど前に作った、イタリアンチェンバロのオーバーホール。
これもほとんど中腰で。

こんな調子でしたので、コメントのお礼も遅くなってしまいました。

ということで、本題の話です。

日本人が作った楽器の評価ですが、ギターに関してひとつ面白いアンケートがあります。

現代ギター社の現代ギター 臨時増刊 2014年9月号に、ギタリストに聞いた使用ギターアンケートです。

日本人ギタリスト 95名 外国人ギタリスト 18名の結果です。

最初に メインで使っている楽器は3ポイント、サブは2ポイント、それ以外は1ポイントとしたアンケートでは。

1位から15位までの30メーカーの結果はのなかで、日本人製作家は 6名です。

さらに、メインで使っている楽器に絞ると

得票数 9票から2票の楽器の16の内、日本人の楽器は 一人だけでした。

ブランド嗜好、舶来品信仰と言われるかもしれませんが、現実はこのようなものです。

日本以外でも、スペインだけでなく、フランスも、ドイツも、イギリスも、イタリアもアメリカも
オーストラリアもそれ以外の国でも、ギター製作家は沢山いますから、この結果は当然かな?
と思ったりします。

日本でも、売れる楽器を作らないといけない製作家もいますし、売れなくても良い楽器を作ろうとしている
外国の製作家もいます。

国ごとの、国別の問題でなく、製作家個別の問題のような気がします。

ギターはまだ、多くの製作家が製作し、楽器を供給し、それを演奏家が使用している数少ない楽器
のように思います。

古楽器に関しては、まだまだ小さなマーケットで、リュートやガンバを作っている人は
数人しかいませんから、ギター以上に個人の製作レベル、製作に関しての情熱の問題の方が
大きいように思います。

最初に 音大のメンテナンス、修理のことを書かせていただきましたが、
設計の問題点から故障している外国の楽器、製作技術が無いために壊れている
国産の楽器どっちもどっちでした。

つい最近大修理した国産のリュートも、修理を始めると「あっと、驚くことばかりでした」
よく平気でこんなもの作っているな!と言う感想の楽器でした。
もっとも、安く作って初心者や学生に使ってもらう目的の楽器だったかもしれませんが、
それでもそこそこの値段はしていたはずの楽器です。

ブーシェさんも「楽器作りはアマチュアで無ければいけない」と言われていたようで、
お金儲けはプロとして大事なことですが、良いものを作りたい(その良いもの、良い楽器の
定義が難しいのですが)と言う熱意、情熱、環境、それに材料、技術と言った問題もありますが。

今回の展示会でも、情熱はアマチュアの方の方が、良いものを作りたいと言う熱意は伝わってきました。
売れなくても、自分が作りたい楽器を作る、理想の楽器を追い求めたいと言う言葉も聞きました。
でも、それに対応できる、知識、技術、経験、勉強、材料、についてはプロの方の方がお持ちだと言う感じでした。

それと、ぎん様

古い私のブログまで読んで下さってありがとうございます。

言葉の表現の問題かも知れませんが、私の目にはセゴビアさんの右手は、真っ直ぐでなく
脱力された自然なカーブを持った右手のように見えます。

タレガさんは正面から見て、平面的な角度で右手を曲げていますが、セゴビアさんは
手のひら側に曲げて、少しだけ平面的な方向に曲げているように、私の目には見えます。

https://www.youtube.com/watch?v=lCeebWgjrrU&index=1&list=RDlCeebWgjrrU

のアストウリアス(レイエンダ)のなかで、ピチカート奏法の時は右手が真っ直ぐのように
私には見えます。(6分10秒当たり)

最近の若いギタリストはユーチューブや現代ギターなどの雑誌の写真で見ると、
カルバレーロ奏法ということでなくても、右手首が真っ直ぐに見える奏者が増えましたね。

と言ってる、私もそうです。

私の場合は、右手左手の手首が異常に硬く、と言うか非常に丈夫で
右手首を曲げての演奏が出来ないからそうしています。

それは、手首が曲がっていないと、弦に対して斜めに指が当たります。
この斜めにあたっている音が私は好きだからそうしているのも
理由の大きなひとつです。

これから、小さなハープを2台仕上げて、6月中旬までに京大の野村先生の
還元熱処理した材料と、そうでない普通の材料を使ったギター2台作らないといけませんので、
また、ブログ更新が滞りそうです。
これは、補助の関係もありますので、写真は撮ります。
また出来上がってから、楽器の感想は書かせていただきます。

と言いながら、昨日は自治会長をしている団地で水道管破裂があり。立ち会ったり、手伝ったり。
それに、新聞の取材もありました。これについてはまた連絡させていただきます。
明後日は、役員会で配り物を何百枚と整理して、日曜日は自治会の草刈、飲みのもの準備や
草刈機の準備なども。6月に入ると、トライアルウイークで6日ほど、中学生の相手や、民生委員の
会議やお仕事、その他雑用も山のようにあります。

当分忙しくなりそうです。









  1. 2016/05/26(木) 23:19:07|
  2. ギター
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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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