古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

南港ギター展示会が終わりました。そして最近のこと


ブログ更新が出来ていないうちに、もう4月も終わりになろうとしています。

熊本地震も発生から2週間が経とうとしていますが、まだ余震が続いています。

熊本は、古楽が盛んなところで、沢山の友人 古楽仲間がいます。

まだまだ大変な時期ですから、あまり連絡は取っていないのですが、
フェイスブックやメールで無事な連絡は取れました。

市役所が壊れた 宇土にギターが一台行っているのですが、最初の地震で
スタンドに立てていたギターのペグが壊れたという連絡がありました。

私も阪神淡路大震災で 祖母や友人やギターの先生を亡くしているので、
人事ではありません。

もちろん、無料で直させていただくことを連絡しました。ついでにフレットの打ち替えも。

天草の私も沢山楽器を作らせていただいた、コレジヨ館は楽器の被害がなかったそうです。


南港のギター展示会も終わりました。

今回も相変わらず、ばたばたしていました。

初日は 展示をして間もなく、ガンバの調整を頼まれていましたので、
駐車場でなんとか調整をしていました。

その間に展示ギターの
演奏もありましたので、私のギターを弾いていただく時は
会場に行かないといけませんし。

4時過ぎには、会場を出て 自治会の役員会のため家に飛んで帰って準備をしていました。
第一回の役員会ということで、どうしても出席しないといけませんでしたので。
自治会会長というのも結構仕事が多くて、4月はほぼ毎日何かの仕事があります。
そんなにがんばってしなくても、と思うのですが。


肝心の展示会です。

今回は 32人の参加でした。

今までは、一部屋で展示、演奏がありましたが、今回は3部屋を使いました。

cello 2016 4 -5 714

私の展示ブースです。左隣はヤマハギターでお馴染みの江崎さんです。

一番大きい、昨年まで展示演奏をしていた部屋です。

cello 2016 4 -5 715


演奏会も満員の盛況でした。

cello 2016 4 -5 716

皆さん昨年よりは自分の作りたい楽器に近づいているようで、製作レベルは上がっていました。
楽器として使える楽器がほとんどでした。

仕上げは、私より皆美しい仕上げでした。

楽器屋さんで売ることが目的ではないか?と思うほど仕上げは綺麗でした。

今回、楽しみにしていたのは、初出展の名古屋の大西さん、今井勇一さん
と会えることでした。

大西さんの楽器は 19世紀ギターそのものの音で、すばらしい楽器でした。

彼も私と一緒で「百人いたら一人の人が分かってくれたらよい」と言っていましたが、
それが分かってくれる人が展示会の最後に現れて、買ってくれました。

彼の楽器は、素晴らしいのになかなか売れない楽器でしたので、とても
嬉しかったです。私の楽器はなかったのですが。

今井さんも、やはり製作家と直接話をしながら、楽器を弾かせていただけると
いうことで、いつも彼の展示の前には人がいました。

二日目は少し時間の余裕がありましたので、ゆっくり話をさせていただいて
楽器を弾かせていただきました。

モダンスペインギター、日本で作られるモダンスペインギターのひとつの方向の
最高の楽器だと思いました。
人柄も素晴らしい人で、私とおない歳ということで話が弾みました。

沢山の楽器を弾かせていただきましたが、中には製作している本人が楽器を弾いていないのが
分かる楽器、バランスが悪い楽器。
低音、特に6弦が鳴らない、3弦が鳴らない、これも特にハイポジションが鳴らない、
低音がボンと鳴って、音楽が作れない楽器も結構ありました。

やはり、ある程度は楽器が弾けることが大事だと思いました。

今回は、アマチュアの方も出展しているので、その方たちは演奏をしていて
楽器を弾いていて、楽器を作ろうと思ったのでしょうが、作るほうが面白くなって
弾かなくなったのでしょうか?

弾けば分かることなのですが、低音弦に不良弦が結構あるのですが、不良振動している
弦をそのまま張っている人がいました。

これは、今回以外の展示会でもよく感じました。

私のように、何年も張りっぱなしの弦で展示している人はいませんでしたが、
私の場合は、新しい弦でも不良振動していれば、捨てます。
(念のため、一度は反対に張り替えますが)

そして、古くても不良振動が起こらなければ張り続けています。

古い弦のほうが楽器本来の音がすると思っています。

新しい弦をよく張り替える人は、弦のメッキの音を楽器の音、
弦の音と思っているのでは?と思ったこともよくあります。

有名なアメリカの楽器でしょっちゅう弦を張り替えている人の楽器は、
6弦が全然鳴っていませんでした。
弦の新しいメッキの音がしなくなると、張り替えているようでした。

不良弦の見分け方は、音の不良倍音が多いので、弾けば分かると思いますが、
見ても分かります。

開放弦で弾いてみて、弦の残像が振幅の両側だけに見えると、
良い弦です。

不良弦は 弦の残像が 何本も見えます。
当然、不良倍音も多く出ています。

他には、大工さんの楽器も毎回面白い楽器を出してくれます。

今回は、天井板に使う柔らかい杉板で作ったギターが、表板の質量が小さいので
反応もよく、明るい音がする良い楽器でした。

ちょうど、よく出来たダブルトップのギターのようでした。

何人かの方が、面白い楽器を作っていて、その方たちは「作りたい楽器を作っている、
自分が弾きたい楽器を作っている」と言われていましたが、そのことが良く分かる楽器でした。
一番、大切なことのように思いましたが。

リンクさせていただいているブログ友達の方ともお会いできました。
想像していた通りの素晴らしい方でした。時間がなくてゆっくり話を出来なかったのが
残念でした。

演奏会も聞かせていただいて、ギターの演奏会はどうあるべきなのか?
ということも、考えさせられました。

少しだけ書かせていただこうと思っていたら、長くなってしまいました。

もっと書きたいことはあったのですが。

  1. 2016/04/28(木) 11:18:10|
  2. ギター
  3. | コメント:16
<<沢山コメントをいただいて、ありがとうございます。 | ホーム | チェロにガット弦を張る際の注意点 その2>>

コメント

日本製の時代来る!

興味深く読ませていただきました。
西洋音楽は、ヨーロッパから伝来したものでですから、当然に彼の地で製作される名品というギターに憧れ、現に戦前からそのようなギターを手に入れて弾かれていた人もいたほどです。その当時の日本では、正直、ギターの形をしたものというような稚拙なものだった。
 しかし、輸入商の熱心な恩恵もあり、戦後次第にヨーロッパの名品が輸入され、徐々に一般人の目にも触れられる機会が多く鳴り、本邦の手工ギター製作家のギターもそのレベルを格段に上げ、現在では、逆に海外の有名ギタリストがこそって、日本製を使用するほどにまでなった。
 日本人の感性、美的センス、品質の確かさ、狂いの無さ、四季に富む環境への追従性、その完成された高品質なギターは、やはり海外のギタリストにもはっきりと認識されています。

もう、ハウザー、ラミレス、フレタ、トーレスというギターに大枚を使う時代ではなくなったのは確かです。それどころか最近は、日本の有名ギタリストもこぞって日本製ギターを使ってらっしゃいます。これは本当に喜ばしく、誇るべきことです。コンサートを見に行ってもそれは明白です。
 昔は、ヘッドのデザインを見ながら、「あの方はハウザーⅡ製か、あの人はラミレスか・・」などと名器を当てるのも楽しみの一つだったですが、もう現在は、そんな価値観は吹き飛んで、いかに日本製のギターの音がすばらしいか、その音を聞きにいくのが楽しくて仕方ありません。

因に、かつてのヨーロッパの5大名器は、どんどん値崩れしています。もう300万を割るくらいになっています。
海外では、日本製が超名器という現象が起こっています。これからの21世紀は日本製の時代であります。
  1. URL |
  2. 2016/05/01(日) 18:28:45 |
  3. ギター浪漫 #BwtdbEoI
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舶来信奉に物申す

こんにちは。
ことギターなどの楽器のことになると、妙にうるさい御仁がおられます。
リュートでも、日本人が作るコピーは正確に欧州の歴史的オリジナルリュートを、博物館に実際に行って検分したわけでもなく、写真などを参照して作るのでなっちゃない、などと批判する人もいる。

私は、反対意見を持っている。
なにが何でも、博物館で実際に検分、採寸ができるわけではない。許可の問題もある。それに現在はインターネットの時代。
図面などはすぐに入手もできる。それを見ながら製作して、どうして歴史的でないとか、言えるのか。
要は、製作者の手練、音楽的センス、直感とインスピレーションの問題なのである。

私はリュート弾きだが、日本製を愛用している。日本で使用するなら、まずおかしな狂いは起こらず、安定しているし、なにより製作者が日本にいるわけだから安心である。
今現在の日本のプロと呼ばれる演奏者の使用楽器を見ると、欧州の舶来物を使う人が圧倒的に多いことに気づく。中には、自分の生徒に、欧州物を薦めて注文する人もいるくらいなのである。確かに、それはそれで理由があろうから他人がどうこう言うことはできない。
 だが、リュートに関しては、もうちょっと日本製を見直してもよいのではなかろうか。確かに発祥地はオランダ、ドイツ等であるから、オリジンたる欧州物のほうがよいだろうとか、あの名手が使っていたから、とかいう理由も相当にあろう。
 だが、それはプラシーボ効果というものだ。よく考えたほうが経済的にも得策である。

かつて、ストラドを交えたブラインドでテストをして、どれが一番良いバイオリンか実験がなされたことがある。結果は、現代物のバイオリンに軍配が上がったのである。ストラドは選択もされなかったのだ。

クラシックギターの名器も、バイオリンもそうだが、ましてリュートも同様だが、人間はブランドに弱い。見栄もある。
マズローの5段階欲求説を出すまでもなく、有名、著名なブランドの価値には本当に弱いものだ。それを欲しがり、自分のものとすることで安心する。・・・・これは仕方はない、人間だからである。

演奏者だけでなく、一般消費者も日常をよく点検してみたほうがよい。車、腕時計、靴、服、万年筆、シャツ、鞄、そして楽器。
本当に自分に取って必要なのは何か。
日本で製作される楽器が全部が全部、自分にとって良いものとは限らないのは確かであるが、ブランドに目、耳を奪われることなく、純に、研ぎ澄まして、選択眼を持って接していくことも大事ではなかろうか。
  1. URL |
  2. 2016/05/02(月) 09:42:27 |
  3. トーンウッド #sqvDzpO6
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良いギターを探す方法とは

失礼します。

ギターも50年前と現在では、隔世の感がありますね。
昭和の初め以降~、確かに猫も杓子ももラミレス、ハウザーの時代だったですよ。
でもね、たしかに現在はそうじゃないなあと思いますね。
日本人のレベルがえらい上がったし、ギターもすごく音もいいし、狂いも無いし、安心してステージで使えますよ。
なんたって、現場ですごく威力を発揮するのは、まず日本製ですしね。
もうスペイン最高、ドイツ最高という時代じゃないのは確かですね。

あとは、楽器を選定する個人の資質の問題かな。
もちろん、国産が全部が全部最高というわけではないですし、お店の試奏と自宅での試奏、ステージでの試奏も全然違う。
弾く環境の違いの要素も大いにあります。
プロのステージ奏者なら、やはりステージでのポテンシャルでの判断が正解だろうね。
お店の試奏では、完全には楽器の真価はわからないです。だから借りるわけ。
買うことを前提としてね、ある程度のお金を払ってね、借りるの。で、ステージで試して、ホールの隅々まで音が広がり、音色を失わずに響き渡るギターなら、まず買って損はないですね。
国産の50万クラスでも、探せば良いものはありますよ。でもね、アマチュアがお店からギターを借りて試して良かったら買うなんてなかなかできないかな。
 だから、信用あるお店とのコネクションを大事してね、普段から弦とか楽譜とか買ってね、店長と仲良くなることも大事ですね。

良いギターが欲しければ、コミュニケーションよくして、信用も作っておかないと、そりゃあ簡単には探せないですよ、ハイ。
  1. URL |
  2. 2016/05/05(木) 21:18:15 |
  3. 通りすがり #8R1RgMtM
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戦後すぐの楽器

九州の被害は過去の阪神淡路震災と似た光景なので胸が痛みながらも、穏やかな5月連休の戯れ言です。
日本製の楽器についての皆様のご意見。捕捉したいこともあります。
日本のモノ作りのすばらしさは「自分が一番」と声高にいわない立派な職人さんに支えられてきたと思います。「外」のものを素晴らしい手本として尊敬を抱き続けたことがなによりの美徳で、その精神があったからこそ、手本の立場のかたたちも私達を受け入れてくれたのでは、と感じます。
わたしは素晴らしい演奏を生んだ楽器が銘器、だと勝手に信じています。それでいうとストラドはその経年変化による最盛期を何時かすぎたとしても、尊敬を払わなくてはならないと思うのです。テレビであまり上手くない演奏と録音(と私は感じます)で弾き比べをされている番組を垣間みて、とても悲しくなったことがあります。歴史と精神を育んできた楽器をこんな場に・・・と感じました。
日本のギターが進歩したかどうかの議論とは別に、私には日本の戦後1950年代、なにもものがなかった時代に製作された日本のギターにもその素晴らしさに驚くことがあります。なにもものがない時代、食事さえ不自由だったかもしれない時に、職人さんがひたすら単純な憧れをいだいてつくられたギターは最近の細工された楽器にはない素晴らしさがあります。単に価格や音量や評価表で判定をしてはならないのが楽器だとおもうのです。ピアノでも(といっても最近の世界のピアノのほとんどは中国製ですが)戦後のピアノ(1950年代末から数十年)には素晴らしい物がありました・・ま、例のよく知られているOピアノを念頭においてのことですが。いずれにしても、現代は素晴らしい楽器がなんとか自分たちの手に届く可能性が高い社会になったのは嬉しいことですね。

今井さんのギターはごく初期のものからとても好きな楽器だし、大西さんの楽器もとても尊敬するものなので、弾いてみたかったな・・
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  2. 2016/05/06(金) 10:50:16 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
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国産ギターで感じること

興味深い内容で面白く読ませてもらいました。
私は自慢でもないですが、昔はここに名前の挙がるギターを所有していた時期があります。その経験でいえば、どうでしょうか、有名な名器でさえ、ピンキリというのが正直な評価です。

ヨーロッパの名器は注文受注生産がほとんどです。多くのほとんどの日本人のギタリスト、コレクター、愛好家は、中古品を購入されていると思います。だからなのです。要は、受注注文品というのは、購入者が、自分の手の大きさ、楽器の大きさ、ネックの形状等、細かな要望を出して完成させたものがほとんどで、そのギターが10年から20年くらいで手放され、仲介者(社)を経て、日本の楽器店に並ぶのです。高額な有名超名器はほとんど物故製作者ですので、その中古品たるギターが、高いからといって、その人に合うわけがないのです。ここを勘違いしてはなりません。

 反対に、まだ存命中の有名製作者のものは、楽器店が多くの日本人に適合するであろう形状で発注するので、大きさ、ネックの握り具合で外れることはまず無いが、音で外れになる場合も結構あるのです。
そんな具合なので、私も随分と勉強代を払ってきた口です。楽器選びは、嫁さん選び以上に苦労が多いと思います。
逆に言えば、苦労無くして、自分に取っての名器は絶対に所有できないと断言できます。このことは日本製でも同じです。

 60年代から80年代くらいまでの河野さんのギターは良いものが多く、まず外れなかったです。今でも所有してますが、劣化、狂いは皆無です。ますます音が熟成されて味が出てきていて、もう絶対に手放せないです。

片や、舶来製では、ハウザー1世やⅡ製、フレタ1世、ラミレスMTなんかも所有しましたが、もう手元にありません。どうして手放したのか。
買った時の感動は別にしても、時間を共にするうちにでも、打ち解けられなかった。。。。。。、楽器と私の愛情がすれ違ったわけです。時間の経過は解決にもならず、すれ違いの連続、もう維持できない。。。限界だ。。。。。

そう思った時は、決断が早かった。値崩れする前に、いい値段で売ってしまったのわけです。中古品の高額なギターというのは、いろんな意味で気をつけたほうがいいです。前のオーナーの念というか、癖というか、ある方向性というか、その「気」に支配されて、自分の意思が通じなくなってしまうのです。自分の固有周期と同調することなく、発散してしまうというのか、そういう感じです。

 私は、今では日本に住む日本人たる自分には、郷土の職人が作る真心こそ本物だと思えるようになったのです。日本製ギターこそ、自分の波長に最も馴染む最高のギターだと確信することができる。
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  2. 2016/05/06(金) 21:01:22 |
  3. 意見 #yZvKOXaM
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舶来信奉の功罪

楽器に対する個人の評価というものは、簡単ではないと思った。十人集まれば十人なりの評価もあるわけでして。

国産信奉者、舶来信奉者のこうした議論は、もう40年以上近くも前からずっと音楽専門誌や対談、ギター関連コミュニティーで行われてきましたし、今更それをどうのこうのと結論ずけるのも野暮というものである。

ギター弾きが2,3人も集まって酒盛り、演奏会後の打ち上げなどで集まれば、必ずといってよいほどに、楽器の良し悪し、銘器談義が始まり出す。
そして自分の自慢の逸品についての、一通りの薀蓄自慢が始まり出し、銘器を持っていない人間には馬耳東風で、ウンザリ以外の何物でもない退屈な時間を過ごすことになる。社交辞令で、相づち、共感してそうなそぶりはするが、非常につまらない時間となる。
 大体、舶来名器などというものは、金持ちの道楽と同じで、まったく個人の自己満足以外の何物でもない。
ハウザー、フレタなどに、500万近い金など出せる余裕もないし、興味もない。
日本人というのは、ブランドに本当に弱いと思う。これは、明治以来の欧米追従主義の流れで、心身の髄まで舶来信奉が滲みつてしまった結果である。であるので、国内の本当に良い物があっても、見過ごし、自ら損をしてしまっているのである。

良い物、良いギターは、本当は目の前にある案外、注目にもならないものだったりする。パーラーギターには、本当に良いものもあるし、中古ギター屋に行って、500本くらい全部試奏してみれば、4,5万でも極上の音を出すギターもある。
ぜひとも、見栄とプライドを捨てて、純な耳と目で本物の良いギターを探すことである。決して舶来にのめりこんではならない。

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  2. 2016/05/07(土) 14:30:24 |
  3. 古楽 #ioE1F6no
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すこし断定調の意見が多いようでおどろいています。日本の楽器も素晴らしい・・そのとおりで、それ以上の言及はどうでしょうか?
ここの読者でもそんなフレタやハウザー(う、そうだ、独り言さんの投稿を読んで追加(笑))ブーシェなどをもって愛されている方たちがおられるのを存じていますので心配するものです。
今更ながら、当然のことを申しますが・・・素晴らしいフレタやブーシェは(時代と使用者の趣味によってことなる素晴らしさがあるでしょうけれど)本当に凄いものがありますよね。
価格はまた別の問題ではないでしょうか。ストラドが今のプライスタグをぶら下げて生まれたわけではないし(ヴィヴルディの修道院の請求書から見られます)・・もしも製作家が自作に比較的高い値札をぶら下げても、それを非難しようとはおもわないのですが・・。逆にそこに毅然とした職人の姿を見る場合もあるかもしれません。
尊敬をうしなうとあっというまにピアノの世界のように大志を抱く中国の企業に質でも抜き去られることになるのでは〜心配するのですが、杞憂でしょうか?
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  2. 2016/05/09(月) 15:57:20 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
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皆さん、本当に楽器に対して真摯なご意見を持っておられて、読んでいるうちに勉強させてもらいました。
 私には正直、ここで名前の挙がるような超名器と呼ばれるギターは所有したこともありませんのでコメントも憚られますが、
物造りをされる職人さんたちは、お金儲けは別にしても、良いものを作ろうとする心はあると思います。
ギターが出来上がった完成品の良し悪しは、弾き手が判断されるものと思いますが、例えば、昔の焼き物職人さんは、窯から出した段階で、気に食わないものは、叩き壊してしまうといいます。
でも、まさかギターを壊すなんてことはしないでしょうから、店頭に並んだ状態で、あとは弾き手に気に入られて買われるかどうかです。そして、長く付き合っていけるかどうか。ここから先は、もう個人次第ですね。
大事に弾き込まれ、大切に扱われて保存されてきた楽器は、200年も経過しても健在でしょう。
それを現代人は、ビンテージというカテゴリーで有難がるわけです。
経年変化が音を決めると結論づける方もいるくらいですね。だとしたら、どんな安物ギターでも、200年も経てば音が良いなどと貴重がられるのでしょうか。たしかに現在は、そういう風潮があります。古ければ良いというような。

大昔のトイレの床板のような木材の木端で作られたビンテージクラシックギターでも、200年以上も経て表面板も飴色になり、その音たるや表現もできないような絶妙な音色を奏でるのでしょうか。
木材の変化、強度増加、乾燥、含水比、様々な要素の影響、弾き込まれてきたことによる振動特性、反応性など、多くの要素もありそうです。

ですから、私としては、難しいことはわかりませんが、どんな格安なギターも、値段の高いギターでも、弾き込みと経年変化で、大化けするんじゃないか、と思うんですね。ただ、その経年変化は人の一生を越えてしまう。
なんせ、200年くらいの時間を待たねばならないのですから。
 そこで、現在熱心に研究されている化学的な方法による経年変化を再現したギターです。今はアコースティックギターのメーカーでも既に研究、実施され、販売されて好評を博しています。
人生は短い、さればこそ化学的な手法で、音色を改造させる方法が開発されたことは誠に喜ばしいと思います。
お値段もそんなに高くないです。
終戦直後とは違い、現在は、確かに欧州の名器ばかりを買う必要もないくらいに良い国産ギターがたくさんあります。
研究熱心な若い製作者も大勢おられます。私も日本を応援したいですね。

 頑張れ日本! モノづくりの達人たる日本人の職人魂よ永遠なれ! 買って応援! これですよ。
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  2. 2016/05/09(月) 19:15:27 |
  3. ギター弾き #5KK./grY
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人類の文化遺産たるギターたち

はじめましてです。
私は、かくいうハウザーのギターを持っております。
僭越ながら自身の経験では、国産も外国産も良い悪いは確実にあります。
悪いというのは、ネックが反る、ピッチが合ってない、弦高が高すぎる、フレットの端部の整形不良、ナット製作精度の悪さ、
シーズニング不十分、材料の木取り不良、加工精度不良、塗装ムラ、表面板波打ちなどの場合です。
御承知のように、日本のギター製作の歴史は、明治にまで遡り、西洋の見よう見まねから始まり、外国産の輸入により、
その技術が研究されて、現在では格段の進歩を遂げています。
ただ、やはり、スペインのギターには、日本製には無いような乾いた輝き、湿っていないカラッとした明るさがあるように感じます。これは現在でも感じるところです。
反対に、ドイツ製のギター、ハウザーは、低音に芯があり、ズシリと響く質感とクリスタルな濁りの無い澄んだ清潔なトーンを持っており、その音色は、さすがで、他に絶対に譲れない音を持っています。しかも、表面板は絶対に割れない頑丈さを持っているのです。また、3世代前以上からの先祖の残した古い貴重な材料を今尚、保管し、大事に使用し続けていているという幸運もあると思います。
他にもフランスやイタリア、アメリカ産には、各々の特徴もありますが、やはり自分の好みは何かを突き詰め、出したい音を最も奏でてくれるギターを選択することが大事で、人の噂、有名ギタリストの使用頻度で選ぶと、自分にとっては不幸な結果となることもあると存じます。
自分に最高のギターを求めるためには、やはり研究期間、試行錯誤も必要となるかもしれないです。
 すでに、新素材の研究とか、今までとは違う材料を使ったギターも開発されつつあるようですが、私個人の感想では、今尚、機械式時計のブームは衰えていないように、どんなに科学、素材が研究されようとも、歴史ある製作方法、材料で作られたギターの価値は決してなくならないと存じます。
なぜかといえば、人間には常にアナログ、原始的な部分が常にあり、古きをリスペクトする感情を持っていると思うからです。
たとえ、今は亡き製作者でも、歴史あるギターは、ずっと幾世代を経て伝えられ、人類の文化遺産としてその名を残していくことでしょう。名も無きギターも、300年も経ればビンテージギターとなり、歴史の証人となり敬われることでありましょう。
そうのように考えますと、どんなギターでも価値あるギターに変わりはないのだなと思うのです。
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  2. 2016/05/11(水) 10:47:37 |
  3. 独り言 #QDXZYUMU
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ストラドのすばらしさ、著名人も借金してまでも手に入れたいと思うほどの訳はちゃんとあるんでしょうけど。
所詮、このクラスは雲上品。自然と弾き手も選ばれるという悲しさもあるんです。
僕が言いたいのは、分相応ということです。
自己の予算の範囲内で楽しめればいいんです。
雲上楽器を所有する人が幸せとは限らないんです。毎日、扱い、保管に神経をすり減らしていると思うんです。
多額な保険も必要ですよ、このクラスは。
そうまでしても所有したいとは僕は思わないです。神経すり減らすより、曲を弾いて楽しむことに時間を使いたいですよ。

ストラドのブラインドのテストね、あれは僕も興味を持っていたけれど、面白いですね、結果が。
どなたか、プラシーボ効果っていう専門用語を使われていましたけれど、人間の感覚もそんなものだということですよね。
楽器などなんだっていいんんです。要は、自己の生活が犠牲にならず、ストレスを溜めずに弾ける楽器が一番ですよ。
  1. URL |
  2. 2016/05/11(水) 15:46:15 |
  3. saboten #QDc5OK8c
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相性とか目的とか弾く場所とか。

2010年…。
京都の寺町三条のジュウジヤさんで開催された
稲垣稔さんのギター弾き比べ会を聴きに行ったことがあって、
最後に店員さんが「どのギターがよかったか?」と観客に挙手投票を求めて、
見事に数が均等に分散したことを思いだします。

日本製も外国製もありました。モダンギターばっかりでロマンティックギターはなかったですけれども。
今思い出してみると、大きな会場で、ステージ映えするようなギターばっかりだったように思います。

すごく上手な人はどんなギターでもすばらしく弾いてしまえるから、何でもいいんじゃないかという気がしますけど、
やはり、この一本が欲しいということになるのでしょうね。

私は不器用ですし、第一線(継続してギターレッスンに通って発表会に出ている人達)を外れてしまいましたので、
家で夜に音数が少ない曲を静かにきれいに弾けるギターがいいです。
  1. URL |
  2. 2016/05/12(木) 20:47:57 |
  3. カステラミルク #U6M1AWu2
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私は、こちらでの熱い皆さんの楽器に対する哲学ともいうべきご意見に感銘してしまいました。
 私はリュートを嗜みますが、この世界では、とかく「歴史的」ということが尊ばれます。
製作者に対しても、オリジナルを検分もせずに、本の写真だけでコピー楽器を作る人を散々に批判するプロもいるほどです。
確かに、手厳しい意見だとは思いますが、個人的には、別に悪いとも思いません。
製作者のポリシーは、人それぞれですから、他人がとやかく言うことはできません。(批評家は別でしょうが)
写真を見ながら、自分で試行錯誤しながら作り上げることのどこが歴史的でないというのでしょうか。

歴史など時間の経過、時代とともに、その意味合いも異なりますし、音楽性、求めるものも違ってきて当然です。
今の世に、オリジナルのリュートが溢れて誰でも手にすることができるわけでもないし、現在、その製作法に秘密めいたものは、何ひとつ無いといってもいいでしょう。
だから、コスパの良い現代リュートで十二分。また、殊更に、ガット弦でないとダメという意見も聞きますが、これも「歴史的」と同様なことで、現在は、音量も大きいナイロン弦というすばらしい弦で、大きなホールでも満足行く音を出しますし、ナイルガットというすばらしい弦も開発され、何ら問題はないでしょう。

バイオリンのストラドを殊更に希少性を強調し、ありがたがる風潮がありますが、それも全くナンセンスです。
現代のバイオリンのほうが、もっとも現代的で現代の音楽シーンに合っています。
ストラドは、ほとんど全部が改造されてしまっており、歴史的とは呼べないほどのものです。バロック時代のものから、現代シーンに合うように改造されているからこそ、やっとシーンにマッチし出し、年月を経て、現代人の耳にもよく聴こえる音が出始めているに過ぎないのでしょう。そこをよく認識しないといけないと思うのです。

以上、皆さまのご意見や、現代音楽シーンでよく耳にする疑問について私見を述べました。

  1. URL |
  2. 2016/05/13(金) 13:14:10 |
  3. lute #sqvDzpO6
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楽器の価値は

バイオリンの名器もギターの名器も、良いものにはそれなりの理由がやっぱりあるのではないですか。
個体差はあるかもしれないですが、それが突出するほどでもない。個性は大方、ある範囲に収まるような確からしさがある。
だから定評もあって、著名な演奏家もこぞって使用するんではないですか。
名器というのは、やっぱりそれなりの理由がちゃんあるんです。だから値段が高いんです。
欲しい人は、石にかじりついてでも買い、親にねだっても、借金しても買うものです。それでその人がハッピーならいいではありませんか。
所詮、楽器なんぞは夢の内、知らぬが仏です。自分が良ければそれでよしです。
  1. URL |
  2. 2016/05/15(日) 12:24:12 |
  3. 枯葉 #OiQ5YNtE
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楽器だけで考えずに

楽器単体でなく、その楽器を使った演奏を評価対象とすれば良いのではないでしょうか。自分の考え・基準で選んだ楽器で、「○○の楽器だったらもっと良かったのに」と言わせないだけの演奏を目指し練習するということで。偉そうですみません。
  1. URL |
  2. 2016/05/16(月) 01:24:41 |
  3. 山本 #v0W2OX1k
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人は演奏に惹かれるものでしょう。
楽器にだけ注目する人はいません。
演奏がすばらしいので、その結果、その楽器はどこ製?となるのでしょう。
最初から楽器ありきで、その演奏を聴くというのは無いですね。
つまり、名器とは、演奏者が作りあげるもの。
名器の定義を値段や一部のコレクターさんのマニアックなカテゴリーで、まとめてしまうのはナンセンスでしょう。
  1. URL |
  2. 2016/05/16(月) 13:34:09 |
  3. ギター弾き #TaR1uXhQ
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良いギターの音とは、弾きやすさの改善は?

管理者さま
長年、良い音のギターをどのように見極めるのかあれこれ試奏していますが未だ納得できていません。コメントの時期が不適切かもしれませんが、貴台が各種楽器の製造・演奏を通して多くの見識、情報をお持ちと思われますので突然ですが質問させていただきます。
小生、最初河野30号(1975年、660mm)で豊かな鳴りに満足していましたが、有識者の方から「雑音が多い。音の分離が悪い」と言われて、バルベロ・イーホ(1997年)を購入しました。優れた楽器らしいですが、20年弾いても扱いこなせません。張りが強く肩に力が入り、右指が他の弦に当たり、左指も他の弦に触れやすいです。調べてみますと、①ナットの位置が少し高いのではないか、②ナットでの弦幅(1-6弦の幅が約45mm)、③駒の位置での弦幅(1-6弦の幅が約55mm)で、河野30号よりはほんの少しだけ短めのような気がします。
そこで、ご相談ですが、ナットを作り替えたり、サドルの1弦、2弦の位置に溝を付けて拡げたら弾きやすくなるのでしょうか?何とかバルベロ・イーホを弾きこなしたいと悩んでいます。但し、楽器屋では指に問題があるのでそちらを直すように言われています(笑)。貴台の制作者、演奏者としてのご経験から有益な対処法があればご教示お願いします。
余談ですが、昨年、合奏用にアストリアスのダブルトップを購入しました。伝統楽器信者の方からは、その音質は一蹴されています。確かに、低音の締りは不足ですが、力まなくてお良く鳴るし、高音も伸びあり、このような音作りも良いのではないかと感じています。

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  2. 2017/06/04(日) 23:23:51 |
  3. michimat #HuGXX0hM
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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