古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

コメントをいただいていて 



ブログの更新が遅くなってしまいました。
訪問してくださった方々、ありがとうございます。

忙しいのは、相変わらずなのですが、急ぐ 緊急手術のような仕事が続いていたり、
九州 あちこち 弾丸ツアーのような 仕事があったりして、時間と気持ちがなかなか
ブログに向きませんでした。もう少しすれば、やっと時間がゆっくり取れそうなので、
昨年夏から預かっている、ルネサンスリュート、バロックリュート、テオルボなどの修理に書かれそうです。

でも、また雑用が増えそうです。

今も、4つの地区の民生児童委員をしていますが、4月から自治会長の仕事も増えます。
自治会長は年齢順で行こうと決まっていますので、2年間はさらに雑用が増えそうです。
お世話が出来る時にさせていただいても、良いとは思うのですが、あまりにも忙しいので・・・・・

だいたい、365日の内 363日は働いています。
ただ、時間の融通はつきますので、なんとかやっています。

やっと、確定申告の書類にかかったところです。
15日までなので、コメントを頂いていたり、読んでくださっている方に
申し訳ないので少しだけ書かせていただきます。
と言うか、フェリーや 演奏会の待ち時間に書かせていただいた
原稿をまとめさせて頂くだけなのですが。

cabotin様 詳しいオレムス と エンジャ の解説をありがとうございました。

ご存知のこと、と断られていますが、私などにはボンヤリおぼろげに
理解していることをはっきりと教えていただきありがとうございました。

多くの方もそう思っているのではないでしょうか?

このような、知識と深い思慮からあのような、感動を呼ぶ演奏が出来るのだと思います。

タレガさんの評価については、まさにその通りで作曲家としてもっと評価をされるべき人だと思います。

誰だったか、もしタレガさんがギターでなくギター以外の楽器 (ピアノとか)で
作曲していたら今以上に作曲家としての評価は高かったのではないかと言われていますが、そう思います。

でも、私があまりタレガさんの曲を弾こうと思わなかったのは、
テクニックが不足していることが大きな原因なのですが、
それ以外に cabotin さんがおっしゃっているとおり,タレガさんの曲を通俗的に演奏されていることが多く、

そんな演奏を聞いてあまり弾きたくなかったのだと思います。

なんとなく、気恥ずかしい感じがしていました。

そして、比較的音の数が少ない小品が、テクニック的に簡単だと思われてしまって、
(音楽的には深い曲なのに)
初心者用の曲になってしまっていることも、その原因の一つだと思います。

弾くのが精一杯の状態で演奏されるべき曲達ではないように思っているのですが。

また、演奏家からの視点でコメントいただくとありがたいことですので、よろしくお願いいたします。

それと、話がそれますが、私のエンジャとオレムスの運指、曲を簡単に弾くことも目的の一つですが、
楽器の違い、弦の違いから、ハイポジションを使うより、ローポジションを使う方が当時の楽器
で演奏される音楽に近いのでは?とも思って運指を付けました。


Cabotinさんの演奏の裏にあるこのような裏付けや知識だけではなく、他にも深い演奏をされる理由を
あくまで、私の主観で書かせていただきます。

一つは、楽器のことです。

ご存知の方はご存知だと思うのですが、Cabotinさんは19世紀ギターを中心に使われています。
それも、名器の中の名器、私などは奇跡の楽器と呼ばせてもらっている、ギターを使われている
ことも要素の一つではないかと思うのです。

Cabotinさんの演奏を聞かせていただくと、まずその音の芯の強さや密度の高さを感じます。
音の美しさもとても良く感じるのですが。

よく私は基音と倍音の話をしますが、Cabotinさんの音を聞くと、実音と虚音という言葉を感じるのです。

19世紀ギターとモダンギターを使った演奏会などでは、とても良く感じます。

もちろん、演奏家の腕がなければ、このような音が出ないのは当たり前のことなのですが。

Cabotinさんは指や腕の力がとても強いのです。
その強い指で力を抜くからあのような美しい、芯のある音が出るのだと、思っています。

そして、使われている楽器だと、音が伸びるとか、減衰が長いというレベルでなく、弾いた音が更に
クレッシェンドするのです。減衰はとてもとても長くて。
そんな楽器でなければ、Cabotinさんの演奏、音楽は作れないのだと、聞かせていただくたびに思います。

そして、楽器や技術でないところでの話です。

本人さんからはなかなか答えて下さらない事だと思いますので、
プライバシーの問題が無い程度に書かせていただきます。

ギター以外の音楽にも精通されていることも大きいことだと思います。

そして、私などはLPやCDでしか聞くことが出来ない巨匠の演奏を生で聞かれているばかりでなく
親交もあり教えを受けたりされています。一つだけエピソードを。


演奏会のプログラムに載っていることなので、書かせていただいても構わないでしょうか?

それは、アランフェス協奏曲の作曲で有名なロドリーゴさんとの事です。

Cabotinさんは三十代の始めから、スペインのマリアカナルス国際コンクールの審査員をされています。
ギターコンクールでなく、ピアノもヴァイオリンも声楽もある、国際コンクールです。

スペインですから、もちろんロドリーゴさんも審査員をされていました。

Cabotinさんはロドリーゴさんの同僚として、審査されていました。

ロドリーゴさんのお茶目な面がよく分かるエピソードです。


スペインですから、ロドリーゴさんの曲も演奏されます。

そうすると、わかっていながら、「若いの」--Cabotinさんはそう呼ばれていたそうです。

-- 「この綺麗な曲は誰の曲だ」と聞かれるのです。

それに対して気の利いた答えを、その度にしなくてはいけないそうです。

そして、審査が終わるとCabotinさんに、Cabotinさんの答えに対する点数が書かれた紙切れが渡されたと。

プログラムに書かれていた事を読んだ記憶で書かせていただいていますので、
少し違っているかもしれませんが、大体このような内容だったと思います。

このような、経験をされたギタリストは世界に目を向けてもなかなかいないと、思います。

このような、色んな話を山のように聞いていますが、そんな話を聞かせていただく度に、
こんな経験をされたことも、あんな深い演奏が出来ることの要素の一つだと感じます。

Cabotinさんすみません、私の勝手な思いを書かせていただいて。

でも、このように ただ 技巧的な練習ばかりをするのでなく、もっと深いところで音楽を
感じてくれる、感じさせてくれるギタリストが増えてくれたら、との思いで書かせていただきました。

次回は 4月23,24日に南港で行われるギターの展示会の案内をさせていただきます。






  1. 2016/03/14(月) 00:46:04|
  2. ギター
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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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