古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

チェロ練習法 私の独断で



前回のブログで予告をしてしまって、ひょっとすると期待されている方がいらっしゃるかも?
と思って、少し早めに記事にしました。明日からは、また急ぎの楽器でそれどころではなくなるので。

前回に体に合った大きさの楽器について書かせていただきました。まず、このことが上達の早道の一つだと思います。

でも、そんなに簡単に小さな良い楽器が手に入り難いという方や、今の楽器でなんとか練習して上手くなりたいとか、
先生から小さな楽器では勉強できないと言われている、などの理由により4/4 フルサイズの楽器を使わなくては
いけない人も多いと思います。

その場合、テンションの緩い弦を選ぶ、(ナイロン芯等の柔らかい弦を選ぶ)ピッチを半音下げて、A=415 にする。
(これも先生に習っている場合は難しいかもしれません) それと、次に誰でも出来るわけではありませんが、
魂柱立てを持っていて、自分で魂柱を立てたことがある方だったら、駒を1.5センチくらい指板側に近づけて、
魂柱も近づけて,弦長を短くするという方法もあります。
カザルスさんもやってられたようです。

私の 楽器もこのような位置にして弦長は1.5センチ短くして 68センチにしています。

1453989663144.jpg


左手はかなり楽になります。

この楽器もフレットを巻いているので、正しい音程を作るためにはどこまで、指を拡げないといけないか、
が分かります。それと、私はフレットのある、ギター、リュート、ガンバは省エネで、左手の親指は、人差し指より
上に置いています。そうすると、左の力が抜けて、弦が押さえられるのです。でも、チェロでは中指のところに親指を
持ってこないといけないのです。
それが、フレットがあると(ガット弦の巻フレットですから)親指の位置の確認が出来るのです。

この楽器を 440まで上げると415の時に比べると、全然鳴りません。
弦はプロアルテなのですが、弦が 440まで上げると振動する余裕が無くなるのでしょうか?



まず独学するために、教則本を探しました。
ネットを使って、良いものがないか?探しました。

そして、いくつかの教則本を買いました。そしてびっくりしました。

ギターやその他の楽器の教則本のような物を期待していましたが、練習曲集というか
音階練習曲集のようなものでした。演奏するための教則本でなく、教師が使うための
曲集のようなものです。

懲りずに探し続けると、良い本が見つかりました。

鷹栖光昭さん 升田俊樹さんの やさしいチェロ入門 です。

1453989642708 (1)

1453989652969 (1)

これまでの教則本と違って、懇切丁寧に書かれています。

この本で、チェロをやっている方だと、誰でも知っているような、左手の指使い、ポジション移動
などが理解できました。

教えてグー とか ちえぶくろ を見ると、習っている方でも、自分で勉強してみようという方の
質問を見ると、すべて先生に聞いて分かっているのではなさそうですね。

後は、ネットで分かりやすいHPやブログを探しました。

よく理解出来たのが、日本エトルリア協会の HPです。

 http://giappone-etrusco.rejec.net/Cello.html

なぜこんなに詳しく音楽のことについて書かれているのか謎ですが、とてもよく理解できます。

後は、今の時代、ユーチューブです。

山のように、無料で勉強ができます。

その中で、Abigail Mchugh-Grifa さんのユーチューブが英語ですが、よく分かります。

例えば、弓の持ち方は

https://www.youtube.com/watch?v=TNZbPD1zJ8Q

その他、右手、左手の使いから、スケール、曲の練習方法など沢山の動画で説明、紹介されています。

話が元気すぎるようですが、分かりやすい英語で話してくれます。

これ以外でもたくさんの親切な動画があります。

利用しないともったいない感じです。

それと、私が見つけた面白いサイトがあります。

http://www.8notes.com/instruments/

8 notes.com というサイトです。

初めは、チェロの簡単な楽譜がないか?探していましたらいくつかのフリープリント
のサイトがあったのですが、このサイトは 楽譜、それも旋律と伴奏譜があるだけでなく、
音源も、演奏例、伴奏だけが選べて、テンポも自由に変えられます。もちろん、テンポが変わっても
ピッチは変わりません。

レベルも 初心者 初級 中級 と分けられていて、作曲家別でも検索できます。

それに、チェロだけだなく、ヴァイオリンや、フルート、サックスやピアノ、
リコーダーに様々なアンサンブルや声楽、コーラスまでありとあらゆる楽器
の楽譜が紹介されています。

私はこの中から、10曲ほど選んでプリントアウトしました。
スカボロフェア、ロッホローモンド(鉄道唱歌の原曲です)
アッシュ グローブ やフォーレのエレジーの最初とか
少し練習すれば弾けそうな曲です。

知っている曲なので、音程が外れると分かりますから。

音階練習も大事ですが、知っている曲で音程を掴む方が楽しくて
早く左手のポジションが身につくと思ったのです。
フレット付きの楽器の力も借りながら。

楽譜をプリントアウトするだけなら、何百曲プリントしても無料です。

ただ、音源を利用して、3曲ほど聞くと有料になります。
でも、1年間で20ドルです。

私はこれを利用して、まず楽譜で練習。

次に 音源を使って、合わせてみる。

慣れてくれば、旋律のチェロを外して、伴奏に乗せて弾いてみる。

という形で練習してみようと思っています。

まず、最初はフレット付きの 3/4 のチェロで練習。
音程が安定してきたら、フレットなしの楽器使ってソロで練習。
慣れてくると音源の伴奏を利用して曲を仕上げる。

チェックのために動画を撮って確かめる。

まず、ファーストポジションを確実に身に付けようと思っています。

今まで、フレットのついた楽器しかやっていませんでしたので、それも
4度調弦の楽器ばかりでしたから、フレットのついていない、5度調弦の
楽器は大変です。フレットの有りがたさが身にしみます。

でも、細いフレットを付けたままでも、構わないのでは?
と思ったりします。

音程の不確かな演奏を聴かせるよりも、フレットが付いていても
音程の確かな音楽的な演奏をする方が、良いのでは?と。

細いフレットだと、フレット本来の使い方(音をクリアーに出す、減衰を長くする)
ではなく、ほとんどフレットがない状態に近い音楽がつくれますので。

今から、7,8年前でしょうか10年ほど前でしょうか?
BSでクイケンさんたちがバッハのカンタータをやっていました。

お父さんバッハのカンタータでは、チェロにフレットを巻いていました。
息子さんバッハの時は、外していましたが。



そして、弓の持ち方は、ガンバのように持っています。とりあえずは。

それは、職業病で 手に筋肉が付きすぎて、親指が チェロのようなオーバーで
弓を持つことが出来ないのです。この形にするだけで筋肉が突っ張ってしまうのです。
なんとか、弾いても10分位が限界です。

1453989673173.jpg

チェロの弓を持つためには無駄に付いている筋肉を逆になんとか利用出来ないか?
と考えているところです。いろいろ試しています。

でも先生には聞かないでおこうと思っています。

初めての楽器を習うという、こんな楽しいことを人に、先生に教えてもらうことなど、
もったいなくて、私には出来ませんから。

現在通算で、10時間くらい練習しています。もう少し練習すればチェロの演奏も
ユーチューブにアップしますので。

それまでは、こちらの方の演奏をお聞きください。




45歳でチェロを初めて13ヶ月ということですが、本人さんの練習、努力、センスあるのでしょうが、
隣で弾いている先生も良い先生なのでしょう。チェロを初めて13ヶ月目の生徒さんがこんな弦楽合奏の伴奏で
発表会が出来るのですから。楽器もレンタル落ちの中国製ということで、弾き込まれた楽器のようですし。
それに、弦がガット弦という事です!やはりセンスが良いのでしょうね。

次は始めて2ヶ月目、上手です。




次回はギターのことも書かせていただきます。


  1. 2016/01/29(金) 01:08:03|
  2. ギター
  3. | コメント:1
<<エンジャと オレムス 簡単に弾くための 運指 | ホーム | 体に合った楽器を弾きませんか? その2 チェロ  そして実際にチェロを弾いて感じたこと。>>

コメント

チェロって楽器は歳取ってから始めるのはとても大変ですね。私も還暦すぎてから手に取りましたのでまあしんどい、それまで弦楽器の経験なかったのでほとんど拷問ですね。バッハ時代の西洋人は現代の日本人と体格は似たりよったりだったという説を聞いたことがありますから、彼らも結構苦労してたんかもしれませんね。
バロックチェロはまだあんまり弾く時間が取れないのですが、・・そして、弓の持ち方は、ガンバのように持っています・・になってます。これが楽なんですよね。
ガンバやギターと経験豊かな方でも手こずるんですもの私ごときが持て余すのは無理からぬことのようです。
  1. URL |
  2. 2016/01/29(金) 09:56:53 |
  3. extajiji #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

最新記事

最新コメント

月別の記事です

カテゴリ

ギター (329)
演奏会 (10)
その他 (20)

私へのメールはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

訪れてくださった方々

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR