古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

ギター補助具について


コメントを頂いていたので、この原稿も演奏会のリハ時間を利用させていただいて作りました。

コメントをいただきました、ギター保持のための補助具ですが、
現代ギター 2008年 3月号に特集が組まれていました。

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ギターレストを初めとして、ダイナレットなど様々な補助具が紹介されています。
すでに、ギターレストなどの補助具は、多くのプロのギタリストにも使われているのはご存知だと思いますが。


ギターレストなどの補助具が登場するまで、クラシックギターでは足台を使うのが一般的でした。

クラシックギター以外では、レキントギターやラテンでサウンドホールにフックを引っ掛けるタイプの
ストラップが使われていましたし、フォークギターではストラップが当たり前に使われていました。

フォークギターといえば、私たちが若い頃フォークグループでは、PP&M ピーターポールアンドマリーが有名でした。
そのうちの一人ノエル・ポール・ストーキーはクラシックギターをフォークに使っていました。
アンドレス・セゴビアさんの演奏を聞いて、クラシックギターを使うようになったという話もあります。

でも、彼以外はいわゆるフォークギター、今で言うアコースティックギターばかりでした。
もっと、クラシックギターをフォークで使って欲しいと昔から思っていました。

ナイロン弦のクラシックギターとスチール弦のアコースティックギターの良いところを取り入れてくれないかな、
と思っていたのです。

話がそれましたが、アコースティックギター、フォークギターは逆に ストラップを使う事によって、
大きなギターでも保持ができるということで、小型のパーラーギターやクラシックギターを使わない人が
多かったのでは?と思います。(私たちの世代だとフォーク歌手のイルカさんや森山良子さんなどは女性で小柄な人でしたが、
大きなフォークギターをそんなに持ちにくいようには持っていませんでした)

ギターの補助具は大きな楽器を保持しやすくするため、というより体への負担、腰への負担が
減らすという事が、大きな目的のように思います。

私も、補助具の新しいものを6,7年前に考えていました。

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ただ単に楽器を保持しやすくするのではもったいないと思って、補助具を音量の拡大にも
使えないかな?と思ってこんな補助具を試作していました。

音は確かに大きくなったようですし、響きも増えたように思います。でも、安定感が少しないので
もう少し工夫しようとして、そのままです。

友人のリサイタルの時に、彼のお友達の木工家に頼んで、しっかりしたダイナレットというか、
私のような補助具を作ってもらったのを、実際に聞いたことがあります。

でもしっかり作ると、横板の振動を抑えてしまって、音的には不利でした。

ですので、補助具が鳴ること、ギターの振動を妨げないということから、このようなものを作ったのでした。


  1. 2016/01/25(月) 12:39:38|
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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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