古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

テレビの放送が終わりました。 そして

昨日 BSーTBS の放送がありました。

見てくださった方、ありがとうございます。

映像で自分の姿を見ることはあまりないので、(正面からはユーチューブの画像などで見ていますが)
改めて見るとやはり歳を取っていますね。
髪も薄くなってしまって。

もう66歳なので当然でしょうか?

もう少しガンバやギターも演奏していたらと思いましたが、時間が短いようでしたので。
(30分番組だけど実質は 15分くらいと考えてもらっていたほうが、と言われていましたが
そうでした)

最後の演奏を聞かせていただく場面では、結構猫背になっていました。
昔、ギター製作家の松村さんから「猫背になることは、仕事柄仕方がないのだけれど、
猫背になるほど仕事をしていることの証だから」と言われたことがあります。

なるべく日常生活では背筋を伸ばそうと気をつけていたのですが。

それと、放送が終わって、仕事をしなくてはいけないのですが、気になっていたことを
片付けようと、新曲を作りました。と言っても前から原稿は作っていたのですが。

それは、バッハの 平均律第1巻から9番のプレリュードです。
パークニングさんが演奏されているのを聞いた方もいらっしゃると思います。

40年以上昔に、クリストファー・パークニングさんがバッハのLPを出されました。

初めてギターで聞くバッハでした。
衝撃的でした、ギターでこんなバッハが演奏できるのか!と。

直ぐに友人と、LPから音を採って、楽譜を作りましたが難しくて、とても弾けるような
楽譜ではありませんでした。そのままでしたから、私たちには無理でした。

近年になって,何曲かは楽譜が出版されたりしましたので、私の方でも
演奏させていただきました。

でも、この平均律 9番 はまだ出版されていないようです。

ユーチューブを探していると、こんな演奏がありました。


http://

演奏者本人がアップしているようなので画像貼り付けさせていただきました。


見るからに難しそうな編曲です。
演奏もかなり苦労されているようです。

私の編曲は こちらです。

img045.jpg
img046.jpg


原曲の雰囲気を残して、原調 で編曲してみました。
3声の曲なのでそのままは不可能なので2声にしています。

無理している箇所もありますが原曲の雰囲気は残っていると思います。

演奏は


http://


です。

いつもの通り、練習不足で最後の方は音を間違えたのを慌ててごまかしています。
何度か撮り直したのですが、やはり練習不足で普通は間違わないところを間違います。

最初の録画をアップしました。

必要以上に左手は押さえたままにしておかないこともテーマの一つですが
この曲では 2声の曲を2声に弾くことをもう一つのテーマにしています。

それは、それぞれの声部を歌うことです。
ひとつの方法は音をつなぐこと。
和音で処理しないことです。

曲の最初の部分、最初の低音が ミ 上の声部が ミ ソ シ ですが、これはメロディーとして弾くためには、
ミを弾いたあとソの直線に音を消してソにつなぎます。
ソ から シ も同じです。

次のミ レ ミ も1弦のミを使う方が楽なようですが、音を繋ぐのは大変です。
音色を揃えて、タイミングも揃えるのは。特に レを離すタイミングが難しいと思います。
(6小節目のように運指からそうなるのは仕方がありませんが)

そしてなるべく、セーハはしないようにしています。

小節の数を途中から書いていませんが、2ページの3段目の最初のところや
最後のところ、などはセーはをしたほうが楽かもしれませんが、歌うことは困難になります。

以前のブログ で 指を押さえたままで、演奏を難しくしている例をあげましたが、
今回は、音楽的に弾くために指は離さないといけないことを書かせていただきました。

(演奏は必ずしも全部がそうはなっていません。離すと離した際に弦のすれる音が
巻弦では結構大きい音がするのと・・・・なるべくしないように少しは練習しましたが・・・・
旋律ではありますが、その中で残したい音があるときは残しています。)

最初の小節と次の小節の最後の ミ の音は、2弦の ミ を使おうか、
かなり迷いましたが、1弦を使いました。

この箇所以外でも弾かれる方が弾きやすいように、そのほうが音楽的になるのなら
どうぞ、運指も変えてください。

そして、この曲を録音しようと思ったのは、ケンプスジーグでも使いましたが、
新しいギターが(表板が1ミリくらいです。ラティスではないのですが、ラティスの
片側を取ったような感じのバスバーです)基音がしっかりしていて、一音一音の
分離が良かったので、この曲に合いそうだと思ったからです。


最後に この曲を弾くのにとても参考になる動画をアップさせていただきます。

これも本人がアップされているようなので。


http://


このようにギターで弾ければ良いのですが、不可能と思います。
歌うこと、声部を分けることの参考にしてください。
 






  1. 2015/10/12(月) 12:25:01|
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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