古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

6万アクセス  1000拍手 ありがとうございます。そして CDが届きました。

うっかりしていましたら、アクセス数が 6万を超えていました。
訪問くださった方、ありがとうございます。

そして、1000もの拍手ありがとうございました。

地味な 長いブログ、私の独断のようなブログを読んでくださって
本当にありがとうございます。

独断ついでに、 少しだけ書かせていただきます。
今回も私の守備範囲外のことです。

CDが10月10日発売と聞いていいたのですが、今日届きました。

両方とも、若いロシアの指揮者 テオドール・クルレンツィス のCDです。

一つは、以前初演当時の楽器を使ったCDで紹介させていただいた、
ストラビンスキーの春の祭典です。

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以前のCDで充分に衝撃を受けているので、衝撃は和らいでいますが、若い躍動感にあふれる
スピードも少し早い生き生きしたストラビンスキーが聞けます。

楽器は完全なモダンではないようですが、ガット弦でなくスチール弦のようです。
版は1947年版を使っています。

特に、前回のCDイントロダクションの終わった次の 若い少女のダンスでは、ガット弦の反応の良さ
クリアーさというのが際立っていましたが、今回の演奏はモダンオケでもこんな表現ができるのだと、
感じました。やはり有機的に音楽が生きています。音はスチールの音なのですが。

普段、バロックオケというかピリオドオケのような活動をしているので、
楽器はモダンでもそのような音楽の作りができるのだと思います。
(すみません、上から目線のようですね)

弦の方たちが、普通のモダンオケのように強迫観念に駆られているのでは?
と思うほどのビブラートでなく必要なところに、必要なビブラートをかけているからなのでしょうか。

このオケ 若いテオドルさんがロシアでバロックオケを作られた時からその歴史が始まっています。
ロシアでピリオド楽器のオケはかなり難しかったのではないかと思います。



そして、お目当てのCD ショスタコーヴィチの交響曲14番です。
演奏は同じ テオドル・クルレンツィスさんの指揮で ムジカ・エテルナの演奏です。

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初演が1969年 ということですから弦はガットでなくスチールに全面的に変わっている時期です。
私の大好きなブリテンさんに献呈されています。彼の戦争レクイエムなどに影響されているような
所もあるようです。

モダン楽器と言っても、このヴァイオリンはバロックヴァイオリンのようです。

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そして、チェロもコントラバスも もちろんスチール弦ですがこのようにエンドピンを使わない人も
いるようです。女性などはエンドピンを使っているようですが。

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楽器のスタイルや様式でなく 演奏が 1969年当時のように、私は思います。

曲の出始めから、あまりビブラートのついていない、抑制された音程で始まります。
歌もモダンオペラのようでなく、ショスタコさんが生きていたら、こんな歌を使っていたのでは?
と思えるような歌い方です。
(実は私はモダンオペラが大嫌いで、バロックオペラが大好きなのです。
昔、ポネルさんがオルフェオを作ったとき、直ぐに当時高かった、レーザーディスクを
このオルフェオを見るために買いました。理由は書き出せば長くなりますが、
なんとなく分かっていただけますね)

そうだ、テオドルさんはこんな方です。

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まだ若い普通の風貌の方です。

実は、リンクさせていただいている 方のブログに ショスタコさんは無理でも
モーツアルト、ベートーベンさんなどはピリオド楽器で聞きたい、と書かれていました。

ヨーロッパではモーツアルトなどはバロックオケがやるのが普通、と言ったら語弊がありますが
バロックオケで演奏される機会が増えているようです。
段々と、ベートーベンくらいまで。

でも、私は ショスタコさんこそ、バロックオケ ピリオドオケで聞きたいと思っているのです。

モダンのオケ、モダンのアンサンブルでは 生きていた頃の演奏は不可能だと思うのです。

幸い、当時の演奏は沢山LPで残っていますし、CDで聞くことができます。
ピアノにしても、ヴァイオリンにしても、カルテットにしてもオケにしても
なぜあのような演奏が消えてしまったのだろうと思うのです。

カペーさんのカルテットのLPは全曲持っています。
(カペーさんと言っても知っている人は少ないと思うのですが)
最初にこのLPを聞いたときは本当に衝撃を受けました。
自作のムクの楓のフォーンスピーカーに友人が作ってくれた
真空管アンプにリンのプレーヤーでしたから。

力強さが半端ではないのです、それはほとんどビブラートがかかっていないことから、
来る要素が大きかったと思います。

今から、35年ほど前に友人がオペラを作りました。
チェンバロとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの楽器は4台だけです。
そして、名手が揃っていましたので、弦はほとんどビブラート無しです。

そうすると、ものすごい迫力が出ますし、音楽の作りがはっきりするのです。
3人だけでそこらへんのオケより迫力が出るのです。

このような経験がありましたから、テオドルさん達のショスタコも是非聞いてみたいと
思っていたのです。

オケでこれですから、カルテットなどになるとその差がもっとはっきり出ると思うのです。

どこかに遊びに行って帰ってこないLPに、エドウィン・フィッシャーさんのハイドンのコンチェルトがあります。
その後、買ったバロックオケとフォルテピアノの演奏と、どっちがどっちか分からなくなるほどの演奏でした。
もちろん、エドウィン・フィッシャーさんが弾いているので素晴らしい演奏ということもありますが。
オケはガット弦を使ったバロックオケのような音ですし、フィッシャーさんの演奏もフォルテピアノのように
軽やかで、ハイドンそのものでしたから。

1969年当時でもこのような演奏があったのでは?と思って買いましたが、
普通ただ暗い、長い演奏になりかけるのですが(そうならないように、速いテンポの演奏もありますが)
語彙が乏しくてすみません、音楽が有機的なのです。
いくら聞いていても飽きません。面白いのです。ショスタコさんの14番が。

でも、普通のモダンオケってなにも合う音楽が無いと思いませんか?
私にはそう思えるのです。

ひところ、クロ00・カルテットというカルテットがありました。
前衛的な曲をやるのですが、(衣装も前衛的?)音がヴィヴラートを
ふんだんに使った、甘い甘い音で演奏するのです。曲に全然合っていないのです。
最初に聞いた時の正直な感想です「こつら、アホか」でした。

モダンオケやアンサンブルもそう感じることが多いのです。


でも、これはあくまで私の感想、感覚ですので。


こんなことを書かせていただいたのは、ギターにもこのような
流れが来ないかな?と思って書かせていただきました。



  1. 2015/10/09(金) 12:50:15|
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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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