古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

コメントを頂いて その?回

カステラミルク様からヴァイスのイージーバージョンのコメントをいただきました。

前回のコメントで 23小節のポジショニング 私は メロディのドシラを2弦のド、で始めていましたが、
3弦5フレットのドから始められているとのこと、この方が弾きやすいのでそうされても良いと思います。

私は、このフレーズがほとんどファーストポジションで弾けるので、その方が音質、音色が揃いやすい
と思ってそうしました。特に、一般的なモダンスペインギターでは3弦の音はボケていて鳴らない楽器が
多いので、そうしたこともあります。(ほかの箇所で弾きやすくするために3弦を使っているところがありますが
、それはポジションが飛んだり和音の変化のためです)
でも、弾きやすく音楽的な表現が出来るのなら、弾きやすい方が良いと思いますので。

それと、64小節目の問題です。

もちろん原曲は 最低音は開放弦の番外弦を順番に下降する形で書かれています。


img030.jpg

上段のタブラチュアが原曲です。

タブラチュアの読み方は 開放弦が a 1フレットが b 2フレットが c なのですが、e と混同しやすいので
r のような形で書いています。後はアルファベットの順です。

最低音は7弦、8弦、9弦、10弦、11弦、12弦と下がっていきます。

ですので、記譜のように最低音の ラ は伸びていっているはずです。

そんなに無理なく、楽譜通りに弾こうと思うと、下段の五線譜のように
運指を付けると弾くことができます。

そうなると、66小節もこの下段の運指のように弾かないといけないような気がします。

でも、6弦の7フレットを押さえた、ラ の音より、開放弦でしっかり弾き 響きを残した ラ の音のほうが
原曲の 響きに近いと思います。あくまで、5弦をしっかり弾くことが前提です。アポヤンドでしっかりと。

そして、この2小節はおそらく 上の旋律楽器 トラベルソが動いている部分
だと思います。

でなくても、ただ和音を分散しているだけのところなどで、音楽的には
重要でないというか、あまり強調しなくて良いところだと思いますので、
(つなぎの部分を言うか) 軽く弾けば良い所だと思います。

変奏の最初の部分なので、シャコンヌ的には低音の動き(ラの音)は大事
だとは思いますが。

この方が、イージーバージョン を作った趣旨にもあっていると思いますので。

同じようなことが、69小節にも出てきますが、この場合 高音の旋律があるので、
低音の動きを聴く人はあまり、重要視していないから問題にならないかもしれません。

本来は、オクターブ下の動きなので、69小節目の最初の レ の音はせっかく6弦をレ
に下げているので、オクターブ下 の レ にするのも良いかもしれません。

その場合は、67小節目の最後の低音 もオクターブ下げると、演奏も楽になるようですし、
響きも原曲に近いかもしれません。

演奏される方の考え、技量で 決めて下されば と思います。

それと、コメントの話ではないのですが、この曲で最も遊べるところが
43小節目からの変奏部分だと思います。

曲の最初は 低音も 2部音符と4部で 動きがありますが、
この変奏部は動きがほとんど同じです。

こんな場合、本来の2重奏だと 上の旋律との兼ね合いもありますが、
ソロになっている場合、ただ単純に楽譜通りに弾くのでなく、音をばらして
アルペジオ風にしたり、音をディビジョンしたりして、3拍子のリズムを楽しむのが
面白いと思います。

私も弾くたびに違うことになりますが、録音した時はたまたま あんな感じになってしまいました。
いろいろやってみて、良いのが出来れば記譜してても良いと思いますが、録音したり人前で弾くのでなければ
いろんなことをやってみて、遊ぶのが面白いと思います。

ギターソロの曲ではあまりこんな遊びは出来ないので。

ここ以外でも、遊べるところは遊んだら、良いと思います。
ヴァイスさんもそうしていたでしょうから。








  1. 2015/09/19(土) 12:01:27|
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  3. | コメント:1
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コメント

86小節目

詳しいご説明をいただき、ありがとうございます。

64小節目のラは普通に弾くことにしました。

レッスンは、平山さんの解説とタブラチュアの画像を、プリントアウトしてもっていきまして、通過しました。

先生は今度は86小節目のみっつの和音に、違和感を感じるとおっしゃっています。
時代的に変な気がするというようなことをおっしゃっていましたが、セルシェルさんもこんな感じだったと思います。

64小節目と同じようなご説明をお願いしてよろしいでしょうか?

先生に50小節目からトレモロを提案されて、オーソドックスに弾きたいとお断りしましたが、それはそれでよいようです。
(そもそも私はトレモロができないのですが)
提案すれば、希望に沿って教えてくださいます。

次のレッスンは10月4日になります。
それまでにお返事がいただけたらと思います。
  1. URL |
  2. 2015/09/25(金) 10:58:30 |
  3. カステラミルク #U6M1AWu2
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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