古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

左手の使い方についてもう少し そしてチェロのこと

9月に入ったと思ったら、もう10日ですね。

次次に色んな事が起こって、色んな仕事をこなしていると、あっという間に日が経ちます。

よく、10代や子供の頃は1年が長いが、50,60になると1年経つのが早い、と言われますが、
それは、若い頃は、まだ未経験の新しいことが次々起こって、色んな事があって、
1年が長いと言われているようです。

でも、私はこの歳になって10代20代の頃より、さらに色んな事が起こって、新しい出会いや
新しい仕事が出てきて、また新しい問題も出てくるので、1年が長いのです。これは、幸せなことなのでしょうね。

55歳から居合いを始めた頃を考えると、よくあれだけ練習の時間が取れたな!と感じます。
55歳から61歳までは 5級から始めさせていただいて、3年くらいで4段、6年で7段(宗家が8段なので
私たちは7段迄しか取れませんので)をいただきましたが、それだけ練習ができたということです。

年々、加速度的に仕事が忙しくなってきているようです。というか仕事の種類と量が増えてきているようです。

そんな仕事というか、雑用はせずに、いつまで楽器を作れるか分からないので、楽器を作ることに専念しなさい、
との声も聞こえてくるのですが、雑用のような仕事も、新しいことが起きて、新しい問題や、頭を使うことが出てきますので、
面白いと思ってしまいます。

今も、新しい考えのギターを作っていて、これが終われば来月は、全く新しい考えのクラヴィコードを
それが終われば、初めて作る バリトンにかかります。(そのため来週は多分日本に一台だけしか無いと思うのですが、
オリジナルのバリトンを見せていただくために、浜松の楽器博物館に行く予定です。)

いきなり話が横道にそれてしまいましたが、なにかの縁でこのブログを読んでくださっている方々に、
無理せず、楽にギターを弾いていただくこと、もちろん体に負担がかかったり、体の故障をしないような
演奏法について、特に左手について書かせていただきました。
斜め45度の方向に、フレットと弦を利用して、押さえるというより,押す感じで左手を使うと力も要らず、
音に芯が出来て、基音もしっかり出ると書かせていただきました。

今回は、そうではなくて、教則本によく書かれている、フレットに並行に、弦に直角に左手使うこと、
が大変だということを少しお話したいと思います。

まずこの動画をご覧いただけますか?
本人がアップされているようなので、動画貼り付けても問題はないかな?
と思ったりしましたので。

http://

ギターをやっている人には有名なギタリストの方ですね。

体も大きくて、そんなに指も短いとは思えない方です。

映像の2分くらいから、左手の使い方が出てきますが、左手、1,2,3,4の指の使い方が
微妙に違います。

大雑把に分けると1,2はぼ同じ、3は少し押す感じ、そして問題なのが 4の指です。
引っ張る感じで押さえてられます。その為 3分くらいからの映像では、4の指で押さえると
押さえた後で、音程が上がっているというか上ずっているように、私には思えるのです。
(私には 4分くらいからのウオーキングと言われている練習方法がよく理解できません)

7分くらいからの、上昇スラーも2と3の指、3と4、2と4の指などは、フレットの近くに行っていないので、
音があまり出ていないように思えるのです。スラーだから後の音は前の音より小さいのが原則だから、
小さくても良いのだという意見もありますが。・・・・・

演奏に関してはアマチュアの私が、有名なプロの演奏に文句をつけているのではありません。
有名なプロの方でも、特別手の小さい方でなくても、このような問題が起こるということを、
分かって頂きたかったのです。

よく指が短いから、体が小さいから弦長の短い楽器を選ぶべきだと言っていますが、
小さすぎるギター、一般的には起こりえない問題なのですが、指が特別長い人も苦労しているのだと
いう例です。

http://

こちらは完全に本人がアップされているようなので。

1,2,3の指は綺麗に押さえられているのですが、4の指は長すぎて、折りたたむように使ってられて、
3フレットを押さえるときは、2フレットの近くで、押さえているように見えます。

指が長すぎるのも大変だな、と思います。

ここで、ギターではないのですがチェロの左手で、ギターの左手にヒントが貰えそうな動画を。

私も好きな チェロの巨匠の アンドレ ナバラ さんの左手の使い方の動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=hctzOqjtRn0&spfreload=10

ギターとは楽器の構え方も違うのですが、左手の使い方や脱力はギターに応用出来そうです。
ナバラさんはフランス語で ドイツ語に翻訳されているので、私には言葉が理解出来ないのですが
映像を見せていただくだけでも分かるような気がしています。


もう一つ こちらは若いチェロの教師という感じの方です。
こちらも、本人がアップされているようなので、動画貼り付けさせていただきました。

http://


こちらは英語なので少しは理解しやすいのですが、早口で何度か聞かないと分からないところもありますね。

チェロは作音楽器なので、スケールの練習がギター以上に必要だと思うのですが、この左手の
動き、方向、スピードなどはギターに応用出来るかな?と思っています。

彼女の バッハのチェロ組曲 1番のプレリュードの 練習方法がなかなか面白くて、紹介させていただきます。

https://www.youtube.com/watch?v=6-LdeEPCp40

興味のある方はどうぞご覧ください。

このレッスンを見せていただいていると、どうしてもこの曲に感じてることを書かせていただきたくなります。

それは、この曲は多分皆さんご存知だと思うので、知っておられることを前提に書かせていただきます。

この曲の演奏を聞いていて気になること、というか気になる演奏があるのです。
それは、1小節が16部音符が16個で出来ていて、最初の8個の音形がソレシラ シレシレ
同じことをもう一度繰り返します。

この最初の4個の16部音符に比べて、次の4個の16部音符(シレシレ)が短くなって、
更に、このシレシレにアクセントが付いてしまう演奏をよく聞きます。

演奏している人は、何も感じないのかな?と不思議に思うことがあります。
また一拍目を長く演奏したり、強く演奏したりも。

少しだと理解できますが、あまり極端だと聞いていて疲れます。

鍵盤の平均律の1番のプレリュードだとバッハさんが最初の音は2部音符に下向きの旗を付けているので、
そうした演奏も理解できるのですが。

何故 このような演奏が出てきたのか?それはプロの演奏家の誰かがそうしたからでしょうか?

これは、シレシレをガンバのように弓を返して弾くからそうなるような気がします。
また楽器の性能、演奏の技量がそれに見合わなくて、しっかり弾かないと音が出ないから
そうなってしまうとか、またボーイングが早いのでそうなってしまうように思えます。

それなら、弓を返さず 弾けば良いと思うのですが。
そうしている、巨匠もいることですし。

バロックチェロで ガット弦の楽器を バロックボーで弾くと、この問題は解決するように思います。
アタックだけで音が出る、ガット弦のバロックチェロ、バロックボーだと弓を返してもアクセントが付いたり、
早くなることが少ないように思います。

ストラビンスキーの春の祭典の初演当時の楽器での演奏に味をしめて、なるべく古典以降の曲は
ピリオド楽器でというか、初演当時の楽器を使った演奏を聞きたいと思って探しています。

まして、バロックとなると バロック楽器で バロックオケで 聞きたいですよね。

バッハの無伴奏チェロはモダンで弾くとなると、楽器も反応の良い楽器で吸い付きの良い弓で
テクニックも充分にあることが前提のような気がします。

と言いながら、ピアノで弾くバッハ、ピアノで聞くラモーなど大好きなのですが。

演奏が良ければ、なんでも良いのかもしれません。

と矛盾だらけの内容ですが、長くなりましたのでこのあたりで。

最後に バッハの無伴奏チェロの 1番のプレリュードではありませんがバロックタイプの
ピッコロチェロによる演奏です。


https://www.youtube.com/watch?v=WiybOypvagQ












  1. 2015/09/11(金) 01:30:14|
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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