古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

記事を読み直して  簡単な曲を弾くということ



ついでに、もう一つ書かせていただきます。

難しい曲を弾きすぎているのでは?もっと簡単な曲を弾きましょう!
と書きましたが、少し 大切なことを書き忘れていたようです、というか
付け加えさせていただきます。

演奏家でもないのに、演奏のことを書かせていただくのは、心苦しいこともあるのですが、
思っていることなので。

簡単な,易しい曲を弾くことの大切さは、弾いている曲を聞くことができるということです。

難しい曲を弾いていると、和音の難しさ、ポジション移動の難しさ、旋律と伴奏の対比や
多声部の曲だと、声部の弾き分け、右手の動き、アルペジオやトレモロ、ハーモニックス
弾くことに必死です。

その結果、自分が弾いている音を聞いていない、作っている音楽を聞いていないということになります。
練習して、音を間違えなくなった、ポジション移動がスムーズになったというだけでは、
音楽になっていないのです。

難しい曲だと、かなり練習が進んで 曲が自分の手のうちに入ったと思っても、
録音すると全然出来ていない時があります。
まして、人前で演奏する機会があるのなら、それはまずいですよね。

それが、簡単な曲だと、テクニック的に余裕がある曲だと、自分が作っている音、音楽を
弾きながら 聞くことができます。

練習が2倍以上の効率で、できると思うのです。

難しい曲だと、自分で弾いている音の、音楽の半分も聞こえていないと思うのです。
だから、録音録画してチェックすればよいのかもしれませんが、それだと、練習する時間と同じくらい
聞く時間が必要になってきます。

40年ほど昔の話ですが、関西の方はご存知かもしれませんが、リコーダー、トラベルソの草分け
の元大阪音大教授 北山隆 先生の話です。

「一番いい先生はテープレコーダーやね」という話です。

演奏中は半分も聞けていないから、テープに録音しておいて後で聞くのが、
誰に習うより良い方法だと。

(でも、これは 聞く耳があってのことですが。と最近よく思います。
聞いても、分からない人が多いようなので。)

自分の出している音、音楽を半分しか聞かなくて、お客さんに聞かせるのは
料理人が味見もしないで料理を出すようなものかもしれません。
(一流の料理人なら 味見などしなくても感覚で分かるのでしょうが)

自分の演奏を演奏しながら、十分に聞くことができる程度の曲を弾きませんか?
そうすると、弾くのと聞くのが両方楽しめますし、周りで聞いている人にとっても
近所迷惑にならなくて済むと思っているのですが。






  1. 2015/05/12(火) 00:25:44|
  2. ギター
  3. | コメント:1
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コメント

恐怖の録音

全く同感の内容です。
しかしながら、当方、
音数が少なくてリズムが複雑でないと言う意味で簡単な曲でも、
後で聴いたらあわわわわでございます。
  1. URL |
  2. 2015/05/13(水) 15:17:10 |
  3. カステラミルク #U6M1AWu2
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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