古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

リサイクルショップでのギターの選び方 その他

以前、3月31日に古い木曽鈴木のギターと阿部ガットを買った記事を書きました。
これらは、リンクさせていただいた 「リコーダーとギター」の合奏もそうですが、
歌の伴奏をしても、他の楽器と合奏しても、使い勝手の良い楽器です。

そこで、私も 探していみようとされる方も、いらっしゃったのでは?と思い、
少しだけ注意点を。

私も 色んなところに出かけますので、面白そうなリサイクルショップに行くことがあります。

でも、面白そうな楽器に出会うのは、1年か2年に一度くらいです。

10年近く前に 何度か 半年だけ 中学校に ギターを教えに行ったことがあります。
そこで、まず学校のギターを弾けるようにしないといけません。
統廃合で大きくなった学校なので、中学校でしたが ギターは30台以上ありました。

私なら知っているが、知られていないメーカーの楽器が多くありました。
それらの多くは、合板の楽器でしたし、設計も良くない楽器が多かったです。

半分位はヤマハのギターで、その半分は良い楽器でした。(ということは、後の半分は?)

価格も、この間買った リサイクルショップは良心的な値段でしたが、あまり使えそうもない楽器で
8000円から10000円しているところもありました。

コンスタントに、安く売っていれば、その値段の価値があるのは、ヤマハでしょうか?
あと、鈴木、とか木曽鈴木とか。全音も良さそうでした。

古い楽器のことですから、個体差も非常に多くて、後の使われ方、管理の方に
問題のある楽器も多いです。

では、どんな楽器だと良いのでしょうか?
私のように自分で直せる人はあまりいないでしょうから。

まず、ネックが曲がっていない。反っていない、弦高が高くない、
ネックの付け根が起きていないということ。

ブリッジの接着が完全であること。

それ以上に、ベニヤ、合板の楽器でなく 単板の楽器であること。
なければ、表板だけでも単板の楽器。

材料はマホガニーや楓といった、ローズウッドでないほうが、
音が良い場合があります。

出来れば、ボディは小さい方、大きさがモダンと変わらなくても、胴の厚みが
薄い方。(戦前のスズキのカタログを見ると、ラコートモデルも作っていたようですし)

軽い楽器。

中を覗いて、ライニングが小さいもの。

糸巻きなどは、後で交換できるので、糸巻きが壊れているだけで安く売られている場合があります。



結局、これらは 19世紀ギターの、延長線上の パーラーギターの延長線上の楽器
に近い楽器です。
軽くて、反応が良くて、音に芯があって、古い楽器なので 趣のある音。

こんな楽器は、なかなか出会えませんが、たまにはあるので、遠い所に行って、面白そうな
リサイクルショップや骨董品屋さんをつい覗いてしまいます。

  1. 2015/04/28(火) 23:20:58|
  2. ギター
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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