古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

演奏会 その他 お知らせなど

やっと少し、一息ついた感じです。

長く ブログの更新も出来ずに申し訳ありません。

今週も、月曜は楽器の納品に京都へ、火曜日は 坂本君の演奏会で、大阪。
水曜日は奈良の坂本さんの所へガンバの交換に、ついでに バリトンを見せていただき、
演奏も聞かせていただきました。
木曜日は 兵庫のローカル局、UHF曲の サンテレビの取材の後、民生委員のお仕事に。
昨日は、ガンバ、リュートの件で三田から神戸に、とこんな調子でした。

コメントも頂いていて、返事が遅くなっていますが、カステラミルクさん のブログの紹介も
遅くなっていました。

柳さんも 気を使っていただいたようで、申し訳ありません。
来年は、竹のパイプではありませんが、木管の 4フィート ゲダクト(閉管)の3オクターブ半の小型オルガンの
作ろうと思っています。
また、よろしければ、ブログ 訪問してみてください。

前回のブログの後も、いろいろありましたが、とりあえず 2月6日に 京都美山での
チェンバロ演奏会です。

茅葺きで有名な美山ですが、2回に分けて小学校で全児童に聞いていただきました。
演奏は 大阪音大を出られたあと、東京やヨーロッパで勉強され、イタリアで活躍中の
八島さんでした。

演奏は本場ヨーロッパで活躍されているので、素晴らしいものでした。
でもここでは、演奏会場について少しだけ書かせていただきます。

地元の木材をふんだんに使った、木造の学校です。
教室も 全て無垢の木ですし、図書室も 廊下の一部にあって、
本に親しみやすい形でした。

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演奏会会場の教室です。


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廊下の 図書室です。

普段、近くの小学校、中学校には元PTA会長、今は民生委員であちこちの学校に行きますが
ほとんどが鉄筋造りの普通の学校が多いです。

こんな学校で勉強出来る児童たちを羨ましく思いました。

でも、ひとつだけ残念なことは、窓がペアガラスではなく、普通のアルミサッシでした。

外の、景色です。

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給食を食べる 食堂?教室です。

案内させていただいていた、坂本龍右 君の演奏会は、予想通り素晴らしいというか
すごい演奏会でした。
ある意味、よく行われている、モダンギターの演奏会と対極にあるような演奏だと感じました。

小さい時から、体の一部になっているような、リュートですから、自然な音楽が流れてきます。

イタリアの巨匠たちの曲ということで、普段あまり聞くことができない曲もたくさんありました。
それらの曲が、本当に今書かれたばかりのように、聞こえてくるのです。

昔の巨匠の演奏もこうだっただろうな、と思いながら聞いていました。

そして、最もすごかったのが、アンコールで リュートを弾きながら歌ってくれたことでした。
それもエリザベス朝 の歌うだけでも、伴奏のリュートを弾くだけでも大変な曲を
装飾音も入れながら、歌ってリュートを弾いてくれました。
これには、40年来の歌をやっている友人も感激していたようです。

次の日に、ガンバを持って、ついでにアルペジオーネを持って、奈良の坂本さんのところに行きました。

京都の彼がバリトンを弾く演奏会は、こちらがチェンバロを使う演奏会で、行けなかったので、
楽器を見せていただくことと、演奏を聴かせていただくことも目的の1つでした。
そして沢山の話をしました。

バリトンについては、私が最初に買った アルペジオーネのCDで演奏されていた、
レッシングさんが作ったものだということ。
それを、バーゼルのスコラに 寄付のような形で行ったという話。
およそ、30年ほどは楽器を弾く人がいなかった。

また、ヨーロッパでも バリトンは作る人がほとんどいなくて、演奏したい人はいるが、
楽器がないとのことなど。

そして、実際に演奏してもらいました。

ただ共鳴弦としての演奏だけでなく、共鳴弦を左手親指で弾きながら
弾いてもらいました。

ポジション移動があると、特にハイポジションはかなり難しそうでした、というか
普通の人には不可能のように思えました。

ローポジション、ファーストポジションの曲だと結構、左手の伴奏が
沢山はいって、曲としても楽しめました。

来年,製作を依頼されているのですが、年内に作ってしまおうかと
考えてしまいました。

頭の良い彼のことですから、話のテンポも速く沢山のことを話しましたが、
バーゼル、スコラの先生、ホプキンソン・スミスさんの話も興味のあることでした。

元々ギターを弾いてられて、ガンバもやられたそうです。その後、リュートを始められたのですが、
ほとんど独学とのこと。

ギターは あの、プホールさんに習ったとのことです。
プホールさんはタレガの最後のお弟子さんのはずですから、坂本君は
タレガのひ孫弟子だと、いうことだそうです。

そして、その ホプキンソン・スミスさんを尊敬してらして、ホプキンソン・スミスのやられたことに
比べると、僕なんかまだまだ何も出来ていない、というような話も出ました。

40年以上前のギター界のこともよく知っていて、芳志戸幹雄さんのことや
渡辺範彦さんのことなども話に出て、40年前に戻れるなら、ギターをやってみたい、
というようなことも話していました。
ということは、今のギター界には興味がないということでしょうか。

他にも山ほどいろんな話をしましたが、2枚目のCDの録音も進んでいるようですが、
年内に完成してくれるのを楽しみにしていましょうか。

では、また少し時間が開くかもしれませんが、更新させていただきます。

最後になりましたが、兵庫県内の方のみになりますが、テレビの案内です。

19日、木曜に取材のあったサンテレビの放送が、
3月9日 午後7時25分から、7時55分までの情報番組
「いちおし ひょうご館 + 」という番組であります。

私以外にも2軒取材に行かれたそうで、何分くらいの放送になるかわかりませんが、
リュート、ガンバ、ギター、アルペジオーネを弾いたり、紹介しています。
楽器を作るところも少しあります。

兵庫県内限定ですが、お時間のある方はよろしくお願いします。







  1. 2015/02/23(月) 03:04:38|
  2. ギター
  3. | コメント:5
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コメント

坂本君(お父上との区別で敢えて君づけします)の演奏、とても楽しみました。
リュトでもやっと、ウンチクやムードではなくて普通に音楽を聞ける演奏家が日本に出てきたことをとてもとても嬉しく思いました。多くの作品の違いも楽しみました。通俗になるけれど、ダミラノの作品はいちばん心に届きました、すごい作曲家ですね。他の作曲家にもバランスをエマニュエル バッハのように崩しかけた作品にも共感したし、反してジェノバの作曲家の作品の古風だけれどもしっかりした作品にも感銘を受けました。ジェノバ共和国は本当に広い領地と支配地をもっていたので、もっと混沌とした作品かともおもったのですが・・・ コルシカ島(ジェノバ共和国でした)の現代の民族合唱と同じだったので、、ほう! と感心。とてもたのしい時間でした。
カステラミルクさん、、イリナの演奏を聞いていただいてありがとうございます。
彼女はときどき私のフランスでの夏の講座をてつだってくれています。あの曲バッハついては、私は彼女と立場を異にして議論をするのですが、いろんな演奏があるのは豊かなことだとおもいます。彼女は母上がチェロ奏者なのでギター的に弾いても現代チェロのイメージを損なわない・・それも一つのただしい見識だと思います。
  1. URL |
  2. 2015/02/23(月) 13:14:04 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
  4. [ 編集 ]

サンテレビ、それからCABOTIN 様

サンテレビ、うちのテレビで見られたかどうか確認します。
(京都在住、テレビはあまり見ないので詳しくありません)

CABOTIN 様
メッセージ、ありがとうございます。

イリーナさんと無伴奏チェロ組曲第一番については立場を異にしておられるのですか。
これはまずい!

私はバッハもチェロも鑑賞し始めなので、なんとも。

聴きなれたギターの演奏ではなく、指定の楽器で演奏されたものを聴こうと思いたち、ひとまずYoutubeで聴いて(一応PCとは別のスピーカーで聴いています)、気に入ったものがあればCDを買おうと思っていたのですが、
ひとりめのミッシャ・マイスキーさんの演奏を1番から6番まで、
数日で全部聴いてどっと疲れてしまい、
イリーナ・クリコヴァさんの演奏(CDと知人にもらったNHKの番組の録画)へ逃げてしまいました。小休止のつもりが、彼女の演奏を聴いたらそればっかりになってしまいました。

イリーナさんの演奏は、チェロのイメージを大事にしつつも、宗教観が日常に溶け込んでいる感じがします。つまり、たいそうな感じではなく、すぐ傍にある感じがします。お母様がチェリストなのも納得します。

彼女の無伴奏チェロ組曲第一番の演奏で特に好きなのはメヌエットです。普通にきれいに弾いておられると思いました。曲や作曲家を尊敬しているから、そうなるのだと思います。

ミッシャさん以外の人がチェロでメヌエットを弾いておられるのも聴いたのですが、どうもイメージが違って。楽しさが感じられないというか。バッハだとチェロだとこういうふうに弾くと言う決まりごとが先にあるのかもしれない、と少し思っているところです。(ブラームスとかならチェロ演奏を聴いてもすんなり入って行けるのに、どうしてでしょう?)
  1. URL |
  2. 2015/02/27(金) 12:23:47 |
  3. カステラミルク #qOrtkzRY
  4. [ 編集 ]

サンテレビの視聴は京都では無理でした。

14年も住んでいて初めてわかりました。京都ではサンテレビを観られない。

一時たこるくんを観ていたと思ったのですが、あれは大阪テレビのキャラクターでした。
そういえば、おっさんテレビをテレビの画面では見たことがありません。

視聴可能な地域の方、楽しんでくださいね。

記事本文にも触れて。
40年前のギターの世界には私も憧れがあります。

もう今やコンテンポラリーばかりで、古典&ロマン派のいい曲をしみじみ弾くのはどこへ行ったと…
コンテンポラリーは大好きなんですが、故郷的な捉え方をしている古い曲についてはかなり心配しています。

http://togetter.com/li/508822
この福田進一さんがプロ志望の若者におっしゃったことについては、一部OK、で一部NGです。

裾野チームでじみーに守っていくかと…、いやしみじみ弾くのは私はまだ無理なんですが…
  1. URL |
  2. 2015/02/27(金) 18:00:39 |
  3. カステラミルク #qOrtkzRY
  4. [ 編集 ]

カステラミルク様  すみません 手短にはなしますので意味不明。。
ごめん善意に想像してください。
メヌエットの着眼、、そこが私も核心だと思うのです。おっしゃる通りです。
それに・・イリナとぼくは同じコートにいます。ただ、「もうちょい前」とか後ろから声をかけてるだけです。ネットの向こうにはマイ●キやよ~さんがいます、それでもけっして敵ではありません。
ただ、指定の楽器・・チェロ  というのはたぶんここの皆様はご存知のように
現代のチェロは程遠い楽器なのです。だからといってそれを否定しません・・アルへと同じように昔のフルニエ先生やロストロ シュタルケルがあの不自由な楽器で名演をして、ほくも感動し感謝をしています。
しかし、モダンということを大目にみても いわゆる組曲の番号でいうと二番と四番だけが、チェロに近い楽器だといえるかもしれません。最近では一番もブラッチョだという意見が主流ですし、私も気分は賛同します。ですから、カステラミルクさんが 現代チェロで゛「疲れる」とおっしゃるのは とてもよくわかります。
モダンチェロでも昔の名人のほうがテクニックはるかに上手で誠実に演奏していますから、ぜひその辺りか。現代だとナバラ先生の演奏 その緩さがバッハにとても大切な要素だとおもっています。独白してすみません。
  1. URL |
  2. 2015/03/01(日) 22:15:12 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
  4. [ 編集 ]

ありがとうございます。

CABOTIN様

なんどもコメントをいただき、ご教授ありがとうございます。
ちゃんと善意に理解しています。
メモ帳に保存して参考にします。

今月もバッハを聴くことにしました。
バッハ鑑賞初心者には、チェロから入ろうとしたり、
手がかりなしに「量」を聴いてみようとすることは、無理があったみたいです。
CABOTIN様のコメントは私にとって手がかりになると思います。

取りあえず今月はわかりやすそうなものを聴くことにしました。
うちにあった全然聴いていなかった夫のCDを出してきました。

カンタータ<目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声>BMV140
マニフィカトBMV243
カール・リヒター指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団

これだと<>の中にテーマが日本語で書いてあるし、
ライナーノーツに「バッハの宗教的な誠心と熟達した筆致によって、
聴くものにかけがえのない感動を約束してくれる」とも書いてあります。

なんというかその通りなので、すごく楽です。

CABOTIN様のバッハは生で京都で聴こうと思います。
  1. URL |
  2. 2015/03/05(木) 10:52:34 |
  3. カステラミルク #CvRBVdY2
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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