古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

コメントをいただいて 

猫様

コメントありがとうございました。
技巧的な練習は必要が無い、というか時間が無いのに曲の練習を削ってまで、
テクニックを鍛えるための練習は要らない,とかねがね思っていました。
同じような考えをお持ちの方がいらっしゃって、心強く感じます。


バッハさんなどの曲を弾く場合、もちろんこれで完全、これで完璧などと言う人はいないでしょう。
何が完全か,完璧か、それ自体も問題ですし。

でも、バロックや,初期の音楽に関しては、研究がどんどん進んでいるようです。
特に,よく勉強しているチェンバリストや,指揮者,学者などは、バッハさんがどう弾いた、
どう弾いてほしい、ということを考えるために、バッハさんの曲は調べるのは当たり前ですが、
同時代,またバッハさんはそれ迄の、音楽の集大成とも言われますから,中世,ルネサンス
の音楽からもアプローチをして、研究しているようです。

チェンバリスト,フォルテピアノ奏者の アンドレアス・シュタイアーは楽譜があれば,即座に
100通りの演奏が出来ると、本人が言っていた、ことを聞いた友人がいます。

昔から知っている、素晴らしいチェンバリスト(今はパリ在住ですが)が帰ってくると、
公開レッスンをしてもらっています。

聴講させていただくと、こう弾きなさいとはいわず、こんなアイデアもあるし、こうも弾ける
その根拠はこうなので、これが良いのでは?でも、弾きたい貴方が決めても良い
部分ももあるので、勉強して自分の音楽を作ってください,と言う感じです。

曲を弾くにあたって、ドイツの曲だと,当時の解釈はこうで、フランスならこう、フランスでも
ラモーなら、こうでクープランならこう、とかなり細かく分かっていることが多いようです。

バッハさんに関しても、当時の音楽常識や、風習などを研究することによって、かなり
バッハさんが考えて事が分かるようになったようです。

でも、プロの音楽家ですから,その人でなければ,と言う演奏をしないと、お客さんはついてくれませんから、
彼女の音楽を作っていることには間違いが無いのですが。

昔、よく仕事をしていたものすごく頭の良い,勉強をしているチェンバリストが、
「ギタリストの弾く,組曲は 早いサラバンドか遅いサラバンドばかりで、
様式感が全然無い」とよく言ってました。
一時は、ギターのコンクールの審査員もしていた方です。

ギターリストは、ルネサンス,バロックも現代も,古典も弾かなくてはいけませんから、
バロックの専門家に比べて、バロックの勉強の時間は少なくなって当たり前なので、
仕方が無いことかもしれません。

ショパンまでは舞曲の時代だと言われますが、実際にリュートやガンバで舞曲の伴奏をしたり、
踊ってみると、どんなリズムで,アクセントや跳躍があるのかが分かります。

以前バッハさんの作曲だと言われていた,有名なメヌエットも、バッハさんではないと言われ始め、
そのうちに向かいのおじさんではないかと言われていたのが、ペッツッォルト作となって、
新しい楽譜では、作曲 ペッツッォルト となっています。

古くから付き合っているギタリストの方にも,そのチェンバロストのレッスンを受けてもらったことがあります。
よく勉強しているギタリストですが、やはりバロックの専門家のチェンバリストのレッスンはとても、
有効だったようです。リサイタル前はバロックの曲はレッスンに行っていたようです。

パリの友人は長いこと,ベルギーの学校で教えていました。
そして、新しい情報が手に入りやすい,パリにいますので最新の
研究結果も分かるようです。


  1. 2014/10/13(月) 14:59:50|
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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