古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

忙しい、アマチュアのギタリストの方は、技巧的な練習はやめませんか?

BOLIN様

深く考えられた、コメントをありがとうございました。

ブーシェさんも言われているように、「ギター作りはアマチュアでなければいけない」
というのは、一つの真実だと思います。

演奏も、前回のブログで私の考えていることを、長々と書かせていただきましたが、
アマチュアは、1曲仕上げるのに、何年かかっても少しずつ、良くなればよいと思っています。
プロはそうは行かないと思いますが。

楽器作りも同じで、アマチュアの武器を最大限に使って、時間を使って、考え考え作っていけば、
プロも考えていなかったような楽器が出来ると思います。

いろんな事を考えて、ゆっくり、ゆっくり作ってみてください。

ネックの厚さについて、それこそ、プロの方でも考えていないような、事まで考えてられるようですね。
私の場合は、楽器本体が軽いので、ネック厚だけでなく、黒檀の指板の厚さも大事な点と考えています。
(モダンスペインギターはネック厚が分厚いだけでなく、指板も厚い楽器が多いですから)

ほとんど、4ミリ程度の指板にしています。なるべく軽いネックをとも考えますが、左手の支えで
音は作られていると思いますので、黒檀の質量があまり小さいのも、支えが無いので、
音は良くないように思います。リュートなどのように本体が軽い楽器で、軽い音がして欲しい楽器に
ネック厚は同じでも、厚い指板だとリュートの音は出ないように思うのが普通だと思います。

これも、あくまで、私の考えですが。


そして、本題です。

前回思っていることを書かせていただいたので、
もう一つ前から思っていることを書かせていただきます。

よくブログとか、ギターのコミュを読ませていただくと、練習する時間が1時間しかないので、
30分はスケールとか、アルペジオの練習をして、残りの時間で曲の練習をしているとか。
書かれていたりします。

でも、こんなもったいない時間の使い方をするより、1時間、曲の練習をしたほうが、
良いように思っていました。

難しいアルペジオの練習をしている人に、実際こんなアルペジオの曲は弾いた事がありますか?
と聞くと、冗談みたいですが、「ありません」との返事が返ってきます。

指の運動性を保つための、技巧的な練習をされているのでしょうが、技巧はあくまで
曲の表現に必要だから、曲で練習しないと無駄なような気がします。

アルペジオでも、簡単な教則本に載っているような、曲として存在するアルペジオだったら、
役にはたちそうです。

ギター以外の人でも、チェンバロとかピアノとか、たまには旋律楽器のヴァイオリン、フルートでも
それまで、音楽的に旋律を歌って弾いている人が、スケールになったり、アルペジオが出てくると
急に音楽がどっかに行ってしまう人がいます。

それは、音楽的なスケールや、アルペジオの練習でなく、機械的な練習をした結果だと思います。
それが身についてしまって、それが曲中にスケールなどが出てくると、その部分だけ、機械的に
無機質に弾いてしまうのだと思います。音楽などそっちのけの演奏に。

演奏について、人のことは言えない立場、自分の演奏レベルだとよく分かっているつもりですが、
ギター以外の音楽は多分、かなりのギタオリストの方よりは聞いていると思いますので、
演奏を聞かせていただいた、感想です。

ユーチューブなどで、模範演奏として、アルペジオの演奏をプロがされていますが、見事に音楽は
そっちのけで、ただ指の運動の練習の見本としての演奏をよく見かけます。

そして、このプロの方たちがレッスンしているのですから、生徒のアマチュアのギタリストも
機械的な練習になってしまうのも無理は無いかな?と思ってしまいます。

少ない、貴重な、練習時間を使って、曲を弾く時にマイナスになるような練習はしないほうが良いのになあ、
と思っていました。

アルペジオやスケールはそのうちに弾きたいと思っている曲から、そのパッセージを選んで
練習するほうが、一挙両得のように思います。

私の場合は、いずれ弾いてみたいということで、リュート組曲4番のプレリュードとシャコンヌから
選んで、練習しています。プレリュードはほぼ全曲練習していますが。

プロの方のように、次々新曲を演奏会で弾かなくてはいけないということが無い、アマチュアこそ
時間をかけて、曲を弾いていけば良いと思っています。

スケールやアルペジオなどの技巧的な練習は、時間のたっぷりある、プロに任せておいて、
音楽的な曲の練習をしてみませんか?







  1. 2014/10/11(土) 01:56:40|
  2. ギター
  3. | コメント:1
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コメント

弾きたい曲で弾けばいい

こんにちは。
練習の話に興味がありました。技巧練習専門よりも、弾きたい曲が難なく弾けるようになればいいと思います。
しかし、プロはそう考えてないようです。
あらゆる動きにも難なく対応できることが肝心なのでしょう。

アマチュアは、弾きたい曲が弾ければいいんですから、その曲で練習すれば時間のロスがないのです。
アマチュアにはアマチュアの時間の使い方がある。人生は短いのだから。
  1. URL |
  2. 2014/10/12(日) 18:15:10 |
  3. 猫 #tjFWxvKM
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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