古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

材料 ⑩ フレット

フレットについても、一般的な洋白(洋銀、ジャーマンシルバーとも言われます)
か銀くらいしかなさそうです。

ところが、最近、樹脂でフレットを作って下さる方が出てきました。
実際に樹脂フレットを使ったギターを弾くと、リュートのガットフレットのように、
音の立ち上がりが良く、金属フレットのように音の頭がつぶれる事はありません。

これは、リュートやギターを弾いている人だと、感覚的に分かっていただけることかもしれません。
樹脂フレットのギターを弾き始めると、CDの上手なプロの演奏を聞いても、
テクニックや音楽性でなく、音の立ち上がりの雑音が気になって、聞けなくなってしまいました。

リュート奏者に弾いてもらうと、ギターはもう弾けない、と言っていた人が、
この樹脂フレットのギターだと、リュートのように弾けるのです。
音とか立ち上がりはもともと良い楽器だったのですが、一番の差はフレットだったようです。

私が樹脂フレットにすぐ飛びついたのは、リュートのガットフレットの良さを感じていたからです。
ただ、巻線部分では磨耗が激しく、(演奏する人によっても、かなり違います。
力を入れて押さえる人はもちろんだと思うのですが、
フレット上で弦が安定して押さえられない人も磨耗が激しいようです。
逆に大きな力で押さえず、弦を安定して押さえる事の出来る人は、
ほとんど磨耗する事はなさそうです。)
フレットを簡単に、交換できるように考えておく必要があるようです。





  1. 2012/01/21(土) 18:25:17|
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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