古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

前々回のブログで、ムジカアンティカ湘南さんでアグアドの教則本を買ったことを書かせていただきました。

そうすると、ギターの修理というか調整に来られた、CABOTINさんから、パリで出版されたオリジナルの
アグアドの教則本を借りることになってしまいました。

img154.jpg


ロベール・バラールのリュート曲集を探しておられたのでお貸ししたところ、そのお返しに
ということになりました。

貴重なオリジナルな本ですから、お借りするのはお断りしたのですが、私が持っているアグアドの教則本
と比べたり、調べておいて欲しいとの事でしたので、お借りしました。

たまたま手元にあった、現代ギターの2004年くらいに 坪川真理子さんが原典紹介ということで、
アグアドの教則本を紹介されていましたので、これも参考にあまり時間が無かったのですが、
分かったことや,感じたことを書かせていただきます。

ブライアン ジェフリーさんが編纂された、本は1843年にマドリッドで出版されたものをもとに、
英語訳されて,楽譜も綺麗に打ち直されています。

現代ギターの 原典紹介の本は、このマドリッドで出版されたものです。

CABOTINさんからお借りしている、フランスで出版されたものは、図版がないだけで
マドリッドの本と全く同じでした。

でも、楽譜はマドリッドのものは、印刷が綺麗でなく、付点なども小節の最後に付いていたり、
なかったりしています。

ジェフリーさんのものは楽譜を打ち直す際に、音符の間違いはないのですが、運指が違っていたり、
明らかに間違っている所は,注釈なしに直されていたりします。
(坪川さんのものは ちゃんと注釈で原典の表現と、訂正 両方が載せられています。
やはり、ファクシミリとか,原典を見たいという気になりました)

CABOTIN さんがこの本を持ってこられたときに、テンポの表示があるのですが、
とてつもなく早いと言われていました。

確かに、こんなテンポで誰が弾けるのか!
というテンポです。

例えば、弾けそうだと思って弾いてみた エチュードの13番
メトロノームテンポ 四分音符が 104 となっていますが、
16部音符が最後まで続いています。
途中で難しい和音も出てきますし。

16番は 四分音符が 64でアンダンテとなっていますが、
6連譜がふんだんに出てきます。それも、ポジション移動が必要な
音形で。



でも、これも ジェフリーさんの本と全く同じでした。

昔の人はこんな難しいことをやっていたのでしょうね。


楽器を見てもそう思うのですが,昔の人は偉かった、ということでしょうか。
  1. 2014/05/23(金) 00:09:31|
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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