古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

材料 ⑧ バスバー材 アンダーバー材

表面板のバスバーについては、バロックギターでも、19世紀ギターでも、
リュートでも、ヴァイオリンでも松が使われています。
当然私も松を使っていますし、これ以上のものは無いと思います。

問題は、アンダーバーと言われる、裏板のバスバーです。

裏板のアンダーバーは何故付いているのでしょうか?
表板のバスバーは、強度保持のためと、音を広げたり、しっかりさせるための物です。
それに反して裏板のバスバーの目的のひとつは裏板が平面だと、
人間の目には凹んで見えるため、膨らませるためです。

そして、もうひとつの目的は裏板の補強です。
裏板をカーブさせる事によっても、強度が出ますし、
バスバー、アンダーバーを付けることにより、さらに強度が増します。
私の考えですが、アンダーバーを付ける目的のためなら、
なるべく裏板に余分な質量を付けないでカーブさせたり、強度を上げたいのです。

楽器全体を鳴らそうとすると、当然裏板も鳴らないといけません。
そのためには、なるべく軽く、強度のあるものを選びたいのです。
と言う事は、裏板のバスバー、アンダーバーも松が一番だと思います。

一般的には、裏板にはライニングと同じように、
マホガニー系統の木が使われていますが、軽くて丈夫と言う事から、
また、軽く振動したり振動を伝えやすいという理由からも、
松を使いたいと思います。
  1. 2012/01/21(土) 15:15:39|
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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