古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

至急のお知らせ 東京でミニ展示会を開きます

急に決まった話なのですが、4月29日に私の作ったチェンバロの演奏会があって、その帰り
4月30日に東京で半日ですが、楽器を見ていただく機会を作ることになりました。

私の作ったスピネットを使ってられる方にお世話になって、開くことが出来ました。


場所は 東京都世田谷区玉川台1-6-15 玉川台区民センター (図書館のある建物です)

時間は 午後1時くらいから 午後7時くらいまでを考えています。



私の作った,一号機のパノルモモデルや10弦ギターも展示しようと思っています。

後、ブログで案内させていただいている,パーラーギターも手元にあるものは持って行こうと考えています。

すでに、今回の東京行きでお会いすることになっている、独自の設計でギターを作ってられる方
とも、会場でお会いすることにしています。

半日だけですので、都合のつかない方もいらっしゃると思いますが、興味のある方は
どうぞ、よろしくお願いいたします。

  1. 2014/03/12(水) 01:45:28|
  2. ギター
  3. | コメント:9
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コメント

300年前の材料

平山様、以前、表面版についてのお話がございましたが、ここ最近になって気になる話があり、ぜひとも平山様のご意見を伺いたいと思いまして、ここで書かせていただきますことをお許しください。

 日本の有名な世界的リュート演奏者の某氏とさせていただきますが、その人の演奏会の紹介をする某ブログの中で、某氏がオランダのとある300年以上前の家屋を解体した材料で、オランダタイプのリュートの新作を入手されたのです。ところが、某氏所有の400年前のオリジナルリュートと同等ほどの音色、出来栄えとの評価で、近々それを使っての演奏会も開かれるのです。

 さて、ここからが私の疑問、質問です。

以前、平山様は、いくら古い材料を使用しても、”例えば実際に弾かれていた響板のような木材でないと、鳴ってくれない” のようなコメントがあったと思うのです。

私は全くわからなくなりました。片や長年、製作、演奏で見識のある平山様のご意見、片や世界的なリュート演奏家の評価、ちょっと相反するご意見のようで、果たしてどうなのだろうかということなのです。

実際は必ずしも当てはまるわけでなく、300年以上も前の家屋の解体材料でも、楽器として充分に、バロック時代のオリジナルリュートと変わらない楽器が出来るのだという証左なのでしょうか。

 私は数年前に、某氏の演奏会で、某氏所有のオリジナルリュートの音色を真近で聴いていますので、今回の300年前の家屋解体材料で製作された楽器を使用してのコンサートを聴いてこようと思っています。できればご本人にも、質問してこようと思っています。

さて、平山様は、この相反する事実についてどうお考えになりますでしょうか。ぜひご意見をお聞かせください。
  1. URL |
  2. 2014/03/14(金) 11:57:41 |
  3. kogakuya #D.XDaULs
  4. [ 編集 ]

経年変化の妙

横レスで失礼します。
この話は最近私も見ました。私見ですが、音響板として使われてないから、古い木材はダメということは必ずしも当てはまらないと思います。

私も制作されてから30年ほどのギターを所有して今も弾いていますが、よくシーズンニングされた材料で作られた楽器を長く弾きこむことで、よく鳴る楽器に育つと思います。逆に、弾かないでケースに30年も仕舞っぱなしでは、鳴らない硬い楽器にしかならないと思うのです。
 大事な要諦は、300年くらい前の古い木材で作られ、長く弾きこむことではないでしょうか。
ただ、
 ご紹介のリュート奏者さんは、新作で入手当初から、自身所有のオリジナル楽器と遜色ない仕上がりだと評価していることです。つまり弾きこまない状態で初めから鳴っているということが不思議なのです。
この点は、やはり一流の制作家の腕しかないのだと思います。つまり木取、使い方のポイントをよく心得ているということです。どんなに良材が手に入ったとしても、使い方、活かし方を知らないのでは、豚に真珠、だと思います。当然出来上がりに差がでます。つまり、当たりの楽器かハズレの楽器かということです。

しかし、人間の作りあげる物に完璧、絶対はありまぜん。その証拠に、言い古された事例ですが、ハウザー1世氏の1937年(セゴビア氏が、もうこれ以上の楽器は作らなくてよいとまで言わせしめた有名なギター) と同じものは2度と出来ません。

ですから、そのリュート奏者の入手の楽器は唯一その1本でしかないのかもしれません。他の愛好家が同じ制作家に、300年前の材料で彼と同じものを作ってくれと頼んでも、おそらく同じものにはならないと思うのです。そこが楽器購入に際しての難しさなのです。偶然、運、タイミング的なものもあるかもしれません。
それよりも、
 平凡なギターでもよいので、長く、できるだけ長く時間をかけて弾きこむことにしたほうがよいと思います。そんなに待ってられないというのなら、19世紀ギター、または1900年代初頭くらいのギターを入手したほうがよさそうです。その点については、平山さんのほうが実例をもって証明されています。古いギターの経年変化のすばらしさです。
  1. URL |
  2. 2014/03/16(日) 12:36:17 |
  3. エンスー #ggiyzhPM
  4. [ 編集 ]

良い楽器を入手するには

興味冨深い話です。楽器を所有されてる人なら誰しも気になる点であり、詳しくききたい点です。

私も多くのギター(クラシックギター)を所有してきて、新作を買う時の注意点
などを踏まえて思ったことを書かせていただきます。

結論を端的に申せば、良いギターは最初から鳴ります。これは事実。

新作を買う場合は、この最初の印象が大事です。それから、この楽器が弾きこむ
ことで、硬さが取れて、こなれて、縦横無尽に奏者のいうことをきく楽器にさらに成長するかどうかは、直観とインスピレーションです。経験も要ります。

ところが、問題は上記のようなケースでない場合もあるということ。

それは、前記事にもあるように、経年変化というマジックに頼る場合です。木材

のニトロセルロース化というのでしょうか、そういうエイジ度効果で

す。しかし、これを頼るなら、エンスーさんの言われるような古い楽器を買って

弾きこむ手段になるのだと思います。

しかし、私は最初から鳴る楽器を選びぬくことにしています。古い楽器には前オーナーさんの念が籠っているようで、癖が染みついているようで気にな

るのです(笑)。

できれば、楽器店に無理を言って、1週間ほど貸してもらい、大きなステージで隅々まで音色を失わずに通る楽器かどうか確かめて、よければ購入しま

す。しかし、これはリスクもあり、貸与期間中にキズや事故で損傷させた場合は全額弁償となりますから気を付けないといけませんし、何よりも店から

の信用を普段から築き、店長さんと仲よくなっておかないと、貸出は無理でしょう。(有名な奏者なら可能かもしれませんが)

楽器店内だけの試奏では、難しいのです。全部に当てはまるわけではないですが、コンサートステージで通る楽器は、大概に倍音が少なく、バカ鳴りせ

ず、音量はむしろ小さく聞こえるものです。澄んだクリスタルトーンなのです。こういう良い楽器を入手するには経験もいり、多額な勉強代も払い、苦

労しないと理解できないことです。そういう苦労を乗り越えたところの頂上に、極上の名器は待っているものです。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。
  1. URL |
  2. 2014/03/16(日) 20:18:34 |
  3. バロック浪漫 #DSFVJBho
  4. [ 編集 ]

また 混ぜ返して恐縮です。
kogakuyaさんが問われていることは とてもおもしろい
たいせつなことだと感じています
ついたコメントは そのことと関係のない返答のような
気がするのですが
問われていること  たとえば三百年まえの楽器を紫外線からも
遮断して弾かない場合  または 紫外線や天候には暴露させて
弾かないばあい または 普通に三百年弾かれた場合
そこを問われている と思うのです。
  1. URL |
  2. 2014/03/16(日) 23:56:11 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
  4. [ 編集 ]

CABOTIN様、的確で簡潔にまとめくださり、すみません。
 私の長文の駄文の要旨は、まさにそういうことであります。
あいがとうございます。
  1. URL |
  2. 2014/03/17(月) 10:48:29 |
  3. kogakuya #krwLdA46
  4. [ 編集 ]

オールドの良さは何?

失礼します。
楽器を持つ人、買う人、これから始めたい人にとって、まことに興味の尽きない話ですね。
70年代くらいでしたか、オールドギターのブームがあったのは。それ以降、オールドギターの値段は高騰して、中には家一軒建つくらいのものまで
ピンキリ状態で、もちろん、ネームバリューだけでとんでもない値段がつくものまでありました。
オールドギターの魅力ってなんだろうか。何が良いというのだろうか。
古い枯らした材料の威力ってそんなにいいの❔❔ 私にはわからない。もしかして、オールド信奉の業界、個人、等々によっての影響❔
所有してる知人もいるが、私には、弾いてもそんなものか、という感想しか持てなかった。どこがいいのだろうか。
新品を買って育ててるほうが、弾きこみがいのあるというものである。
ということで、オールドの良さを具体的に語れる方、どなたかいらっしゃいませんか。
  1. URL |
  2. 2014/03/18(火) 21:16:09 |
  3. Domust #QXErJuxY
  4. [ 編集 ]

いそぎの超長文誤脱字すみません、

kogakuyaさんが提示してらるれることは、オールドがよいとか・・の話ではない
とても大切な側面をもっている話題だと思います。製作家や音楽家の生き方にも関わってくることです。
これは各々の専門家の立場からの視点を聞きたいところなのです。
中間のいっぷく茶飲み話をします。続く話で「だからこうだよ」といった
ものではありません。
まず、流布されている前提(私も共感します)。表板の素材、は二百年ピークのエージングで
より強くなり、音響的にも優れてくる(これが何をさすのかは、本当は考えなくてはならないが 内部損失の
傾向、そこからくる変換効率などでしょう)。このあたりは、ザックリと認めて・・というのは多く聞くストラドや奈良の寺
から感じられることなので・・話を進めます。
提示されたことを説明するためには、 (エージングの変化は良悪の方向で判断することはできなくて
好ましいかそうでないかだと理解してください、どんなことでも得ることも失うこともあるはずなので・・)
提示していただいたことは全体的な答えはだせることてはありません、傾向から判断するだけです
ワインくらい事象ではある程度話ができることなのですが、三百年の楽器では困難でしょう。
三つそろえば良いのですがね・・ まず は 新品のストラド(たとえ未熟でもあれば狂喜狂喜しますね (笑))
二番目 それが誰にも触れられず光にも晒されずに二百五十年保存されたストラド(充分狂喜です)
三番目は 改造もされず演奏されてきたストラド これはいかにもありそうなのですが・・じつはたぶん存在しないような気がします。たった数億円
だから、ま、これでも喜びますが
この三つが同じ個体ならもっとよいのですが・・スタートレックならありうるな~ このあたりをおさえていただいたうえで、
私の体験を理解していただきたいことなのです。そして私という観察者は二百年ピークの変化を「好ましい」と
感じている者なのです。二度、数台の新品同様(二番目の例です)のラコートとシュタウファーに接しました。
ラコートは有名なN Cの遺産ががコフィンケースに入れられたまま、全体わまた頑丈な木箱に梱包されたまま
出現したものの開梱にたちあい演奏をしました。いまもそれらはパリの博物館にありますからその後のエージングも確認できますでしょう。
私のその時の印象は、板は・・正確な用語があるでしょうか 便宜的に「結晶化」もせず光の透過も新しい板と同様でした。
音もその瞬間はあたらしい現代のレプリカに似たもので、そのままコンサートには使いにくいものでした。もちろんその作曲家のもので
模造品ではありません手紙書類も同梱されていました。百五十年以上を経て・・エージングに期待すること
表板が結晶化して半面、横裏板が適度に「さくい」といいますか すこし音響的にもろくなって、表の鋭さをカバーする感じは
達成されていません。でも・・ ひょっとしたら スタートレックみたいに現在の博物館のガラスのなかで急激に過ぎ去った年をとりかえそう
としているかもしれませんね。なんども申しますがこれは
私という観察者をとおした微塵の一例でこれからなにかをみいだしたり・・・だから明らかに とか 事実である、という意見ではありませんのでご理解ください。
  1. URL |
  2. 2014/03/18(火) 23:35:42 |
  3. CABOTIN #Bfq6IgqE
  4. [ 編集 ]

難問です

専門的なご意見だと思います。板の太陽光線の透過による化学変化により、木材の結晶化が進み、所謂、経年変化を起こすというのでしょうか。
そうであるなら、楽器が弾かれもせずに、ケースの中またはクローゼットの中で200年も眠っていたなら、まったく経年変化の鳴りも体験できないということになります。
逆に、弾かれていないが、太陽光線にさらすだけで、200年経過すればよいのでしょうか。
または、その両方、太陽にもさらし、弾きもされてきた個体なら尚ベターなのでしょうか。

ギターとして完成されておらず、単に木材の状態で200年も自然乾燥されたもの、または家屋の建材として200年も生活環境の中にあった材料を使ったギターならよく鳴るのでしょうか。

弾き手の立場、製作者の立場から様々に考察ができる問題で、深く、そして難しいと存じます。

そろそろ平山様にご登場いただいて、ご説明をいただきたいと思います。こればかりは製作者の立場からでないと容易に説明ができないことだと思うのです。
 CABOTIN様は演奏家でいらっしゃいますから、古いギターもご所有、試奏も多くやられてきているようですので、言われていることがかなり専門的で難しいのですが。
 正直、私は偉そうなことは言えたものではありませんんが、大いに興味のある、また参考としたいテーマでもありますので、よろしくお願いいたします。
  1. URL |
  2. 2014/03/19(水) 16:30:14 |
  3. バロック浪漫 #fD.TYORc
  4. [ 編集 ]

問題の本質

こんにちは。久しぶりに来てみましたら、私にとっても知りたいと思う事柄でした。
以前も木を燻す実験での話がありました。その後、どういう結果になったのでしょうか。今回も木の経年変化について熱く語られていて、皆さんがもっとも関心があるのに、はっきりと結論が出ない内容と思えます。
現存している古いギターの物証でしか確認のしようがありませんね。今ある材料、ギターがこれから250年後にどうなってるかは、未来の子孫しか確認できませんよね。
今、経年変化したギターで良いギターを欲しい人なら、素直にビンテージギターを探して買うしかないと思います。
今、新品のギターで良いギターを欲しい人は、
① 200年も経過した材料を使ったギターで、その中でも出来の良いものを買う。
② 通常のシーズニングを行った(できるだけ寝かした材料で)材料で製作されたギターの中から出来の良いものを買う。

以上のことしか選択肢はないと思うのです。

いつの時代でも、長く使えて丈夫で、ちょっぴり人にも自慢できるような有名メーカーのギターを所有したいと思うのは、誰しも思う願望です。
その夢を叶えることは困難な問題なのでしょうか、苦労すれば達成できることでしょうか、容易なことなのでしょうか。私にはわかりません。
良いギターの定義自体が、人それぞれ、価値観も多様なのですから。
わずか1万5千円のクラシックギターでも、自分にはこれが分相応で、弾きやすく、ガシガシ使える扱いやすいものだとしたら、その人にとっての名器にもなるでしょう。

本題が逸れてしましまいました。でも、古い材料を使う、という目的は、結局のところ、いい音色でよく鳴る、説得力のあるギターを求めたいということなのですから、全く関係ないことではありません。
ですから、200年経た材料を使うギターのメリットは何? という疑問に明確に回答できることが本質です。そこが曖昧では本質が見えてきませんよね。
ギタリストも製作に携わる方々も、ギター愛好家も、みんなで大いに意見を述べて、どう考えられるのか、私も皆さんの意見を拝聴したいと思います。
  1. URL |
  2. 2014/03/20(木) 21:44:17 |
  3. gavottenⅡ #m2Rvm.tA
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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