古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

二つのギター



何か、ロシア民謡のタイトルのようですが、最近手に入ったギター、気になって
使えるようにしました。

デザインがほぼ同じで、兄弟楽器のようです。

でも中身が〈外観も違いますが)ぜんぜん違いました。

UNI_0001.jpg
 
ほぼ同じデザインで、大きさも同じです。



UNI_0002.jpg

サウンドホールの回りも、同じデザインですが,北半球と南半球のように方向が反対です。

UNI_0003.jpg

ヘッドデザインもほぼ同じ。


UNI_0004.jpg


裏板は、新しい今回の楽器のほうが良い材料を使っています。
ネック材も良いものです。

そして、肝心の音ですが、以前の表板が暗い色のほうが、明るくて、倍音、響きも豊かです。
その分、音が軽い感じです。
楽器も軽いです。


それに比べて、今回の楽器は、重さもかなり重く、前に紹介させていただいた
マーチンタイプの楽器に近い雰囲気です。

音も、重く、基音がはっきりしています。
でも、100年以上経っているので、音の立ち上がりや響きは素晴らしい楽器です。

演奏例です。

http://www.youtube.com/watch?v=N-JMT9U-EeM

練習もあまりする時間が無くて、短い曲ですが、有名なバッハさんのカンタータ140番から
「目覚めよと、呼ぶ声あり」です。

もう1曲 短い曲を。これもバッハで私の好きな 「旅立つ最愛の兄に寄せる奇想曲」からです。
バッハが19歳の時に、3歳年上の ヨハン・ヤーコブ がスウェーデンの親衛隊の
オーボエ奏者として入隊するために、スウェーデンに旅立つ兄との別れのために作曲されたそうです。

あまりチェンバロでも弾かれないのですが、しみじみとして暖かい曲です。

http://www.youtube.com/watch?v=nfmVYR_9q8U

もう一つのギターの演奏例です。

http://www.youtube.com/watch?v=lW0tDhsxd88



録音だと、違いが分かりにくいかもしれませんが、

新しいほうは、深い音がしていますし、6弦は基音がしっかりしていて、
減衰もものすごく長いです。

これらの楽器を、見ていただく機会があると思って,手元に置いていましたが、
たまに来られるお客さんに見ていいただくだけで、ほとんど、寝ています。

やはり楽器は,弾いていただける方のところに行くのが良いかな?
と考えています。

どちらも、概観は綺麗ではありませんし,装飾も少ないのですが、
19世紀ギターの良いところの、ちょうど両極端の楽器のようですから、
気に入った方に,あまり高くない価格でお譲りしょうかと考えています。

HPのUSEDのコーナーに出す前に、このブログを読んで下さっている
方々にお知らせしようかと,考えています。

マーチンタイプの C・ブルーノの楽器もお譲りしようかと思っています。

まだ、修理しないといけないパーラーギターは5台ほどありますので。



  1. 2013/11/11(月) 12:35:34|
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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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