古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

2万アクセスありがとうございました。そしてプチ・ジャン

いつも忙しくしているのですが、今年は特に忙しくしていて、ブログの
更新が遅くなっています。

更新しないといけないと、ブログを見るとアクセス数が2万を超えていました。

こんな地味で、良く分からないブログを読んでくださって、本当にありがとうございます。

ギターのことを私なりに考えようとして、このブログを始めましたが、
材料、構造は大体終わったのですが、いろいろと書く事が出て来て、
製作編に入るまでに時間がかかってしまいました。

製作編をそろそろ始めないといけないと思うのですが、
この秋の忙しいシーズンが終わった頃に、このブログを始めた
趣旨の内容 製作編を書き進めたいと思っています。

モダンスペインギターの制作方法とまったく違った、制作方法を書かせていただきますので。


それと、ギターの修理も増えているのですが、今回、とても美しくて
修理に手間のかかった楽器が、出来上がりましたので、こんな仕事も
やっていると言うことで、紹介させていただきます。

フランスの名器のプチ・ジャンです。


UNI_0159.jpg


ネックが少し起きてきていて、指板を削らないといけなかったのですが、


UNI_0156.jpg

この写真のように、象牙と黒檀で指板が装飾されているので、削ると象牙も黒檀も
無くなってしまうので、細い部材を作って、元と同じような装飾にしました。

フレットもいつものように、打ってから仕上げることが出来ませんから、長さを合わせて
仕上げてから打ち込みました。

また、表面板の装飾も長い間に、磨り減っていたので、昔の職人さんに負けないように、
細い筆で、色を合わせて、細い線を復元しました。



UNI_0157.jpg


音は19世紀ギターの音ですが、もっとのびやかなふくよかな音になりました。


少し、更新のペースは遅くなると思いますが、これからもよろしくお願いします。



  1. 2013/10/01(火) 00:35:36|
  2. ギター
  3. | コメント:6
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コメント

この楽器プチジャン。私の楽器ではないのですが・・ 発見に責任を負っていたので、ひとこと。
修復後、演奏しました、

凄いですね、楽器としての命がもどって、彼女の生涯ベストにあるのではないでしょうか?
機能的によいだけではなくて、楽器の妖しさも発散していました。

修復に感謝します。
  1. URL |
  2. 2013/10/01(火) 22:56:26 |
  3. CABOTIN #-
  4. [ 編集 ]

今時、このようなふるい楽器をお持ちの方がおられるとは。

最近、ビンテージギターなる楽器の値段が高騰していますし、こういう世界はなんとも複雑なものがあります。
楽器としては中古のものに、なにせ、あのような値段が付くのか、その訳がわかりません。
人の固定観念、先入観、自尊心、優越感、ストラドを所有する人たちに共通するものだと考えてしまいます。
  1. URL |
  2. 2013/10/04(金) 17:32:27 |
  3. 老紳士 #-
  4. [ 編集 ]

老紳士さま
この楽器を所有なさっている方は、このサイトとは無関係の方ですので
「固定観念、先入観、自尊心、優越感、」と人格を中傷されることは、適切ではないと思います。
固定観念とか先入観・・ という言い方は、対象をよく見ずになされる考えのことを指します。
老紳士様はもちろん該当の楽器はご覧にもなっていませんよね。
もしもご覧になれば驚かれますよ、きっと。そりゃ・・・すごいものです。
価格のこと・・該当の楽器の価格もご存知なく書き込んでおられるのでしょうけれど・・・どちらにしても
楽器にとって価格はあとで勝手に成立したものですね。漁師さんが釣ったサカナには値札はありません。
人格もそうだし、、数千円のギターでも数千万円のものでも、楽器というのは人々のふかい思いを背負ってきたものなので
人格と同様に評価のしかたには注意を払うべきだとおもいます。数千円の楽器の演奏でこころを動かされたことも多くあります。
ストラドの高額にはなんらストラドの責任はありませんしね。
ご理解いただければうれしいことです。平山さんも追伸しにくい立場でしょうから、、僭越なことでした。
  1. URL |
  2. 2013/10/06(日) 00:20:18 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
  4. [ 編集 ]

楽器の価値

CABOTIN様、ご意見ありがとうございます。

 決してご所有の方を中傷などするものではありません。私が言いたかったことは、楽器の真の音楽を奏でる価値、本質に比して過剰な値段が付いている例が多くあることになにか割り切れないものを感じたからであります。

 楽器の作られた原価に対して、それはないだろう、という値段があまりに多いからです。
我々を含めて、自戒しなければならないのは、かのマエストロ所有と同じ年代だった楽器とか、ただ古いというだけで、一部の心無い人間の不当な値の吊り上げに、惑わされている例がいくつもあるであろうということです。

しかし、弾いてみて、自分がいいものだと思い、それに百万を越えるようなお金を使っても損ではないと思えるなら、それはそれで良いと思います。自由ですから。

でも、ビンテージ品なるものは、楽器だけでなく、機械式腕時計や旧車なども深い世界があり、「エンスー度」 が高い御仁にしかわからない価値というものがあるようです。

 私は、こういう世界には絶対に踏み込みたくはないし、お金は大事に使いたい。はまり込んだら抜け出せなくなるかもしれないですし。
  1. URL |
  2. 2013/10/06(日) 12:31:35 |
  3. 老紳士 #RaJW5m0Q
  4. [ 編集 ]

高いですよ、当然に

こんにちは。
プチ・ジャンいいですね。最近、楽器店でもお見かけします。
19世紀ギターは、20年ほど前くらいかな、専門店でも200万くらいまでするものがあった記憶があります。

 1970年代くらいには、まだモダン主流で19世紀は興味の対象ともなりえなかったし、当時の世相もそうだったですね。それが、後のオールドギター(当時はそう呼ばれていた)ブームとなって、軒並み値上がりしたし、コピーも多く作られた。その勢いは現在まで衰えることなく続いています。

 クラシックギターを弾くプロも、19世紀でコンサートもやりますし、ひとつの世界を作っているといってもいいくらいです。
もちろん、僕もいままでずいぶんと試奏してきたし、3大名器のほかにも、無銘のものやコピーも弾いてきました。

この楽器を所有する人の気持ちはよくわかります。実際に弾いて、所有してみるとその凄みやオーラに圧倒され、モダンギターがオモチャじゃないかなんていうくらいに思える時もあります。古いものでは、180年~200年くらいのものが現役で使用されていますし、衰えるどころか、益々磨きがかかり、振るいつきたくなるような魅力と気品があります。

僕個人の見解としては、今後、モダンギターはどんどん古き良き時代回帰へ行くことになり、張りの強い音量重視の傾向から、楽器の持つ基音のしっかりした19世紀ギターこそ、これからの音楽界を牽引する担い手になると確信しています。
  1. URL |
  2. 2013/10/06(日) 18:11:13 |
  3. じろう #eJ42Lz8A
  4. [ 編集 ]

とかく、古いギターが紹介されますと、ストラッドを対象とした高級楽器との比較や偏見に満ちた意見で溢れかえることが起こりますね。
ギターの評価というものは、紹介された個体単体をもってして全体を語るなんていうことはできないと思いますよ。所詮、自分が手にした1本、ないしは数本くらいの試奏で把握したことが全てで、数百本と製作されたであろう全体を正確に評価できるわけがない。これは、楽器には個体差があるとうことを意味し、当たり、ハズレもあるということでもある。まあ、全世界を旅し、ことごとく全数検査をしたうえで、この楽器はすばらしいとか、良くないとか言うなら説得性はあるのだが。

ある製作家の楽器で、たまたま手に入れた楽器は、その人にとっては良いものかもしれないが、上には上があるものだ。

楽器の評価は慎重でなければならないし、あくまで私見での感想ということを最初に断るべきであろう。そういう意味ではCABOTIN氏のご意見はいつも充分に納得のいくものだ。彼こそ、古楽器に生命を与えうる現代の最高のマエストロと呼べる人物と、いつも思う。19世紀ギターで、あれほどまでにエネルギーに満ちた充実した音をはじき出す演奏家は他に私は知らない。
  1. URL |
  2. 2013/10/08(火) 19:42:37 |
  3. 吟遊浪漫 #6OjCrZ0U
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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