古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

稲垣稔さんの訃報

もうご存知の方もいらっしゃると思いますが、

稲垣稔さんが6月26日に亡くなられました。

具合が悪いとは聞いていましたが、まだ、若いしまた元気に演奏してくれると思っていました。


稲垣さんとは、40年以上前ですが、私がギターを始めたころ、先生に習う以外にも、
自分たちで勉強できる場を作ろうと、明石に住んでいた友人と、ギターの研究会を作りました。

明石の市民会館の一室で、研究会をやっていると、当時中学生だった、稲垣さんがラミレスを持って
来られました。そして、大阪の近藤先生に習っています。ということで、素晴らしい演奏もしてくれました。

その後、高校を卒業すると、パリのコンセルバトワールに入学することになり、
私がその当時日仏協会の会員だったので、日仏協会に一緒に行って、
パリから帰ってきたばかりの人たちに切符の買い方から、
住むのにどんな注意が必要かなどを聞きました。

そして、ちょうど声楽家でコンセルバトワールを卒業したばかりの、会員がいましたので、
稲垣さんを紹介して、コンセルバトワールの話などを聞くようにしました。
その声楽家に、「こんどギターでコンセルバトワールに行く子がいるので、
いろいろと相談に乗ってほしい」と言うと、「私の学校にギター科なんかありました?」
という返事でした。

でも、彼が入学するとすぐ、全学生の中で、実技はトップだったと言う話を聞きました。


そのあと、40数年前、私が始めてヨーロッパに行った時、1週間ほどパリにいましたが、
当時、エコール・ノルマルの学生だった、福田進一さんと稲垣さんに1日交代で案内してもらいました。

稲垣さんには、コンセルバトワールの楽器博物館に行きたいというと、
「うちの学校に博物館などありました?」という返事だったのですが、
連れて行ってもらって、私がそのモデルで作っている、
ヘンリー・ジェイのガンバのオリジナル見る事ができました。

その後は、留学から帰ってきた、記念コンサートとか、演奏会であって話をする程度になりました。

最後に合ったのは、5年ほど前に、加古川で友人達の演奏会のゲストで来ていた時でした。

その時は,まだギターを作っていなかったので、お弟子さんの19世紀ギターを持って行きました。

そうすると、「19世紀ギターは弾かないから、モダンギターを作ったら見せて」
と言われました。

機会があれば、持って行こうとしていたのですが、結局見てもらうことは出来なくなりました。

最後に,稲垣さんに哀悼の意を表して,終わらせていただきます。



  1. 2013/07/01(月) 01:10:24|
  2. ギター
  3. | コメント:1
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コメント

そうですね。。

稲垣君がフランスに行くときに色々と教えたことが昨日のようです。
弔電を今 フランスから打つことになるとは、考えもしなかったことです。

もっといろんな仕事ができたのに、とはおもうのです。

今回 僕の生徒が多くバリの一位わもらった、、今年は大樹、、で
今日 フランスの なんという とても良い先生の表彰をもらいました。
しかし、稲垣君などがもっと凄い仕事を残してくれたらうれしかったな、

とても複雑な気分です。
  1. URL |
  2. 2013/07/02(火) 07:18:24 |
  3. CABOTIN #-
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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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