古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

コメントをいただいて (ヴァイス パッサカリア)そしてまた、ユーチューブにアップしました。

もっと練習してから、お聞かせしないといけない演奏ですが、
温かい、コメントをいただいて、ありがとうございます。



今回は、せっかく映像が撮れる環境を作ったので、
以前からブログで紹介させていただいた、
ギターを見ていただくために、演奏をアップしました。

楽譜はまた、綺麗に作ってもらってからこのブログでアップさせていただこうと、
思っています。

あくまで、音を聞いていただくサンプルですので、それぞれの楽器の音をお聞き下さい。
音は、撮ったままの音で、何も処理していません。

今回もまた、練習はほとんどしていないので、申し訳ありませんが、
音のサンプルと言うことで,よろしくお願いします。


これらの曲は、5月26日に木工展で演奏するために、自分用に編曲しました。

お客さんが演奏会に来られる方ではないので、なるべく知っている曲、親しみやすい曲
を弾こうと思ったのですが、あまり私向きの楽譜がなかったので、作りました。

最初は 皆さん気になっていると思います、1880年頃に作られた
 スペインのマヌエル・ベラスコさんのギターで
バッハ G線上のアリア です。

http://www.youtube.com/watch?v=fcRE2WA7PnM

パッサカリアと違って,演奏前と後のカットができていなくてすみません。

次も、ベラスコさんの楽器で ミルル・グレイ
日本では、「千々の悲しみ」という素晴らしいタイトルがついています。
原曲どおりだと、100万の悲しみと言うことでしょうか。
ジョスカン・デ・プレさんの作曲ですが,今回はティールマン・スザートさんの
4声用の器楽曲に編曲されたものを基にしました。


http://www.youtube.com/watch?v=fBHYFA5cSFk


次は、先週気になって,修理してしまった出来立ての楽器です。

1900年頃作られた、ドイツの楽器だと思うのですが、
バスバーがウイーンの楽器のように,ブリッジの真下に入っています。
19世紀ギターのように、軽やかに鳴りますが、低音などは減衰も長く
19世紀ギターの雰囲気ながら、19世ギターの延長線上の音もする楽器です。

http://www.youtube.com/watch?v=lW0tDhsxd88

曲は ベラスコさんと同じ、G線上のアリアです。

弦幅が ナットのところで 37.5ミリしかありませんので、
クラッシクギターだけを弾いてきた方には,少し慣れるまで時間が
かかるかもしれません。マーチンタイプの C ブルーノさんの楽器も弦幅は 
37.5ミリでした。

もう1曲は 大きな古時計です。ハ長調が弾きやすかったので、ハ長調で
編曲しました。

http://www.youtube.com/watch?v=p9pBCxzda2w

最後に、ヴァイス パッサカリアで使った、マーチンタイプ
1880年頃の C ブルーノさんの楽器で ミルル・グレイです。
パッサカリアでは弾くのに精一杯で、楽器の良さが出ていないようでしたので。

http://www.youtube.com/watch?v=jJ4QiC7QHDM


ベラスコさんのギター以外は,パーラーギターなので
弦幅は狭いのですが、19世紀ギターでも同じくらいの弦幅の楽器もあります。
(もっと、広い楽器もありますが。)

慣れてしまうと,弦長が短い(どちらもほぼ620ミリです)だけでなく、弦幅が狭いと
左手は楽になります。

竹内太郎さんが,オリジナルのルネサンスリュートのコンデション、狭い弦幅
とても低い弦高のリュートを作られて、演奏すると慣れてしまえば、とても弾きやすい
楽器になった、と言われていましたが、同じようなことを感じました。

19世紀ギターや,パーラーギターでは親指も使うので、ネックが細く,弦幅も狭くなって
いるのですが、クラッシクギターのように弾いても、私のような太い,短い指でも演奏は
むしろ楽に出来ました。

オリジナルの19世紀ギターはとても高くなって,手に入りにくいことも、パーラーギター
を修理して使うことを考えた一因でした。
音的に19世紀ギターの延長線上の楽器を作りたい私にとって、
ぴったりの楽器だったのですが、弦幅も弾き易い楽器のヒントになりました。

これからも、大修理が必要で、私以外の人が手に入れても、ちゃんとその楽器の価値を
見出してくれるかどうか、分からないパーラーギターを、音楽の表現できる楽器にしていって
あげたいと思いました。

楽器も見た目では判断してはいけないようです。





  1. 2013/06/27(木) 19:42:31|
  2. ギター
  3. | コメント:1
<<コメントをいただいて ユーチューブその他 そしてまた | ホーム | パッサカリア -2 ヘルズミュア版>>

コメント

演奏アップをありがとうございます。
 行間まで密実な音楽が流れていて、音楽を聴いているという感動がありました。
恥ずかしいのですが、不覚にも動画をみていて、涙が出てしまいました。
 人の演奏を聴いていて、こんなことはなかったのですが、なぜか涙が止まりません。
本当に良いすばらしい演奏をどうもありがとうございました。
 とってもすばらしかったです。古いギターに魂の灯りを灯してくださったのだと思います。
 平山様の演奏には心の琴線に訴えかけるものがあるように思えてなりません。
これからもシリーズでアップの程、よろしくお願い申し上げます。
  1. URL |
  2. 2013/06/27(木) 21:12:32 |
  3. gavottenⅡ #-
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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