古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

バッハの楽器について(コメントをいただいて)

バッハの音楽はどんな楽器がふさわしいか?
というような話題になっていますが、肝心の西垣さんを
ほっておいて、外野で話が進んでいるようで、西垣さんも
苦笑いされているかもしれませんね。

ほとんど、好み、趣味の範囲の話をしているように思いますので、
私の思ったことに対して、ご自分のお考えを話されているので、
いろんな考えがあってよいと思います。

西垣さんはバッハ 没後250年の年には、リュート組曲全曲をフランスやイギリスで
沢山 ギターで演奏されています。京都でもCDを出された後、ギターで全曲演奏されました。

昨年もフランスで、ドリニ先生が「今日の演奏会の曲目は決めておいた。リュート組曲全曲」
というような事があったそうです。もちろんギターで。

準備もせず、その場でリュート組曲を全曲弾けるのは西垣さんくらいだと思いますので、
私が聞いているだけでも沢山のギターでのリュート組曲全曲の演奏会をされています。

そこで、新しい試みとして、リュート  使ってみようと考えられたのかもしれません。

これは、本人にお聞きしたほうが良さそうですが。


今から、30年ほど前ですが、朝から晩まで、毎日、仕事をしながらグールドさんのバッハを、
聞いていた時期があります。
そして、カンタータやミサなども。
その時、短調の曲ほどしっかり音を出してくれないと音楽として面白くないな、と思ったのです。

同じ時期、全然ジャンルも違うし、音楽も何もかも違うのですが、ポップスの中島みゆきも良く聞きました。
まだCDが無かったので、カセットに録音して。
同じにしてはいけないかもしれませんが、彼女の悲しく,暗い曲こそしっかり歌い上げてくれなければ、
伝わらないと感じていました。全然関係ないジャンルのことですが、これもあくまで、私の感想です。

実際、チェンバロ,リュートチェンバロで聞く1006a の曲などリュートで聞く曲とは別の音楽のようです。

私の好きな、998 のプレリュードなども、リュートで弾く時バッハさんが楽譜に書いているように、
休符を入れるのは難しいですが、(リュートでバッハさんが入れているような休符を守って弾いている
演奏を私は聞いたことがありません。誰かそういう演奏をしているかもしれませんが)
チェンバロなどで弾くと、この休符がとても意味を持ってきます。
(私は出来るだけ,楽譜に忠実に10弦ギターで弾こうと思っていますが。)
バッハさんがリュートでも,チェンバロでも,リュートチェンバロでも何で弾いても、
良いと思って作曲されていたのだと思います。

西垣さんから聞いた話ですが リュート組曲を19世紀ギターで全曲録音した時、
何故19世紀ギターで弾くのか?との声が聞こえてくるかもしれないと思っていたそうです。
でも、そんな声は上がらず、すんなり受け入れられたようです。

ルネサンスバスリュートでもし録音していたら、いろんな意見が出ていたかもしれませんね。

次回は,気分転換にヴァイオリンの話です。
(ギターにもつながりますので)





  1. 2013/04/18(木) 23:05:30|
  2. ギター
  3. | コメント:1
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コメント

こんばんは。 
バッハさんの楽器についてと題しての話が出ていましたので、私もすこし考えを話してみます。
 ここは、主にギターやリュート、スピネット、チェンバロのような楽器にご興味のある方がよくご意見を述べられていましたので、その関係から。

 基本的には、クラヴィコードのための曲のためにというのが本当ではと思います。
ご存知のように、バッハが宮廷や教会から帰宅して、リラックスしながら小さな音量の、それでいて音楽的な要求を満たすクラヴィコードにどれほどご執心であったか。
様々な書物に紹介されています。
 そのクラヴィコードは携帯に便利で、まさにリュートのような音が出て、ヴィブラートや強弱も自由自在。子供たちにも熱心に教育したといいます。C.P.E ・Bachも極めてその重要性を理解して作曲もしていたとのことです。

 ですから、リュート曲も、もちろん、リュートで弾ける者は弾けばよいし、苦手な者はクラヴィコードで充分にそのリュートらしい音色を楽しめる。
 かなり自由なものであったと思います。

 かのゲルヴィッヒもルネサンスリュートでバッハを弾いたわけですし、なんら見劣りすることもないすばらしい演奏です。
 私は、西垣さんのバッハが楽しみなのです。どのような音色を聞かせてくれるのか本当に楽しみです。

 ところで、西垣さんと言えば、19世紀ギターと思いつくのですが、リュート奏法をどうやって取得されたのでしょうか。フランスのアンリ・ドリニ先生は、リュートはお弾きにならないと思いますし、独学で演奏法をマスターされたのでしょうか。

 平山さんはご存知ですか。
  1. URL |
  2. 2013/04/21(日) 18:34:35 |
  3. localxx #-
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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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