古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

木の名称について

gavottenⅡ様 CABOTIN様 いつもコメントありがとうございます。

私が思っていることを書かせていただいているだけですが、何かのお役に立てばうれしいと思っています。

ここのところ、木の名称と言うか、ギター用材の名称について、コメントを沢山いただいています。

植物学者が読んでいらしたら、「なんと、素人の方々がいろんなことを言っているのだろう!」
と思われているかもしれませんが、学者さんにお聞きして、はいそうですか、と正しいことが分かるより、
やはり自分で調べてみて、木について更に理解することが出来たほうが、私には面白いのです。

と言うことで、もう一度手持ちの木材工学辞典 発行 工業出版 で調べてみました。
35年前で 定価 28,000円の本ですから、使わないともったいないですし。

ラミレスさんが科学的に認められている、杉には2種類ある、ひとつは Cedrella Odoratta 杉で、
落葉樹の被子植物でギターネックに使われている。

もうひとつが、本当の杉で Cedrus Spi で裸子植物 常緑樹であり、
レバノン ヒマラヤなどに自生している。
と書かれています。

(でも日本語訳を読んでいるので問題はありそうですが、
 彼の言いたいことはニュアンスの違いはあるかもしれませんが、
 大体伝わっていると思います。)

木材工学辞典では、彼が杉のひとつであると言っている、
Cedrella Odoratta は被子植物で落葉樹、広葉樹です。
でも、この被子植物(門)では31の目があり、その15番目にミカン目があって、
50あるセンダン科のひとつセンダン属に所属するようです。

スギ科のある、裸子植物とは縁がなさそうで、このセドロ、マホガニーなどを杉と言ってしまうのは
無理がありそうです。


もうひとつのレバノン杉は、裸子植物(門)・・被子植物門と違って 5目しかありません・・・
の1番目 球果(マツ)目で、マツ科に入っています。

マツ科のヒマラヤスギ属の中に入っているのがレバノン杉です。
マツ科には当然 トウヒ属も入っています。
トウヒとレバノン、ヒマラヤスギは同じマツ目です。

もうひとつ、ラミレス3世が使い始めた、レッドセダー、レッドシーダーはどうでしょうか?
当然裸子植物ですし、球果(マツ)目のヒノキ科に入っています。
スギ科(10あります)には無く、ヒノキ科にあります。
このヒノキ科にはギターではおなじみの 糸杉も含まれています。
ゴッホの絵で有名な糸杉は、イタリアンチェンバロでも使われていて、チェンバロ製作家
の中では親しみのある木です。
糸杉も杉と言う名前で呼ばれていますが、日本のヒノキに近い感じです。
チェンバロでは響板にも糸杉を使います。
(米檜や台湾檜とも違います。米檜はどちらかと言うと松に近いと思います)

レバノン杉を見る機会は少ないというかほとんど見たことがありませんが、糸杉は杉というには
私には無理があります。
ゴッホの絵のように、製材された木より、生えている姿が杉なのでしょうか。

ちなみにスギ科には楽器で使われるような木はなさそうです。

と言うことで、ドイツトウヒはマツ目に所属していて、松と呼んでも良さそうですが、
レッドセダーはヒノキと読んだほうが、イメージに合いそうです。

杉と日本で呼んだことで、日本の杉のイメージと合わせた事が、
寿命が短いとイメージされたのでしょうか。

でも、私はギターにはドイツトウヒだけを使っていくつもりです。
(ガンバ属やヴァイオリン属その他の楽器にもトウヒを使い続けますが)

しかし、こんな話もありました。

20年以上前(30年以上前かもしれません)
今は巨匠になられたギター製作家が、木工関係の雑誌で対談してられました。
相手は、大工道具などを扱っている、有名な金物屋さんの2代目です。

ほぼ同じ世代の二人が、対談して、道具や木のことなどを話されていました。

その中で、びっくりするようなことをギター製作家が話されているのです。

「ギターは寿命が10年しかないので、どんどん買い換えてくれないと困る」
と言って、対談相手の方が「え! ギターって10年しか持たないのですか!」
そうすると、ギター製作家が「そうなんです、ギターって10年くらいしか
もたないのです」と言ってられるのです。

雑誌とはいえ、発行部数も多く、ギター製作家がそう言っているのだったら、
そうなんだろうと、思った読者は多かったと思います。

読んで、「あなたが作るギターは10年しか持たないかもしれないが、
ギター全体が10年しか持たないという、いい方は無いだろう」と思わず
突っ込みました。

こんな製作家の方には、杉も松も無いだろうと思いますが。
この製作家以外の方にも、(直接聞いたわけではありませんが)
10年しか持たないので、10年ごとに買い換えて欲しい、と言っている
製作家がいると言う話は聞いたことがあります。
聞き伝えで申し訳ありませんが。

私はモダンギターでも最低200年は持つようにと、作っています。
30年から40年ほどは切ってから経った木を使っていますので、
経年変化のピークである、250年の音が聞ける楽器であって欲しいのです。

すみません、また、長い話になってしまいました。

構造編のまとめは次回にさせていただきます。











 
  1. 2013/02/19(火) 20:03:52|
  2. ギター
  3. | コメント:10
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コメント

またまた長文ごめん!

こんなにわかりやすい樹についての解説はなかったのではないですかね。保存版だと感謝。
樹の音の性格と寿命についても不思議なほど、私達の感覚になじみます。
gavottenⅡさんが提示していただいた話題が小さな実をむすんだのだな〜と実感します。
いまさらの弁明しますが・・ぼくは決して個人攻撃をしたことはありません。gavottenⅡさんの「ソロモン」という具体的に考えるきっかけをいただいたから(gavottenⅡ
さんには不本意かもしれないけれど反論のきっかけをつくるのはとても大切なことです) 僕自身も樹を見直すことができました。

羅列をしますが、古い木について・・パノルモも昔の板 十六世紀の板をつかった作ったものがあります。ブーシェの先生 フリオにもあるし1943年の僕がもっているフランスの新聞フリオの記事、「もうまともな木がなくなったから、製作はやめる」も胸に迫るものがある、たぶんその延長でラミレスの樹「ラミ杉」とウレタンの組み合わせがあるのかも。そう僕の二本目のブーシェも家具から裏板をとったものでした。日本でもMさんの醍醐寺の塔の樹でつくったバイオリンもありましたね。反面、コスト遺品のギターは木箱から出した時、百五十年経ているはずなのに、新品同様で進歩していなかった、、このことも考えさせられます。
ラミ松の耐用年数・・これは平山さんまのおっしゃるとおり検証はごく簡単だとおもうのです。十年の経年でどれほどより良くなった楽器があるかどうか・・もうひとつはカナダの築五十年のログハウスと、アルプス・・例えばスイスアルプス ツェルマット近郊の築400年の以上のログハウス村の状態です。一目であきらかです。もっとも日本のログハウス正倉院はその上だけれど。でも ラミ杉の楽器がわるいなどとはまったく思いません、それなりに歴史の上にある発明だと尊敬しています。
え。。と あの日本の雑誌社も今は見識の豊かな編集者だからいずれこういうことも取り上げてくれるだろう、と思います。
  1. URL |
  2. 2013/02/20(水) 00:34:32 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
  4. [ 編集 ]

興味深いわかりやすいお話です。
 しかし、10年しかもたない、と言われた製作家はひどいですね。

平山様は200年はもつ楽器を作られるということに心強さを感じました。人から人へ良いものがずっと伝えられていくのはすばらしことです。ところで、ハウザーさんが自身のラベルに、A.D 1958 とか年代を記されますが、あえて紀元後とつけるあたりに、未来永劫に渡って楽器が伝えられて欲しいという願いが込められている気がしてなりません。
 良い楽器を入手しても、たかだか数十年くらいが自分が所有できる期間です。でも、その後の子孫というか、やがて人手に渡った自分の楽器がさらに大事にされていくという考えに立てば、日ごろ、もっと愛着心を持ち、慈しみ、丁寧に使っていこうという気持ちも出てくるというものです。
 私は本当に平山様の「200年もつ楽器」というお言葉に感激しました。それは、平山様の楽器の愛奏者の故障が無い、ニカワの接着に関しても、ものすごく強靭、ということからも充分納得させられます。
 これからもよろしくお願いいたします。

 
  1. URL |
  2. 2013/02/20(水) 09:26:16 |
  3. gavottenⅡ #-
  4. [ 編集 ]

gavotten様 ハウザーさんのその表記には気がついていなかったのです。
確かにその表記のあるものもありますね、ご指摘の意図があったかもしれない、のですが、
もうひとつの可能性。
楽譜や楽器の多くには 年代表記にローマを使うことがおおい。MCMXVとか、ですね。ほかの数字との混乱を避けるため、と、たぶんちょいとカッコイイからかもしれない。
ハウザーさんは リューティエとしてはすこし珍しいドイツ人だったのでローマ表記になれていなかったかもしれない。それで、作品の通し番号との混同を避けたのかも。僕は思っていなかったのだけれど、ご指摘の意図があったのかもしれない。

興味のある話題なので追記してすみません。
とここまで書いて、ドイツの人だから、、というのはあたってないかもしれません。ローマになれているイタリアやミルクールの作家は逆にアラビア表記ですね。
多くはストラドのように 前にAnnoなどをつけます。AnnoとA.D.はラテンで同じ意味です。どちらも省略のかたちで、おなじ意味グレゴリオの表示ですね。
どうしてここに拘るかというと・・ストラドとラベルでいつも不思議に思うことがあるのです。名前まで変更してラテン表記にしているし、年代もANNOとラテンなのに肝心の年代はアラビア、インド表記にしているのはどうしてなのかな? といつも疑問を持ちます。
ハウザーさんの酒場用ギターでローマ表記を見ました、しかも間違っていて十七世紀になっていたのでおぼえています。イタリア、フランスでも楽譜やつい最近の映画でさえもこのややこしいローマ表記が多いですね。
またまた、追記、ひょっとしたら私が見たハウザーさんの酒場ギター(すばらしいものでした)はハウザー一世のお父さんの作だったのかもしれない、シンプルなラベルでした。フランス第一帝政の時代の楽器はご承知のように例の年代がつかわれました。パノルモにもそれがあります。ミルクール、イタリアは今のドイツもフランスと衛星国でしたから、その年代表記がつかわれています。同業組合も解体させられたし、逆らえなかったのでしょうね。

  1. URL |
  2. 2013/02/21(木) 10:01:11 |
  3. Cabotin #ArGM.iJY
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オールドウッドの価値

こんにちわ。時々こちらのブログを見ています。木の話が出ていましたので、日ごろ疑問に思うことなど書かせていただきます。
 平山さんも、以前木材の経年変化や強度のことを書かれていました。そこで、弾き手の技術とかは、横に置いておきまして、楽器自体のパフォーマンスという点では、古ければ古いほど良いということになるのでしょうか。
 楽器のつくり手が、真に良いものを製作しようとすなら、石にかじりついてでも数百年も経た材料を求める必要があるということになります。しかし、コストや楽器を求める人の予算もあり、そこは目をつぶらなければ商売にならないということもあります。
 私は楽器には安かろう悪かろうという、ことにはなってほしくないと思っています。
 一方、現在、化学的な研究や実験、試行によって、数百年の木材と同等の良さを出せるような「加工」を木材に施して、音響特性を向上させるようなことはできるのでしょうか。普通の強制乾燥、自然乾燥ではなく、燻したり、薬品添加?、熱加工?などなど、何かあるのでしょうか。
 前の記事の屋久杉使用のギターがありましたが、千年以上も経た木材はなにか霊的なとてつもない可能性を秘めていると思います。ギターに限らず、リュートでも何かの記事に出ていましたが、100年以上も年数を経たルネサンス楽器がこぞって買われてバロックに改造されたとかありました。昔も古い木材には特段の関心があったということだと思います。当時の絵画にも皆一応に、あめ色になった古そうなリュートで貴婦人が弾いてるものが多くあります。
 平山さんは、多くのヨーロッパの古い要修理の楽器をご所有されているということですので、ギターなどへの適用の可能性についてぜひご検討してくださいますようお願い申し上げます。
 
  1. URL |
  2. 2013/02/22(金) 15:33:18 |
  3. 闘牛士 #-
  4. [ 編集 ]

古い木を使えば良いってもんじゃないに。厳密には、木というものを良く知っていて、正しい伐採、保管、加工、製作のすべての工程をホント良くわかっている、このわかっているというのがミソやに。どんな銘木持ってきたって、わかっちゃいない人の手にかかれば最悪。だから誰でもよいというわけにはいかない。そこがなんともややこしや、ややこしや。
 楽器作りは難しい、ホント、ウン十年かけてもわからんこと多いし、全てわかって、わからんことないという人いたら、これもおかしいと思うな。だから謙虚さもいるし、研究、研究、一生研究やに。
 楽器弾く人は、製作家さんにいらん注文する暇あるんなら、しっかりと練習する方が先やに。
  1. URL |
  2. 2013/02/22(金) 20:49:52 |
  3. travelso #-
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コメントで盛り上がっているようで、ありがとうございます。
私の専門範囲のことしか、分かりませんので、質問と言うか
問われていることに関連したことを、主に書かせていただきます。

楽器が何年持つか,火事に遭ったり、事故で壊れることも考えないといけないかもしれませんが、
ヴァイオリンが楽器の中で一番沢山、200年以上300年以上経った楽器が使われていると思います。
また、新しい楽器も作り続けられています。

19世紀ギターは200年近く経った楽器もありますが、使われている楽器の数では、ヴァイオリン
のほうが圧倒的に多いと思います。

と言うことで、経年変化を見るのに、ヴァイオリンを見るのが、一番確実で、手っ取り早いかな?と考えます。
もう50年ほど前から(私が知っている範囲です。研究されていて結論はもっと前に出ていたと思いますが)
楽器の表板に使われている、ドイツ松(ドイツトウヒ、ヨーロッパトウヒ)は切ってから250年が経年変化の
ピークに来て、強度も一番大きくなると言われていました。

実際、一番高い値段の付いている楽器は、ほぼ250年経ったときの楽器のようです。
ストラッドは、少ししっかり目の、冬目の太い木を使っていましたから、250年以上経っても
よく鳴っている楽器が多いと言われていますが。
ストラッドの前は、アマティやヤコブ・シュタイナーのほうが、評価が高かった、と言う話はよく聞きます。
それは、250年を迎える時期がそうだったようです。

裏、横、ネックに使われている楓は経年変化は50年がピークだと言う話を聞きました。
(楓の経年変化については調べてもあまり分かりませんでした
日本の檜などは経年変化の研究はよくされているのですが。)

でも、この経年変化はただ木の強度が上がっていると言うだけですので、基本的には音には関係ないかもしれません。
含水率が落ちたり、木のセルロース化が進んで、音に対する反応は良くなっていると思いますが。

この木の強度が上がっていると言うのが、とても難しいのです。

よく木の事、楽器のこと、音楽が分かっている製作家でなければ、逆に鳴らない楽器になってしまうことが多いのです。

普通に作れば、あまり硬くない、柔らかい、強度のない木を、少し厚めに造ると、無難に鳴る楽器は作れます。
また、こんな楽器が一般受けするようです。弾くのもそんなに気を使わなくても、鳴ってくれるので楽に弾けます。

反対に、しっかりした木で,強度もあるということは、木が振動しにくいとも言えます。
厚くしなくても、強度がでます。でも、金属とかプラスチックとは違いますので、部分的な強度は
ばらばらですし、何処をどう削るか、薄くするか、厚くするかは、柔らかい木に比べるととても
難しくなります。

昨年見せていただいた、有名な製作家のギターは、目を見張るほど素晴らしい表板でした。
冬目もしっかりしていて、強度も粘りもある木です。日本人の作家ですが100万円の楽器です。
でも、予想通り音は悲惨なものでした。

たぶん、値段の差は材料の差だと思うので、普段使いなれていない、良い木を使ったのでしょう。
100万円定価ということで。

ドイツ松は250年がピークで500年経った時に、切った時の強度に戻ると言われています。

私の持っている材料のなかで、一番古いものは150年前に切られた、と言われているヴァイオリンの表板です。
2台今までにこの材料を使って、トレブル・ガンバを作りましたが、出来たときから鳴っていました。

ただ、音は150年弾きこんだ音ではありませんでした。
でも、少しは弾きこんだ音に、近い音はしていましたが。

ということで、日に当てたり、燻煙したりして、50年100年経年変化を稼ぐことが出来れば、30年以上寝かしているので、
なんとか、使える楽器が出来るのではないかと、試行錯誤しているのです。
結果はかなり満足の行くものが出ています。

そこで、100年以上弾きこんだピアノの響板を使うことを、思いついたのです。
CABOTINさんが行ってられるように、フリオ・ゴメス・ラミレスさんも、古いピアノの響板を
使った楽器を作ってられます。

CABOTINに頼まれて作ったギターは、130年ほど弾きこまれた、ベヒシュタインの響板で作った物です。
最初から弾きこまれた音はしていました、そしてベヒシュタインの音がしていました。
私も昔、一時ベヒシュタインのアップライトピアノを持っていましたので、少しは分かるのです。

作るほうとしては、250年経った木では、作ってすぐにピークを過ぎていくので、100年から150年程度
弾きこまれたピアノの響板が私には、理想なのです。

と言っても沢山手に入りませんから、いろんな方法を探して、良い木を更に良いコンディションに持っていくことを
考えているのです。

CABOTINさんの楽器を作らせていただいた時の話です。
この楽器が何十年か100年か経って、いろんな人の手に渡ったときに、
きれいな楽器だと、音楽をしない人でも楽器を大切に扱ってくれるだろうと、裏板に蓮の絵を書かせていただきました。
最初私は、象牙とか鼈甲は手元にあったので、これらを使って装飾しましょうか?と言ったのですが、
それだと、演奏会で外国に持っていくとき、通関でなにかと問題が起こるから、絵にしましょうと、言われました。
楽器が出来てから、すぐにフランスでアランフェスで使っていただきました。
フルオケでもよく音は通っていたと言って下さいました。

確かに、チェンバロでも美しい楽器は残っていますし。(私の絵が美しいかどうかは別ですが)

良い材料は使うのが難しいです。でも、良い材料でよい楽器を作りたいと、良い材料を探して、
良いコンディションになる様、努力しています。

35年ほど前に、ミッテンバルトの材料屋さんで、大きな体育館のような倉庫で、二日がかりで、ギターの
表板を探して、結局20枚ほどの木を手に入れただけ、という経験もあります。

40年近く楽器を作ってきて、少しは良い材料を使っても、良い楽器が出来るようになったかな?
と思っています。

良い楽器を作るために、このブログを始めました。
いろんな方のコメントをありがたく思います。

最後に、鶏と卵ではありませんが、楽器と演奏は、どちらかだけが進むということは、
無いと思っています。良い楽器が出来て、良い音楽が作れる。良い音楽が出来て、
それに対応して、良い楽器が必要になってくる。

弾きやすいというのも、良い音楽を作る大切な要素でしょうか。
弾きやすくて、音楽の表現がしやすい楽器、を作って行きたいと思っています。

経年変化や,弾きこみについては過去のブログに書かせていただいていますので、
お時間がおありでしたら、ご覧ください。よろしくお願いします。






  1. URL |
  2. 2013/02/23(土) 00:55:18 |
  3. kogakki #-
  4. [ 編集 ]

自問自答ほぼ解決

楽器製作年代表記・・について、自分の疑問をフランスの歴史学者とスカイプで話す用事のついでに尋ねました。なぜA.D. ANNOなどのラテン表記なのに数字はアラビア インドなのか? ということです。答えは実に簡潔で「あっ!」という感じでした。ま、その前に「君はそんなことにも気がしらなかったのか?だからシロウトはこまる!」(くそ、、オメー後輩のくせに・・)とはおもったけれど言われてもしようがないな・・間違いを広めなくてよかった。
ながくなるのでストラッドの謎は省きます(これもおもしろいのだけれど)、、19世紀初頭のヨーロッパの楽器について。共和歴は年代と時間に関してはラテン表記に義務付けられた。時計になごりはありますね。かしこいオイラは・・嘘です・・・あっ、とおもいました。ゴセックなどの楽譜などにもその表記があります、1792年が元年で、ラテンにゼロがないことにきをつけてください。そうなんですね、、だからグレゴリオにもどしたとき今度は逆に年代はアラビアに表記する他はない。その頃の楽器には混乱を避けてか、表記のないものもすくなくない、のでまるで楽器が作られていなかったのような時期があります。当時の楽譜の表記などはデシタル書庫でも見ることができます。

3月と4月もフランスとイタリアでオケとアランフェスなんだけれど・・例のテロで楽器を二台運ぶことが難しそうで、、困った。できれば、電気増幅をつかいたくないし。
  1. URL |
  2. 2013/02/24(日) 13:41:45 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
  4. [ 編集 ]

よく難しい蘊蓄を述べられているCABOTINさんて、もしかしてプロ?、もしかしてフランスの学校を卒業されたあのNさまですかあーー!

 かんちがいならすみません。
  1. URL |
  2. 2013/02/24(日) 19:37:30 |
  3. pikoro #-
  4. [ 編集 ]

pikolo さま こんにちは。

賑やかにしてすみません。ここでは、ぼくは当然楽器のことや
とりわけ樹のことについては完全にシロウトなので、
平山さんの刺激的な記事を楽しんでいます。目鱗もあるし、
すこしの抵抗があるものもある、、例、棹の圧縮、理性で考えると厚みはその向きだから
納得、反面・・まだ自分の思い込みは克服できない。
記事のすべてが正しいかどうか・・は別にしてすべての意見に
反論の拠り所を記載してくださっているので極めて貴重なブログだと
楽しんでいます。
木についても基本的な名称などに読者に思い違いがあると困るのでつい話してしまいました。しかし専門家ではないので
断定できない、モヤモヤの言い方で失礼します。まだここで事故はないけれど市販の本で散見する
年代表記のまちがい、根本的なことなので、すみません前もって年代表記の意味に触れてしまいました。
これについても私は専門家ではないけれど、怪しい時には必ず専門の方の意見を聞きます。
演奏や楽器の歴史ではとても大切なことなのです。今、革命まえの形での上演のために
コンティヌオを付加したものにもどしている作品。同じ作が三回表記がかわり音楽のスタイルがかわります。
ギターにも同じことがおこります。五コースのギターが生き延びるためな年代を替えた痕跡などです。
ギター歴史に一番大切な時だったはずです。
楽譜は便利ですねグーグルブックでUn quart-d'heure de silence opéra en un acte - Pierre Gaveaux
で検索をしていただくと私の今の対象を見ていただけます。
le 20 prairial an XII.  丁寧に西暦も併記されている (9 juin 1804)  
12年(1804年)牧草月ですね。楽器には月が書いていないので まちがって 1812年などと記事にされてしまうことがあります。
前にみたハリウッド映画でもタイトルの年代表記が盛大にまちがっていてたのしかった。また すまないことです、うんちくのつもりじゃないんだけれど・・・失礼しました。
  1. URL |
  2. 2013/02/25(月) 12:54:14 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
  4. [ 編集 ]

CABOTINさん、ご返信もらえて光栄です。やはりそうだったのですね。

 昔、某大手ギター誌で、CABOTINさんの連載を毎月、楽しく勉強させていただきました。まだ当時の連載持ってます!!

 フランス、イタリア公演、頑張ってください!!
  1. URL |
  2. 2013/02/25(月) 16:38:13 |
  3. pikoro #-
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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