古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

クラッシックギター製作展&コンサート


2月9日と10日、大阪の茨木でクラッシックギター製作展&コンサートがありました。
昨日、時間が取れたので会場に行ってきました。

今回は18人の展示がありました。(主催者の方が、「平山さんに連絡するまでに18人の申し込みが
すぐにあったので、今回は参加していただけませんでしたが、次回はまたよろしく」とのことで、
私は展示、参加していません。(沢山展示されて、いろんな雑音がしているところではなかなか本当の
音は聞こえませんし、お誘いがあっても、受けていたかどうか分からないところですが)

以前からよく知っている、製作家もいたのですが、私の知らない製作家の方もいらしたので、
見に行かせていただきました。

アマチュアの製作家の方も多く、素晴らしい楽器を作ってられました。
そして、話も自分の作りたい楽器について熱く語られていました。
プロになってしまうと、次々作らないといけないので、アマチュアの方ほど
1台1台にこめる、熱や力が違うのでしょう。

楽器も、少なくとも楽器屋さんで売られている、プロの方が作っている楽器より
はるかに魅力的な楽器が多かったです。

そして、皆一応にまだまだ自分の作りたい楽器とは違うので、更に研究してよい楽器を作りたいと
話されていました。楽器作りに一番大切なことだと思いました。
ギター作りで目標にされる、ブーシェさんも「ギター作りはアマチュアでなければいけない」
と言われていたそうですが、一理あると思います
。私もブーシェさんはアマチュアだったと思っています。

また、アマチュアの方は演奏も好きな方が多く、ギターが好きなこともよく感じました。

逆に試奏されている方が、テクニックがある方は、ひたすら弾きまくり、楽器に合ったタッチなどは
関係なく弾かれていました。
また、たどたどしく弾かれている方も、楽器の性能の何分の一かの音しか、引き出せていません。

これで、楽器を判断されると苦しいな、と言う感想です。

幸いにして、私はその楽器が一番よく鳴るようなタッチ、一番言い音がするようなタッチが
すぐに出来ると思っています。(でないと、その楽器の良さは分かりませんから)
遠鳴りする楽器は、前に出ている楽器はサウンドホールを上に向けて、直接音を聞くようにしています。

また、演奏会も今回あったので、演奏会用に展示楽器は持ち出されるのですが、半分以上は展示会場に
残っていますし、試奏される方も、ほとんどいませんので、この良い環境の中で弾かせて頂きました。

見事に、全ての楽器が650mmの弦長です。(19世紀ギター1台を除いて)
そして、目指している方向が,ブーシェだったり、ハウザーだったり、トーレスなのですが、
楽器としては作った方それぞれの音がしていて、面白かったです。

何人かの方はこのブログを読んでいただいているようで、ありがたかったです。

なかには、ブログを読んでいただいて、私のように、小さなライニング、1キロ以下の軽い楽器を
作ってられる、プロの方もいました。
とても良い楽器でしたが、弾かれる方が、普通のギターのように力任せに弾いていたり、
あつかましいモダンの楽器と同じように弾いてしまって、線のはっきりした楽器の良さが
なかなか分かってもらえないようでした。

せっかく、作っていただいたので、近々お邪魔して、私のギターも見てもらって、
いろんな話や考えを聞かせていただこうと思っています。

後、アマチュアならではの楽器もありました。
大工さんが解体された現場から持ち帰った、屋久杉で作ったギターも、
本人はちゃんとしたドイツ松など買えないので、焼却される運命だった、木を使った。
と言ってましたが、いくらお金を出しても、こんな屋久杉は手に入りませんし、
乾燥も充分なので、とても響きのある、200年か300年経った、古名器のような
音がしていました。

あと、日本の楓を使ったギターもありました。

北海道の楓だそうです。

ヴァイオリンやガンバでは、日本や中国、カナダの楓は固すぎて、重くて、粘りが無いので
楽器には使えないので、試そうと思ったことはありませんでした。
でも、ギターだと、ヨーロッパの楓より重いことが、良い方向に向いているようです。

ギターの裏横の材料として、楓かローズ系になりますが、その中間の音がしてくれるようです。
私のお弟子さんが作ってくれた59センチのギターは、裏横はローズですが、ブリッジは
日本の楓です。

これも、ヨーロッパの楓より、ローズに近い音がして、粘りもあり、芯もあるので、
日本の楓を見直そうかと考えているところでした。

ちなみに、バロックの頃からヨーロッパでは、例えばヨーロッパでチェンバロを作って
中国に運び、漆などを塗ってまたヨーロッパに運ぶと言うことは良くやられていました。

そこで、中国の楓を使おうとした、製作家がいたようです。
でも、すぐに楽器作りの教科書みたいなもので「中国の楓は固くて重たいので、楽器作りには
適さないので、使わないように」とあったそうです。

スピーカーや、リコーダー、トラベルソには、ヨーロッパの楓より良い結果がでていましたので、
使っていましたが。

時間があれば、日本の楓で作ってみようと思っています。

すみません。次回から構造編のまとめに入り、製作編に移って行きたいと思っています。



  1. 2013/02/11(月) 14:18:46|
  2. ギター
  3. | コメント:14
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コメント

試奏

こんにちわ、私も弦楽器展など多くの製作家の作品が集まるので、毎年出かけます。国内製作者のレベルも上がっており、世界の一流の製作家と肩を並べるようになったことは嬉しいかぎりです。
 さて、仰られるように私もよく試奏会場で目にする風景として、とにかく覚えた曲(早弾きスケール等も出てくる難曲など)をしゃかりきになって弾きまくる方を見かけます。周りがうるさいですから、本人もむきになってるようです。楽器の特徴を踏まえた試奏とはほど遠いものです。たしかに周りのうるさい騒音もあるし、そのような環境と試奏の仕方では、とても楽器の真価を見定めるものではありません。まして、蚊の鳴くようなタッチでボソボソ弾く人もおり、これも同様です。
 一同に集めて展示、試奏の場を設けるのも良いが、楽器購入を真剣に考える人には難があります。かと言って、プロの試奏で、ステージにかけても、期待できるとは限りません。楽器製作の知見と良識ある演奏のできる人が、真の名器を選ぶことができるのであろうと思います。
  1. URL |
  2. 2013/02/11(月) 15:40:57 |
  3. 落葉の旅人 #-
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展示会

私は土曜日に行きました。そういう環境ならば日曜日にすればよかったかもしれません。

13人の方の作品を試奏しました。1kg以下の楽器も昨年の展示会から2度目ですが試奏し、制作家さんとも話をしました。興味深い楽器ですね。

試奏してみての あくまで私の個人的感想ですが、平山さんのお住まいの地域におられる制作家さんたち、今回試奏したご年配のアマチアも含めてですが、ギターというより音楽する楽器という方向性があるのだと確信しました。

  1. URL |
  2. 2013/02/11(月) 16:26:34 |
  3. HSPT #Yqf9uHks
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雑談・・というか 縁側の茶飲み話でごめん。
アマかプロか? て難しいことは抜きにして、そんな感覚はありますね。これはヨシアシではなくてね。アマだから悪いということは決してない。
で、ブーシェさんはほんとうにいい意味でのアマでした、本人も自認されていたし、プロだという絵でもアマだったし、いつも聞かせてくれるピアノ演奏も・・・よして欲しいくらいアマだった。トルレスのギターを弾いていても、実感としては「この楽器はアマチュアの製作だな〜」て感じます。なにが? としわれると困るんだけれどアイデアが先走っている。ときどき大当たりもする。トルレス以前の製作家にはアマチュアを感じないから彼が最初の人かもしれないですね。演奏ではアマの心をもったプロが大切なんでしょうね。たぶん。禁じられた遊びを普通に弾ける人がプロなんだと思う。ゴドフスキーが言っていたように、、プロの初心者の条件はバッハをいつも全部弾けて有名な協奏曲を五曲以上いつでも弾けて、いつでも弾けるリサイタルプログラムを五種類十時間もっていれば、ま、「自分を初心者と名のっていい」かもしれないとの主張、その通りだなと思います。
で・・アマ的な発想と妄想を最近膨らませています、平山さんにつくっていただきたい次のギターのアイデア。。すげえ沢山溜まってきました。ほんと、アマでギターを作りたい人の気持ちはすごく共感しますね。
  1. URL |
  2. 2013/02/12(火) 01:39:38 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
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アマ、プロ、。。。それで金を取っているか、いないか、といったシンプルなことではないのかな。どうもわからん。

 だけど、世の中で、超のつく製作家は、やっぱりその時代の名ギタリストが使用したからとか、意外と単純じゃないのかな。どんなに頑張っても、世の中で売れている、有名なギタリストに使われないと、マイナーってなことになる。
 だから尚更思うけど、こういったアマの展示会で、先入観なしで、無心で試奏してみるのが一番だと思うな。いい楽器がたしかにあるよ、わしはそう思うね。
 世の中のギター弾く者が、いかに名器と名の付く楽器に踊らされて買わされているか、大事な金を投入ささせられているか、嘆かわしいかぎりだな。ある意味日本は恵まれている。世界の超名器と名の付く楽器が楽器店で普通に見れて、弾けるんだから。
だからこそ、営業トークに惑わされず、己の価値観を持って、己にとってのいい楽器を選択できるように、自己研鑽することが大事じゃあないのかな。正しい目と耳を持つことが大事だよ。
  1. URL |
  2. 2013/02/12(火) 10:20:35 |
  3. travel #-
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こんにちは。私は屋久杉で製作されたものに興味がある。年代が断然違うし、素材の古さ、音の妙がたまらない。
 よく言われることだが、松は耐久性があるが、杉は耐久性がないとかの話だが、完全な都市伝説の類である。あのラミレスが始めてクラッシクギターに使用してからまだ100年も経ていないし、断言できるものではない。もちろん、バイオリン製作の歴史を踏まえれば、スプルースが主体だから、300年以上の歴史もあるし、改造されているとはいえ、たしかに説得性はある。なにかで読んだが、ソロモン王の住居は杉材で堅ろうな耐久性を誇っていたとかいう話もあった。
 松か杉かは音色の好みもあろうが、杉材の耐久性の問題については誰も結論を出せないだろうと考える(今現在では)。
 今回の展示会で、あの屋久杉を有効活用した楽器はまさしく古名器の風格充分で、音も確かで本当にすばらしい楽器だった。
 ああいう材料でギターや19世紀ギターを製作できないものだろうか。関係団体の認証標章のついた材料なら使えないものなのか。
 平山さんにもぜひお願いしたいものです。
  1. URL |
  2. 2013/02/12(火) 16:44:48 |
  3. gavottenⅡ #-
  4. [ 編集 ]

ヨシ アシ プロ アマ スギ マツ

なんだか、話が飛躍しているような気がしますね。
思い込みで素人がスギとかマツの論議をするまえに、スギてなに? マツてなに? スギってなんのことをいっているのか・・が ぼくにはわからない。
フランス語ラテン語でも適当なことばはないことですし、英語だと日本杉は日本レッドウッドてよばれることがおおい、セコイアも仲間だしイギリスだと赤松にちかいものもレッドウッド。マツも杉も一緒なんですよね、ある範囲では。マツといってもミルクールやラコートに見られるものはいわゆるスプルースともちがう、もともと日本の三味線の師匠宅にあるようなマツはヨーロッパにはないから・・・木を特定する言葉はとてもむつかしい。まず、ここは本当に木にたずさわっている平山さんなどの製作家の意見を聞かずに素人が断定はさけるべきなのとちゃうかな。
ソロモンさん(実在だとして)三千年前のエルサレムのソロモン家が「杉」といっても・・・ね。ソロモンのお父ちゃんの有名な楽器の(まずは真偽でひっかかるけれど)の材質や形もわからないから、、、、ん、、?
日本でマツ と呼んでいる木の定義、マツと呼んでいるものの範囲をまずきっちりいわないと困ったことになりそうに思うのですが。

もしもソロモンさんが実在したとして、その家の材質が特定されたとして、それがセダー(無理やり杉と訳して)だとして、仮定を重ねてもエルサレム近辺でセダーは現代のレバノンセダーでしょうね、地中海杉、、これは松ですね。なんか変なことばになりましたが、このように木の呼び方は混乱している。スプルースは原則として松というよりはトウヒでしょうし。
  1. URL |
  2. 2013/02/13(水) 01:25:48 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
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ギターの材料の話も出たので、杉か松かの話を出したのだが、いかにも私は素人だが、素人だからこそ、玄人の平山様の話が聞きたいと思っての問題定義である。少し、ソロモン王の伝説的な話に飛躍したのは申し訳ないが、議論は自由なことであり、CABOTINさんの御意見も一理あるが、私も断定しているわけではないのでご容赦願いたいものだ。
 素人には素朴な疑問も多くあるのである。なぜ、杉が耐久性がないなどと結論的な意見が、一般ギター界、専門雑誌等でかかれるのか、そういうことである。楽器と材料の組み合わせは無限にあろう。我々がまだ使用したこともない木材が、意外と功を奏する場合もあるだろう。あの屋久杉のギターはその証左である。
 私にはアイデアがあるのだが、今、ヨーロッパ地方で使用された古い家具のアンティーク品を販売する店があるが、比較的、表面積のあるスプルース、マホガニー等の食器棚のようなものを購入して、分解し、表面板に使用できないかである。使用されている材料は様々あろう。面白い試みと思っているのだが。どうであろうか?
  1. URL |
  2. 2013/02/13(水) 10:21:20 |
  3. gavottenⅡ #-
  4. [ 編集 ]

愛読者です。

cabotinさん
「素人が思い込みで」云々とは随分な物言いですね。

cabotinさんはgavottenさんの真っ直ぐな質問を受け止めきれなくて故意にはぐらかしているふうに感じられます。
貴殿こそプロとかアマというククリに囚われているように感じますが。

そこに音楽が在るか否か

プロかアマか?
杉か松か?

大切なのはそれだけだと僕は思います。
  1. URL |
  2. 2013/02/13(水) 17:46:45 |
  3. ホセ居留守 #22hNL7Yc
  4. [ 編集 ]

訂正

すみません

改行間違えました

プロかアマか?
杉か松か?
ということよりも

そこに音楽が在るか否か?
が大切だと思う… と

書きたかった。

度々すみません。
  1. URL |
  2. 2013/02/13(水) 17:51:46 |
  3. ホセ居留守 #22hNL7Yc
  4. [ 編集 ]

私もCABOTIN さんから、たしなめられた一人です。その後、以前の記事でそれ以上のコメントも無かったのでそのままでしたが。

 人の意見は意見として、各々の考えは自由であるべきで、たとえ自分が絶対に違うと思ったとしても、人の意見を攻撃せずに、自分の考え、思うところを述べればよいと思います。音楽の捉え方は人それぞれですから当然だと思います。共感できることは大いに共感し、そうでなければ流せばよいだけです。
  1. URL |
  2. 2013/02/13(水) 19:48:34 |
  3. 落葉の旅人 #-
  4. [ 編集 ]

しばらくバタバタしていて、ブログを覗いていないと、大変なコメントの盛り上がりで、
うれしいと言ってよいのか、どうしよう?と言う気持ちもあります。

皆さん、とてもまじめに音楽のこと、楽器のことを考えてられる、と言うのはよく分かります。
落葉の旅人さんが書いてくださったように、自分の考えを書くのは自由ですし、貴重なご意見もあります。でも、絶対に自分はそう思わないと、思われても他の方の意見について、あまり攻撃的な文章は控えていただいたほうが、私としては助かります。
面と向かっていても、言葉で伝わるものは、60%、70%だと学者が言っていたと思います。
まして、短い文章なのですから、単語ひとつもそれぞれ違う思いで使われていることもあると思いますし。

と言うことで、材料の話と言うか、表板に使われる、松、杉の話です。
杉、レッドシーダーは、皆さんご存知のように、ラメレス3世が使い始めたものです。彼が書いた、「ラミレスが語る ギターの世界」を読むと、
(日本語訳で読んでいます)序文の次にレッドシーダーのことが書かれています。彼は楽器のことだけでなく、修理、調整のことや、ヴァイオリンについても書いています。それを読ませていただくと、彼が充分研究熱心であり、正しいことを書いていると判断させていただいて、レッドシーダー
(レッドセダー)のことを書かせていただきます。
偶然、手に入れたらしいのですが、彼の直感と、金属板の上に一昼夜放置したり(変形が全然無かったそうです)また、試作したりして新しい材料を使うことを決めたようです。

ヨーロッパで楽器用の表板を買うと、(ドイツだけかもしれませんが)
全ての木を、スプルースと表示しています。
パルプの原料となる、スプルースのことではなく、表板用の材料の総称として、スプルースといっているようです。

そして、彼は レッドセダーはいわゆる杉とは全然違うもので、学名も
違うし、なんら類似性は無いと言っています。

レッドセダーは、手元の木材辞典を見ると、ウエスタン・レッド・シーダー
(Thuja Plicata)はドイツ松(ドイツトウヒ)Picea excelsa と比べると
比重は小さく、圧縮、曲げ、せん断、いずれも小さい値になっています。
レッドセダーは楽器として使われてから、何百年も経っていませんが、数十年で楽器が鳴ってこなくなると言うことはなさそうです。
実際の経年変化を調べようと思えば、ラミレスさんがギターに使うまでは、屋根材や建具、電柱などにも使われたそうですから、100年前、200年前に作られた家具などで調べれば分かることだと思うのですが。

表板用の材料として、ギター用ではありませんが、実際に私が買ったものや、友人が買って楽器にしたものでは、バムサルファー、ノーブルファー、
ダグラスファー、などの樅の木の系統もあります。
ドイツトウヒに比べると、強度等は小さかったので、レッドセダーより楽器の寿命は短いように感じました。実際100年ほどしか経っていないのに、表板が変形しているヴァイオリンを見ると、塗装していると分かりにくいのですが、表板をはずしてみると、樅だったと言うことがありました。

一般的に表板の材料として、使われているシトカスプルース、エンゲルマンスプルース、も使いましたが、それぞれの材質の音がしてくれますので、製作家の目指している音作りにあった材料を選べばよいように思いました。

私が買っているドイツトウヒと言われているものも、ドイツのものでなく
ルーマニアあたりから入っていると、いう事も聞いています。

私は伝統的に使われていることもありますが、研究で経年変化のピークが250年,木の寿命と言うか、木が切られた時の強度に戻るのが、500年と言われている、ドイツトウヒを使いたいです。
よくドイツ松といわれますが、見た目は 北海道のエゾ松と区別がつかないので、松と呼んでいるのだと思います。

材木の名称は本当に難しいものです。
木材辞典を見ても、ドイツトウヒは英語では Hondo supuce ですし、
ウエスタンレッドシーダーは日本語では ねずこ と呼んでいるようですし。ウエスタンレッドシーダーがあればイースタンレッドシーダーも別の木としてありますし。木材辞典ではレッドセダーは杉とは呼んでいないことは確かです。ヒノキ科の木のようです。

ということで、製作家が作りたい音のする材料を使えばそれで良い、と言うことでいかがでしょうか?

それと、最後に松村さんから聞いたと思うのですが、ブーシェさんが実際にレストランで古いテーブルを見て、最高のドイツトウヒだったので、これを分けてもらって、ギターに作ったと言うことです。そして、その楽器は彼の最高のギターだったそうです。

私も、家具ではありませんが、ピアノの響板で150年以上弾きこまれたもので、西垣さんのギターを作ったことがあります。ベッヒシュタインの響板でしたが、シードマイヤーと言う、ドイツで一番古い歴史を持つ、メーカーの響板と、クナーベの名器の響板もそのうち、ギターに使おうと思っています。

取り留めの無い話で、すみません。
  1. URL |
  2. 2013/02/14(木) 01:14:05 |
  3. こがっき #-
  4. [ 編集 ]

平山様、丁重なるご回答をいただき誠にありがとうございます。

 「私にはアイデアが・・・・」などと、偉そうなことを書いてしまいました。もうとっくに、実行に移されておられたのですね。古いピアノの響板でしたか。ブーシェさんのレストランで発見した古いテーブルで製作したギターが最高の楽器になったというお話も興味深いものでした。

・・・・ドイツで一番古い歴史を持つ、メーカーの響板と、クナーベの名器の響板もそのうち、ギターに使おうと思っています・・・・・・・・・・・

 本当に楽しみなことです。私は日本国内でこのような試みをしてくださる製作家を待ち望んでいたのです。ずっと待っていました。
 平山様、その材料でどうかすばらしいギターを製作ください。

  貴重なお話に感謝申し上げます。
  1. URL |
  2. 2013/02/14(木) 10:17:26 |
  3. gavottenⅡ #-
  4. [ 編集 ]

お・・・と、すみません。
私の乱暴な言葉でご迷惑をかけたようですね。

当たり前ですが・・樹と板についての「素人」というのは
私自身も当然含めます。
真剣に「樹の音」について考える
日々なのですが・・わたしは樹の名称や良し悪しを見る目も経験も修行もありません。
ですからこのあたりの話にはとても慎重になります。

ソロモンのお話はとても有名なことで、ご承知のうえで、ちがった流布を試みられているのか、と誤解したのです。
もろんこの話はご趣旨とまったく反対の意味で使われる有名な話題です。
平山さんのおっしゃるように、日本語の「杉」とか「松」の分類は
ヨーロッパの樹にはほとんど意味をもたない、と承知しています。
ソロモンの家の部材(ギリシャもそうですが)ダビデの楽器をつくった樹はレバノンやイスラエルでは国の象徴の「松・・トウヒ」として崇拝されています(杉と日本で呼ばれているけれど)。イスラエルに行くと・・「だから我々の民族は松トウヒてつくられた楽器(つまりバイオリンを弾くのだ)」という演説を聞かされることに鳴ります。もちろんイスラエルでは私も山に見学に行きました。
ご存知のことを重ねて申し訳ありませんが・・・おっしゃるレバノン杉やエルサリムの杉は、典型的な松でたぶんトウヒに近いものです。
杉は松・・という変なことになるのですが、、
つい、作為的にと趣旨を入れ替えた発言かと思ったのです。それほど音楽家にはあまりに有名な話なので、、、国旗や国の象徴として使われる樹と伝説ですので、やはり驚いた、とはご理解ください。

来月は北イタリアの例の有名なトウヒの谷の近くの仕事にいくので
見学に行こうと思っています。私ごときが見ても触ってもなにもわからないのですが、自分の楽器の故郷を尋ねるのはいつもたのしいことです。

楽器製作のアマかプロか、ディレッタントかはフランス革命以降の組合の解散などを基準にして私は発言しています(平凡な定規ですが)。トルレスさんあたりが職能組合の影響を良くも悪くも受けなくなった、最初の製作家、たぶんこんな感触は外れていない、とおもうのですが? アンシャンレジュムのスタイルを持つかどうか?ですね。このへんは言葉として合意されていることだとは思うのです。
ブーシェさんは組合としても「絵画」のほうに入ってられた、とおもうので、楽器製作には極めて誇りたかいアマチュアとしての矜持をもたれた方だったと思うのです。
  1. URL |
  2. 2013/02/18(月) 23:46:12 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
  4. [ 編集 ]

かさねて、平山さんの解説への感謝を書き忘れました。ありがとうございます。
レッドシダーのことそのとおりだと思います・・・またまた、ややこしい一言を付け加えると、、イスラエルでは英語でレッドシダーは単純にヒマラヤ杉(これもたぶんトウヒにちかいとおもう)だけを指していました。
しかもどうも学術的には彼らがただしいような・・・樹の専門家でしたから・・パキスタンの国の象徴ですね・・うーん 困るのだけれどレッドシダーはレッドシダーではない、という事実・・困るな。樹に責任はないんだけれどね。
良い音がでれば材質はなんでも・・僕達はちょっと違った立場があるかもしれませんね。ソロモンさんのお父様ダビデさんのおかげで?? 楽器はトウヒが定番、、、そのヨーロッパのオケのなかで違和感なく鳴るてくれる楽器はその伝統から遠くないほうが使いやすい・・・
今 来月の楽器の樹で深刻に悩み中です。
そういえば岡山の山の中で「ひらめ」を頼んだら
「ヤマメ」がでてきたな〜〜うまかった。
  1. URL |
  2. 2013/02/19(火) 09:28:35 |
  3. CABOTIN #ArGM.iJY
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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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