古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

演奏会の感想その他

前回のブログで、自分でよく考えず、人の意見、考えをそのまま自分の考えとしている人が、
多いと書きました。また、自分はそうならないよう、気をつけないといけないとか。
これを読んでくださって、「そのとおり」と言うお電話をいただきました。
同じように思っている方もいらっしゃって、思い出した文章があります。

以前読ませていただいた文章が気になって、ここで紹介させていただきます。
私の尊敬する音楽家の西垣正信さんの言葉です。

世代ね・・・ へんに、、まじめに話をすると、子供の時に老師から
きつく教えられたことがあります。
知識と智慧はちがう、大切なのは智慧。
ただし知識にさえもレベルがある、今風に演奏の立場からいうと
ネットで得たものや居酒屋のオヤジウンチク、これは知識にさえ届かない、
それを人に披歴する下品な人間になってはならない。
こういう下品な輩は現代だけではなくいつの時代にもいることです。
読書から得た知識はそれよりすこしましかも知れないが、
外から得たものとしてはそれほど違わない。
智慧のある人と一緒に修業して教えられて得たことは、すこし良い。
自分が孤独に毎日修業をして得た知識はもうすこし良い。
しかし、いかにも自分が体得したと思えても
自分の外からやってきた知識と混同していないか? それを毎日
削いでいくことが勉強。
しかし、この段階で演奏をしてもたぶん人の心に届く演奏はないんだろうな~
得た知識や自分が知ったと思うことを捨てたところに
外から来たのではない智慧があって
良い演奏の第一歩なのだろう・・・ぼーと思います。


こんなに厳しく、やってはいけないのが凡人ですが、気をつけたい事だと思いました。


本題の演奏会の話です。

FJ3100070001.jpg

リハーサルの写真ですが、京都の地下鉄の構内での演奏会です。
オーディションに通ると、街角で演奏できるシステムなのですが、
何度かやっていて、良さそうなグループは、もう少しちゃんとした演奏会
を京都市がやってくれるのだそうです。

演奏しているのは、友人ばかりですが、中心になっているのは
30年ほど前に京大でリュートやバロックオーボエ、リコーダー、ガンバなどの
古楽器を演奏する学生が沢山いた時期があって、そのリーダーで
当時はリュートを弾いていた友人です。
50を過ぎてトラベルソを始めて、演奏会をするまでになりました。

ガンバを弾いている方は、もう80歳になるガンバ奏者です。
私が35年ほど前に作った、1号機のバスガンバを使ってられます。
彼女もガンバを始めたのは50歳過ぎてから。
(私のガンバも元気です、ただ、一度だけ修理したことがあります。
それは演奏会で、ガンバを横にしていたところ、子供がその上に座っていて
横板が割れたので、修理しました。さすが、子供でも上に乗られると
壊れます。これ以外は、私のガンバは修理したことが無いように思います)

チェンバロの方も、作曲家でピアニストですが、50過ぎからチェンバロです。

この二人も、80歳のガンビストががんばっているので、80まではがんばろうと
終わってからも話していました。

昼食もとれなかったので、演奏会が終わってから、食事をしていた時に
ガンバを弾いている、80歳の音楽家の手を見せてもらいました。

つやつやして、潤いがあって、みずみずしい手なのです。
20歳代かうっかりすると10代のような綺麗な手をしてられるのです。

ヘンデルの難しい早いアレグロの楽章でも楽々弾けるのが、うなずける
若々しい手をしてられました。

音楽家は皆 綺麗な手をしてられます。

手と頭は使えば使うほど、良くなるのだと思いました。



  1. 2012/11/28(水) 23:28:14|
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kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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