古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

初めまして

初めて、ブログを書きます。

一般的に、古楽器と呼ばれる、チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、
など主にバロック時代、ルネサンス時代の楽器を仕事として、作っています。
最近、近代の楽器にも興味があって、フォルテ・ピアノ、ギターも作っています。

もちろん、現代のモダンスペインギターは作りませんが、19世紀ギター
(ヨーロッパでは、ロマンチックギターと呼ばれています)の延長線上にある、
モダンギターを作っています。

いろんな楽器を作っていると、ギターとは本来どのような楽器が良いのか、
音楽的な表現が出来るギターとは、どんな楽器なのか、分かってくるようです。

そんな私の考えるギター、設計やその製作方法など、少しずつ、書かせていただきます。
  1. 2012/01/04(水) 22:53:04|
  2. その他
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
<<私の考える理想のモダンギターとは | ホーム |

コメント

初コメントさせていただきます。

ブログ開設おめでとうございます!!
どんなお話が聞けるのか・・これから楽しみにしてます!
  1. URL |
  2. 2012/01/05(木) 01:27:29 |
  3. tanaka #-
  4. [ 編集 ]

真似や憧れでない音楽・演奏・楽器

憧れと模倣の時代は必要ではあるが卒業して”あなたの音楽を聴かせて欲しい”、”あなたの演奏を聴かせよ”、そして”あなたの楽器を見せよ”に答えを出さなくてはならないと思う。現在日本のクラシックギター界はそのでどれにも応えていない、憧れと模倣でしかないと私は思う。例えばここに宍戸睦郎氏の”ギターの為のプレリュードとトッカータ”があるがこの陽旋法を彷彿させる、静謐と爆発する情動を表現した演奏もギターも知らない。ナメナメとカバティーナなどを弾く意味がどこにあるのだろうか。平家琵琶の、人を引きずり込む語りと炸裂する撥裁きにも匹敵する演奏とそれに耐えるギター、それが今から要る。いつまでソル?いつまでアルハンブラ?いつまで魔笛?いつ、いつまでブーシェ・モデル?いつまでラコート・モデル?製作家諸兄、あなたの音は?あなたの音楽は?あなたのモデルは??
  1. URL |
  2. 2012/01/09(月) 14:56:39 |
  3. yakata1578 #DdaUsPZw
  4. [ 編集 ]

ありがとうございます

tanaka 様 yakata1578様 コメントありがとうございます。
今までに無い、私の考えるギターは、ただ見ていただいても理解していただけないかと思い、このブログを書かせて頂いています。
いろんな見かた、考えがあると思いますが、このブログでは、あくまで、
私の考える本来のギターのあり方、その構造、製作法について書かせていただきます野で、よろしくお願い致します。
  1. URL |
  2. 2012/01/09(月) 23:08:47 |
  3. kogakki #-
  4. [ 編集 ]

設計

設計上考慮されたい事柄であるがこのブログの意図するところから外れるかもしれない。
1.ドイツ式と言われる、胴と棹を別に造りダブテイル式に組み立てる方法のギターで(外国製は知らない)日本製の古いものは元起きがあるのが多い。モダンギターのように張りの強い楽器にこの構造は不適ではないかと思う。
2.モダンギターは弦高が高くセーハを多用する曲は弾けない。如何に素晴らしい音でも途中で手が引きつっては弾けない。そこでサドルを低く、時にはブリッジも削る。それでも弦高が高い。問題は棹の仕込み角にある。製作者は弾いて見てるのだろうか。(ドイツのアルミン・グロップ・ギターはここをよく考えてある)。
3.弦長は660が650より明らかによい。それに気着かないのは耳が精緻でないのだ。音の切れが違う。多分これを知っている製作家は居る。ただ買う人が居ないから650なのだ。
4.2,3コースの7フレット以上のぼけた音、4コースの9フレット付近のボン鳴り、ファンブレーシングの特徴だろうか。
  1. URL |
  2. 2012/01/10(火) 00:33:37 |
  3. yakata1578 #DdaUsPZw
  4. [ 編集 ]

yakata様への回答

順番に書かせていただこうと思っていますが、とりあえず、コメントでご質問のような事をいただいたので、お答えしておきたいと思います。
これからは、ブログの中で(かなり先になるかもしれませんが)、ご質問のような事は書かせていただくか、ブログの内容にあまり関係が無さそうでしたら、お答えできない事もあると思いますので、よろしくお願いします。

まず、一般的にギターではドイツ式と言われる、ネックのブロック、ほぞ方式ですが、ヴァイオリン、チェロ、コントラバスでは当たり前の構造、方式ですので、トラブルがあるのは、仕事が悪い、材質が悪いと思います。
ギターの張力は大きい方だと思います、ダダリオ プロアルテ コンポジット エクストラハードテンションの弦で 合計 43.6キロです。
チェロの一般的な張力は45~48キロですので、チェロで問題ない構造だと、ギターではさらに問題が無いと思います。さらに、コントラバスの5弦の物では、約150キロのテンションがかかっていますが、いわゆるドイツ式で問題はありません。
ちなみに、私が持っていた、ドイツの1817年製のチェロはギターではスペイン式と言われる方式でした。ギターだけでの呼び方でしょう、スペイン式、ドイツ式というのは。
かなりあとで、書こうと思っていますが、私のギターは、ストラディバリのように、ほぞも組まずに、いわゆる芋継ぎです。これで、200年は持ちます。
次に弦高の問題ですが、私が作ったギターはプロの方には、1弦12フレットで、2,3ミリ 6弦2,7ミリの弦高です。演奏家の要望で作っています。弦高については、演奏家、製作家のいろんな考えがあると思います。
弦長については、ご存知だと思うのですが、1960年1970年頃に沢山の弦長660ミリの楽器が作られました。そして、これ以外の1930年頃は655ミリの楽器が作られました。ラミレスは664ミリでした。結局650ミリに戻っています。私は650ミリの弦長は身長180センチ以上の人でなければ、演奏困難な弦長だと思っています。
私の楽器のサイズだと、640ミリがベストです。これから、私用には59センチの弦長のギターを作る予定です。と言うか、一般的な日本人には60センチ前後が最も良いと確信しています。平均的な日本女性には55,56センチくらいの弦長でこれからギターを作っていく予定です。私は65センチ以上の弦長のギターはこれからも、作りません。


  1. URL |
  2. 2012/01/10(火) 01:40:26 |
  3. kogakki #-
  4. [ 編集 ]

コメント追記です

質問 まだ残っていましたね。
4)については、ファンブレーシングの問題ではなく、製作家の問題だと思います。音の事を考えて作っている製作家の楽器では、問題ない程度には解決していると思います。この問題についても、設計のところで書かせてもらいますので。
  1. URL |
  2. 2012/01/10(火) 01:46:53 |
  3. kogakki #-
  4. [ 編集 ]

材料

材料についてここまで綿密な配慮があるならばあの価格もおかしくない、との感想を持ちました。ここが泣き所です。私のようなアマチュアは楽器に全力を注入できる(家族に対するモラルと言う点で)わけではありません。自ずと自ら決める限界があります。しかしアマチュアだから音楽が解らないとか音に関して感性が粗雑だと言うわけではありません。鋭敏な耳、精緻な感性を持つ者だって居るのです。だからコンサートが成り立つのではありませんか。次に年齢の問題ですが音楽と年齢は殆ど関係ないと思いますが歳を重ねて感性が研ぎ澄まされて来る者も居ます。そして、これが自分の音楽、こういう音楽をやりたい、こういう音が欲しい、と概ね観念の収束を見る頃、目指す楽器に手が届かない、と言う情況になっている・・・こともあります。おそらくここに書かれている材と音の関係を理解し、共感し、そういう楽器が欲しいと思うアマチュアは殆どそれを入手する思い切りがないでしょう。
何台もギターを取り替えて、特に楓の棹を持つギターの音が緻密であるとの印象を持っています。弾くほど顕著に、弾くことが耳と指先の両方に快感、ご意見に賛成です。弦高は本当は12Fで2ミリ以下にならないか、少々張りが強くても弦高が低い方がいい。また10F以上になると弦長660の方が押さえやすいのです。プロのように全時間をギターにかけるわけではありません。仕事の合間や就寝前に家族に遠慮しながら弾くのです。指の訓練にも限界があるのです。
  1. URL |
  2. 2012/01/11(水) 09:03:20 |
  3. yakata1578 #DdaUsPZw
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Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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