古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

演奏会のお知らせ

今回は、演奏会の案内です。まず、近づいている演奏会から。

10月1日に篠山で友人の木工所でビバルディの演奏会です。

img20160921_23191871.jpg

演奏者もベテランの方ばかりですが、会場が手作り家具を作っている木工所なので、
家具用の木材が周りを囲み音響もなかなか良い会場です。

2016 9 20 016

写真がピンボケですが、プライバシーや個人情報の関係ではありません。
もちろん、チェンバロは私の楽器です。


同じ日に奈良でガンバの坂本さんと奥様のリコーダーの教室の発表会です。

SAKAMOTO古楽コンソートの会
第21回発表演奏会

2016年10月1日(土)  午後2:00開演(1:30開場)


会場
  奈良市ならまちセンター市民ホール
http://naramachicenter.web.fc2.com/

出演

SAKAMOTO古楽コンソートの会メンバー


演奏曲目

(リュート)
コレンテ、アレマナ/J・P・メリイ
ファンタジア、トイ/T・ロビンソン
パヴァーナ、サルタレロ/P・P・ボロノ
プレリュード (チェロ組曲3番)/J・S・バッハ

(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ソナタ ニ短調より、ニ長調/G・F・ヘンデル?
ソナタ イ短調より/G・P・テレマン
ソナタ 二長調より/G・フィンガー
組曲 ト短調より、ト長調より/M・マレ


(リコーダー)
ソナタ ハ長調、変ロ長調、二長調より/G・F・ヘンデル
ソナタ ニ短調/B・マルチェッロ
ソナタ ト短調/AJ・H・フィオッコ
ソナタ 変ロ長調より/W・バーベル



入場無料

お問い合わせ

s-kogaku @m4.kcn.ne.jp


10月15日は京都洛陽教会で京都リコーダーコンソートの演奏会があります。

音楽の花束 2016

リコーダーコンソートの楽しみ


京都リコーダーコンソート ・ 京都リチェルカーレアンサンブル 合同演奏会

客   演

ソプラノ 中村 千恵子

日時 2016年10月15日 土曜日 15時開演

場所 日本基督教団 洛陽教会    上京区寺町通丸太町上る

入場料は無料ですが、演奏会協力金 500円をよろしくお願いします とのことです。
チェンバロは私の楽器です。


 10月22日は兵庫県の西部にある作用町のスピカホールで三和睦子さんのチェンバロの演奏会があります。
チェンバロは私の一番新しい作品です。


■日時  平成28年10月22日(土曜日)午後2時開演

■場所  スターシャワーの森音楽堂「スピカホール」

■主催  佐用町・佐用町教育委員会

■出演者 三和睦子/チェンバロ  浦久俊彦/トーク

■入場料 一般 1,000円(当日は300円増) 
     高校生以下 無料(整理券必要)

■チケット取扱い所 スピカホール/さよう文化情報センター/
          町民プールあめんぼ/佐用町役場住民課/


次に今、急いで作っているオルガンを使う演奏会です。

160904 坂本龍右チラシ(表)
160904 坂本龍右チラシ(裏)


10月27日(木)は堺市伝統産業会館 17時30分開演 10月29日(土)は宮崎 上のチラシ参照。

10月30日(日)は天草コレジヨ館、11月3日(水 祝)は奈良佐保山茶論 11月5日(土)は名古屋 です。
各演奏会の詳しい事は上のチラシの裏面を参照してください。(11月9日の東京公演は私の楽器は使いませんので)

演奏者は宮崎の演奏会のチラシにあるように、今一番注目されているリュート奏者の坂本龍右さんと、
バーゼルで学ばれた、鍵盤奏者のスペイン出身のサンスさんです。

遣欧少年使節の頃の音楽を遣欧少年使節にゆかりのある所での演奏会です。
チェンバロは私が40年ほど前に作った1号器のイタリアンを使います。
そして、オルガンは一番新しい出来立ての楽器です。

  1. 2016/09/22(木) 00:47:19|
  2. ギター
  3. | コメント:0

更新が滞って申し訳ありません。
何とか約1ヵ月でオルガンを作ってしまおうと、ガンバっていましたので。

9- 6 001

作り始めてから1週間目くらいです。オルガンの最も大切な箇所の内の一つです。
後ろの図面でほとんどオルガンは作れます。

自治会長と民生委員の雑用もこの時期結構ありますが、今最も頭を悩ましているのが、
自治会内の団地の外国の方のルール違反をどう対処しようかと、言うことです。

2019 9 13 001

両方のお仕事の一つです。小学生の下校の付き添いです。

でも、こんな事もありますが、今まであまり作った事のない、オルガン作りは頭を使う事ばかりで、
楽器作りに没頭出来るので、とても楽しい日々です。

他の事を考えずに楽器作りが出来るのは本当に楽しい事です。

2019 9 13 023

始めて2週間くらいの時です。


ブログ更新していない間にも、沢山コメントをいただいています。ありがとうございました。

指を痛めなくて、良い音で弾くことは難しい問題だと思います。

前回のブログで書かせていただいた、親指内側奏法で指を痛めそうだと書かせていただいたのは、
あくまで鳴らない楽器を鳴らそうと、必要以上に力を入れた場合です

でも、これも私の指が特殊なのかもしれません。出来たばかりの楽器をなんとか鳴るようにしてあげようと、
無理をして弾いていた時の感じですから。

普通に弾いている場合、そんなに力が入っていない場合は問題ないと思います。
私もリュートが中心の30年ほどは、親指内側奏法でしたから。

それと、前回のブログの続きです。半音下げて、1フレットにカポタストをはめるメリットは、
弦高が下がる事も大きいメリットです。

沢山の楽器を見て来ましたが、その内の多くの楽器はナットが高く弦高が高い楽器でした。
ナットの弦溝はフレットの延長線上にあると良いのですが、解放弦のビビり解消のために、
高くなりすぎているようです。これも、カポタストを使う事によって解消できます。

親指については、リュート奏者の多くがそうであるように、第一関節を曲げず、指の付け根から
落とすように弾くと、指への負担は少ないように思います。


次回はコンサートのお知らせです。

  1. 2016/09/22(木) 00:18:24|
  2. ギター
  3. | コメント:1

オルガン 製作にかかりました

山と海様 
コメントありがとうございました。昔から仕事で徹夜など無理をしていましたが、もう歳ですし、
体には気を付けようと思います。血糖値も充分に高い事ですし。

カステラミルク様

開花が一ヶ月早いということで、小彼岸花のようですね。
ネットで調べても、少し形の違うものから、まるっきり同じで開花時期だけ違う
というものもありました。こちらのようです。
次の日と2日後の写真です。1日ごとに立派になっていきます。

9 -4 001
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居合いの動画を付けさせていただきましたが、これはギター演奏につながると思い上げさせていただきました。

他の流派ではそうではないところもあるようですが、居合いの練習中は刀、木刀ともに非常に軽く持っています。
木刀だと、練習中いつ後ろから手で抜かれても、簡単に抜かれます。もちろん真剣もそうですが。

そして、斬る瞬間だけ、力が入り斬ってしまうと力を抜きます。

これは、チェンバロやピアノ、ギターの演奏でも同じ事だと思います。



そして、脱力の事が他の方のブログを見てもよく話題になっていますが、居合いから学んだ事を一つ。

それは、居合いをはじめて3年くらい、3段の時だと思います。

それまで、ござとの間合い、力の入れ具合、刃筋を通すこと、切っ先のスピード
など、注意に注意を重ねて、斬っていました。そうでないと、硬いござは切れないのです。

それが、ある日突然 刀身だけで1キロ以上ある私の重い刀が重さを感じなくなったのです。

軽く持てるというか、軽い木刀でも持っているような感覚なのです。

それから、何も気を付けずにと言うか、何も考えずにござが切れるようになりました。
そして、どんな斬り方でも出来るようになりました。

当時は、1日500本くらいは素振りをしていましたので、刀を持つ筋肉が出来上がり、
また技も身について、力を入れなくても刀が持てるようになったのだと思います。

硬いござは(洗っただけのござは)他の流派の方には切る事が難しいように思います。
注意しても。

こんな話があります。

居合いの全国大会で、他の有名流派の宗家の方が、自分の用意したござを無くなってしまって、
私たちの宗家からござを借りて斬られました。

でも、切れるどころか、少しだけござに食い込んだだけで、刀は曲がってしまいました。
何百万円の刀が使えなくなってしまったのです。

この他流派の宗家の刀は刀身に筋が入っているものだったので、曲がると元には戻らないのです。

私たちの宗家が簡単に切っているので、ご自分が使ってられたござと同じようなござだと思われたのでしょう。



ギターやピアノなどの楽器演奏においても同じでは無いかと思います。

脱力しても、充分に楽器を弾く事が出来る力、筋肉が付いていれば脱力が出来るのではないかと。

ギターの西垣さんは、普通のプロのギタリストの方の2倍以上の大きな音で、そして綺麗な音で演奏されます。

昔、西垣さんに握力を聞いた事があって、確か 握力計が壊れるほどの握力をお持ちだと言われたような記憶があります。

お弟子さんの中には、2本指で何十回と腕立て伏せをされた人がいました。

力がないから、力を入れて演奏するしかないというので、脱力が出来ない場合もあるようです。

ですが、一般的には必要以上の力をいれて弾いている人が多いように思います。

この必要な力以上に入っている力は脱力する必要があると思います。




今まで、沢山のアマチュアのギタリストの方にお会いしました。
特に、長年演奏されている方の中には、私の5倍、いや10倍くらいの力で
左手で弦を押さえている方がいらっしゃいました。

人間の体は皆、繋がっているので、左手に力が入れば右手にも力が入ります。

昔友人のギターの先生から、お弟子さんがどうも、力が入りすぎるので、リュートを弾けば
力が抜けるのではないかと、リュートの製作を依頼された事もあります。

私もリュートだと脱力が簡単に出来ます。というか脱力しないと弾けないのです。

私とお会いしたアマチュアギタリストの方には伝えているのですが、左手の使い方は
押さえるのではなく、押す方向に力を使うと何分の一の力で弾ける事を。




そして、腱鞘炎の話も、よく出てきます。

歳が行ってからギターを再開した方の中には、腱鞘炎になったり、
腱鞘炎の予備軍の方がいらっしゃるようです。

左手については、左手の使い方で予防は出来ると思います。

右手については、初期のルネサンスリュートの奏法のように、親指が手の内側に入る
奏法で力が入ると必ず指や右手全体が故障するように思います。

私は、人一倍、いや人2倍、3倍も指が丈夫だと思うのですが、それでもこの奏法で
力を入れて1時間も弾いていると、指に違和感を覚え直ぐにやめました。
鳴らない楽器だったので、また音も綺麗な楽器ではなかったので、この奏法でしか
その楽器の一番良い音は出せなかったという理由もありましたので、弾いていたのですが。




右手、左手のギターを買い換えなくても試せる脱力に繋がる楽器の改造方法があります。

それは、半音下げて(バッハの頃のバロックピッチです)1フレットにカポタストを付けるのです。
そうすると、弦のテンションが下がって、左手も楽になります。
弦長も約61.5センチになりますので、左手を拡げなくても演奏できます。

カポタストを付けると、楽器も明るくなり、反応が良くなることが多いので、右手も
力を入れなくても弾く事が出来ますので、脱力の練習になると思います。




そして、肝心のオルガンですが、かなり進みました。

9月2日から始まりましたが、2日、3日は雑用もせず、まず設計から始めて、オルガンの一番重要な
工程を進めました。

2日は夜中の3時くらいまでやっていたのですが、ものすごい満足感がありました。

雑用に気を取られずに、仕事だけに頭も神経も集中できるということは、こんなに楽しい事なのかと、
つくづく思いました。

でも、4日は自治会長の雑用、敬老の日の準備で作っていただく色紙を買いに行ったり、
打ち合わせをしたり、案内のチラシを作って配ったり、自治会費の納入を渋っている方の所
へ行って話したり、その他色々の雑用をしながらのオルガン作りでした。
でも、これが普通の日のやり方ですので。

よくよく考えると、10月27日の堺での演奏会までにオルガンは作らないといけないのですが、
少なくとも5日ほど前には出来ていないといけません。

9月10月とも8日は演奏会その他で仕事が出来ませんので、1ヵ月と5日で3オクターブ半の
4フィートゲダクト(閉菅)を作らないといけません。

オルガンは6年前に1台作っただけなので、また1から勉強しなおして設計からです。

そして、今回は鍵盤移動も出来るようにしないといけないので、前回を構造を変えていますし、
ふいごその他構造も大きく変わっています。

とりあえず、設計はこのようなものです。

9- 6 001

パイプの位置と鍵盤の位置が決まれば大体の構造が決まってきます。

作業は、ルーター仕事が多いです。

9 -4 005
9 -4 007

急がなくてはいけないし、失敗している時間はありませんので、慎重に急いで仕事をしています。









  1. 2016/09/06(火) 14:15:24|
  2. ギター
  3. | コメント:1

8月の事

あっという間に、8月が過ぎてしまいました。

8月10日くらいまでにガンバを作ってしまおうとしていましたが、結局8月27日になってしまいました。

一ヶ月少しかかりました。でも、半分は仕事が出来ていませんでしたから、20日間くらいで作ったことになります。

今回で最後になるかもしれない、鼈甲で仕上げたガンバです。

8 27-2 004

鼈甲はこんな状態のものから、約4ミリ程度の幅に鋸で切って、厚さをそろえます。

2016 8 27 007

鼈甲を実際に使ったことのある方は少ないと思いますので、少し感想を。

鼈甲は本当にすばらしい素材です。

熱を加えると、熱可塑性がすごく、どんなに曲げてもストレス無く曲がりますし、曲げた後のストレスもありません。
磨けばいくらでも艶が出ますし、熱して圧着すると簡単に合体してくれます。

人口の素材で鼈甲に匹敵するようなものは、まず存在しないと思います。

それは、操作性、美しさ、硬さ、どれをとっても最高の素材だと思います。


鼈甲の部分のアップです。

2016 8 27 013

鼈甲以外にも手間がかかっています。

2016 8 27 012
2016 8 27 011

忙しい時にこんな手間をかけなくても、と思うのですが楽器は一ヶ月足らずで作れますが、使う方は何年も何十年も
使われるのですから、出来る範囲でガンバろうと思ってしまいます。

8月28日の西垣さんのコンサートは、昨年から依頼されていた別のコンサートがあっていけませんでした。
(こちらは、チェンバロを運んで調律なので、私が行かなければ成り立たないのです)

演奏会が終わってから、西垣さんから終わったとの連絡がありました。

今回使っていただいた楽器は、京大の野村先生によって還元熱処理された材料を使いましたので、
野村先生も行かれてました。野村先生からも、「ラベルのボレロ、すごかった。楽器が壊れるのではないかと
思うほど激しい演奏だった」と連絡がありました。

行けなくて、本当に残念でした。

ガンバが出来てから、今日も音大のチェンバロの修理の相談で音大に行ってましたので、
仕事は出来ませんでしたが、昨日までに小さいハープを作りました。

明日は、京都にガンバとハープの納品です。

いよいよ明日から、ポジティーフオルガンの製作です。

10月27日までに作らないといけないのですが、10月はこのオルガンを使う演奏会を含めて
6回演奏会があって、それ以外に自治会長の仕事と、民生委員の仕事があるので、
オルガンは一ヶ月少しで作らないといけなくなってしまいました。

まだ、図面も出来ていないのです。

おおよその、イメージが出来ているだけです。

6年前に、天草の竹のパイプオルガンを作ったときも、必死で作ったので、
どうやって作ったか、記憶に無いのです。

合理的な構造で作ろうと思っています。


音楽から離れての話題です。

私の家から数分の所に、8月末になると彼岸花が咲く場所があります。

今日、通りましたので、写真にとってみました。

001.jpg

昨年の写真ではありません。今日の写真です。

どうして、ここだけこんなに早く咲くのでしょうか?

さあ、明日からオルガン ガンバります。




  1. 2016/09/01(木) 00:28:50|
  2. ギター
  3. | コメント:2

プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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