古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

楽器で歌うこととその技術は? そして昔からの憧れの曲アップしました。



リンクさせていただいているブログを読ませていただいて思うことがありました。
私のこのブログで少しはその事について書かせていただいていましたが、ここでもう少し。
それは、楽器で歌うこととその練習法です。

楽器で歌うためには、ある程度の技術が身につかないと、音楽表現は出来ない、、歌えない。
という方もいらっしゃいます。もちろん、音を出すことも、左手で弦を押さえることも出来ないと、
無理なことかもしれません。

でも、私の先生「植木義法先生」は最初のレッスンから、歌うこと、音楽的に間違ったことは
してはいけないと言われました。

例えば、超初心者の最初の段階、1弦の開放弦から始めるとして、きちんとリズム通りに弾くこと
を教えられます。

同じテンポで弾くことです。
そのためには、ゆっくりと遅いテンポで練習しないといけません。

そして、ミ と次の ミ との間に隙間があってはいけない。
早く弦を捕まえに行って、前の音を消してしまうと、隙間が開く。

音が繋がらない、歌えない、となってしまうのです。

これらのことを、正確にやろうと思えば、テクニックは必要です。

でも、それは音をつなぎたい、音と音の間に隙間を作らない、歌いたい
という気持ちがあれば、そのようになってくると思うのです。後から
テクニックが身についてくると思うのです。

その 1弦の 開放弦を ただ弾くだけの練習も、それが4拍子なのか3拍子なのか、
を考えて弾くと、さらに音楽的になってくると思います。

1弦でも何弦でも良いのですが、出来れば1弦か2弦で。
半音階の練習をするとき、指を順番に使って、小指 4 の指を4フレットで
押さえて、(1弦だと ソ#) 次に 5フレットの ラ を人差し指 1 で
押さえる時、物理的には音は切れるはずです。
でも、それを音楽的につなぐことは出来ると思うのです。
出来なければいけないと思うのです。

これもある程度、技術が身についてからでないと出来ない、
と考えていると、もう遅いと思うのです。

耳が切れた音、切れた旋律を覚えてしまって、切れていても
不自然に感じなくなってしまう。耳で補正してしまう。

これは多くのギタリストでよく感じることです。

その時に、大事なことが左手の使い方だと思います、というか指の使い方。
最近ガンバやギターを始められる方に、手ほどきをさせていただくことが増えました。
左手についてまず、説明させていただくのは、指で押さえるのではなく、45度方向に
押す感じで、最小限の力で弦とフレットを利用して押さえることです。

話をさせていただくと、ほとんどの方は理解していただけます。
そして直ぐに出来る人もいらっしゃいます。




昔、岡本一郎さんのところによく遊びに行かせていただいていました。
そのころ、何人かそういう人にあったのですが、
お父さんがギターを趣味で弾いていて、子供さんを
プロのギタリストに育てようと、まずテクニックを仕込むのです。

私が聞かせていただいても、素晴らしいテクニックです。

そして、そのあとそのお父さんが言うのです。

「テクニックは十分に鍛えたので、これから音楽的なことは身に付けさせます」

その時私は思いました。「今からでは、遅いのでは?」

その後、そのお子さんがギタリストになられたという話は聞いていません。

私の周りの尊敬するギタリストの方がよく言われます。

「ちょうちょ」が弾けるギタリストがいない。 と。

私もそう思っています。

それは、テクニック練習が先になってしまうからではないでしょうか?

ギターで歌うことを放棄すると、ギターの魅力の 7割、8割を放棄することだと
私は思っています。

テクニック、特に機械的なテクニックは、むしろ 害になるという場面をよく見るとことがあります。

それは、音楽的に演奏してきて、スケールが出てくると急に音楽が消えてしまう事や、
アルペジオが出てくると、音楽性が飛んでしまう事が。

その時私は思うのです。「この人は物凄く、スケールやアルペジオの機械的な練習をして
来たのだろう」と。

でもこれはギターに限った事ではありませんが。

それは楽器作りでも同じことだと思います。

どんな楽器を作りたいか、というイメージがあって、良い楽器が出来上がると思います。
木を切ること、曲げること、削ることが出来ないと楽器が作れないとは思いますが、
上手に木が切れて、曲げられて、削る技術が身についたからといって、
良い楽器が作れるとは限らないと思います。

すみません、また文章ばかりで長くなってしまいました。

ここらへんで音楽を。

この曲も 45年以上前になるでしょうか?パークニングさんのLPで聞いた
バッハの有名な「主よ人の望みの喜びよ」です。
これもユーチューブで本人の演奏が見れます。
とてもじゃないけど、こんな編曲では弾けません。
https://www.youtube.com/watch?v=0iX8tsA0N7E
(当時 耳コピで友人に手伝ってもらって、楽譜は作りましたが、)

簡単に弾ける編曲で気に入っていた 小胎さんの編曲で弾いていました。でも、
少しの違和感と物足らなさがあって、ユーチューブにアップしていなかったのです。
難しい編曲では弾けないので、小胎さんの編曲をベースに少し手を加えさせていただきました。
でも、難しくはなっていません。

小胎さんの編曲が基になっていますので、楽譜はアップしていませんが、
リクエストがあれば?・・・・・





私のブログを読んでくださって、私の編曲したヴァイスを弾いてくださっている方の演奏を聴かせていただいて、
とてもよく練習されていると思いました。特に、難しいところを何度も練習されているのが分かります。
それで、少しは私も練習してアップしようと思いました。

少しは練習していますがまだ練習不足です。すみません。

それともう1曲

これも、私のブログを読んでられる方が、マタイ受難曲の演奏会に行かれるとのことで、
弾いてみました。

楽譜は以前作っていたものです。

それは、クラッシクアコーディオンの御喜美江さんと ヴィオラの今井信子さんの
CDを聞いて、ギターで弾いてみたいと思って、編曲していました。
本来のマタイ受難曲を聞いて、このコラールをギターで弾こうとは思わなかったのですが。
上の曲「主よ人の望みの喜びよ」は結構沢山ユーチューブでアップされていますが、
この曲は少ないようなので、アップさせていただきました。




すみません、こちらも練習不足です。でも、この曲を弾きたいという気持ちは
感じていただけましたでしょうか?
こちらも、楽譜は要望があればアップさせていただきます。

そして恒例の? 模範演奏です。




初音ミクさんのドイツ語です。

そして最後になりましたが、新しいリンクのご案内です。

楽器製作仲間のたぬき さんの ブログです。

本人は チェロ、バロックチェロを弾いてられます。
そして、チェンバロや小型のチェンバロを言って良いのでしょうか、ヴァージナルも何台も作られています。
ギターの製作工程を見せてもらえるブログはありますが、鍵盤楽器の製作工程のブログは少ないと思います。

鍵盤楽器の製作に興味のある方はどうぞご覧ください。
頻繁には更新されていないようですが。





  1. 2015/10/23(金) 01:38:38|
  2. ギター
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テレビの放送が終わりました。 そして

昨日 BSーTBS の放送がありました。

見てくださった方、ありがとうございます。

映像で自分の姿を見ることはあまりないので、(正面からはユーチューブの画像などで見ていますが)
改めて見るとやはり歳を取っていますね。
髪も薄くなってしまって。

もう66歳なので当然でしょうか?

もう少しガンバやギターも演奏していたらと思いましたが、時間が短いようでしたので。
(30分番組だけど実質は 15分くらいと考えてもらっていたほうが、と言われていましたが
そうでした)

最後の演奏を聞かせていただく場面では、結構猫背になっていました。
昔、ギター製作家の松村さんから「猫背になることは、仕事柄仕方がないのだけれど、
猫背になるほど仕事をしていることの証だから」と言われたことがあります。

なるべく日常生活では背筋を伸ばそうと気をつけていたのですが。

それと、放送が終わって、仕事をしなくてはいけないのですが、気になっていたことを
片付けようと、新曲を作りました。と言っても前から原稿は作っていたのですが。

それは、バッハの 平均律第1巻から9番のプレリュードです。
パークニングさんが演奏されているのを聞いた方もいらっしゃると思います。

40年以上昔に、クリストファー・パークニングさんがバッハのLPを出されました。

初めてギターで聞くバッハでした。
衝撃的でした、ギターでこんなバッハが演奏できるのか!と。

直ぐに友人と、LPから音を採って、楽譜を作りましたが難しくて、とても弾けるような
楽譜ではありませんでした。そのままでしたから、私たちには無理でした。

近年になって,何曲かは楽譜が出版されたりしましたので、私の方でも
演奏させていただきました。

でも、この平均律 9番 はまだ出版されていないようです。

ユーチューブを探していると、こんな演奏がありました。


http://

演奏者本人がアップしているようなので画像貼り付けさせていただきました。


見るからに難しそうな編曲です。
演奏もかなり苦労されているようです。

私の編曲は こちらです。

img045.jpg
img046.jpg


原曲の雰囲気を残して、原調 で編曲してみました。
3声の曲なのでそのままは不可能なので2声にしています。

無理している箇所もありますが原曲の雰囲気は残っていると思います。

演奏は


http://


です。

いつもの通り、練習不足で最後の方は音を間違えたのを慌ててごまかしています。
何度か撮り直したのですが、やはり練習不足で普通は間違わないところを間違います。

最初の録画をアップしました。

必要以上に左手は押さえたままにしておかないこともテーマの一つですが
この曲では 2声の曲を2声に弾くことをもう一つのテーマにしています。

それは、それぞれの声部を歌うことです。
ひとつの方法は音をつなぐこと。
和音で処理しないことです。

曲の最初の部分、最初の低音が ミ 上の声部が ミ ソ シ ですが、これはメロディーとして弾くためには、
ミを弾いたあとソの直線に音を消してソにつなぎます。
ソ から シ も同じです。

次のミ レ ミ も1弦のミを使う方が楽なようですが、音を繋ぐのは大変です。
音色を揃えて、タイミングも揃えるのは。特に レを離すタイミングが難しいと思います。
(6小節目のように運指からそうなるのは仕方がありませんが)

そしてなるべく、セーハはしないようにしています。

小節の数を途中から書いていませんが、2ページの3段目の最初のところや
最後のところ、などはセーはをしたほうが楽かもしれませんが、歌うことは困難になります。

以前のブログ で 指を押さえたままで、演奏を難しくしている例をあげましたが、
今回は、音楽的に弾くために指は離さないといけないことを書かせていただきました。

(演奏は必ずしも全部がそうはなっていません。離すと離した際に弦のすれる音が
巻弦では結構大きい音がするのと・・・・なるべくしないように少しは練習しましたが・・・・
旋律ではありますが、その中で残したい音があるときは残しています。)

最初の小節と次の小節の最後の ミ の音は、2弦の ミ を使おうか、
かなり迷いましたが、1弦を使いました。

この箇所以外でも弾かれる方が弾きやすいように、そのほうが音楽的になるのなら
どうぞ、運指も変えてください。

そして、この曲を録音しようと思ったのは、ケンプスジーグでも使いましたが、
新しいギターが(表板が1ミリくらいです。ラティスではないのですが、ラティスの
片側を取ったような感じのバスバーです)基音がしっかりしていて、一音一音の
分離が良かったので、この曲に合いそうだと思ったからです。


最後に この曲を弾くのにとても参考になる動画をアップさせていただきます。

これも本人がアップされているようなので。


http://


このようにギターで弾ければ良いのですが、不可能と思います。
歌うこと、声部を分けることの参考にしてください。
 






  1. 2015/10/12(月) 12:25:01|
  2. ギター
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テレビの放送日が決まりました。

以前お知らせしていた、BSーTBS の放送日が、急な話なのですが
10月11日の午前9時からと以前にお知らせしていた時間に放送されることになりました。
少し前に決まったそうで、連絡が遅くなってすみません。

10月11日 午前9時から9時半まで
BS-TBS で 「こころふれあい紀行 音と匠の旅」です。


お時間と興味のある方はどうぞご覧ください。


           img027.jpg
  1. 2015/10/09(金) 19:03:11|
  2. ギター
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6万アクセス  1000拍手 ありがとうございます。そして CDが届きました。

うっかりしていましたら、アクセス数が 6万を超えていました。
訪問くださった方、ありがとうございます。

そして、1000もの拍手ありがとうございました。

地味な 長いブログ、私の独断のようなブログを読んでくださって
本当にありがとうございます。

独断ついでに、 少しだけ書かせていただきます。
今回も私の守備範囲外のことです。

CDが10月10日発売と聞いていいたのですが、今日届きました。

両方とも、若いロシアの指揮者 テオドール・クルレンツィス のCDです。

一つは、以前初演当時の楽器を使ったCDで紹介させていただいた、
ストラビンスキーの春の祭典です。

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以前のCDで充分に衝撃を受けているので、衝撃は和らいでいますが、若い躍動感にあふれる
スピードも少し早い生き生きしたストラビンスキーが聞けます。

楽器は完全なモダンではないようですが、ガット弦でなくスチール弦のようです。
版は1947年版を使っています。

特に、前回のCDイントロダクションの終わった次の 若い少女のダンスでは、ガット弦の反応の良さ
クリアーさというのが際立っていましたが、今回の演奏はモダンオケでもこんな表現ができるのだと、
感じました。やはり有機的に音楽が生きています。音はスチールの音なのですが。

普段、バロックオケというかピリオドオケのような活動をしているので、
楽器はモダンでもそのような音楽の作りができるのだと思います。
(すみません、上から目線のようですね)

弦の方たちが、普通のモダンオケのように強迫観念に駆られているのでは?
と思うほどのビブラートでなく必要なところに、必要なビブラートをかけているからなのでしょうか。

このオケ 若いテオドルさんがロシアでバロックオケを作られた時からその歴史が始まっています。
ロシアでピリオド楽器のオケはかなり難しかったのではないかと思います。



そして、お目当てのCD ショスタコーヴィチの交響曲14番です。
演奏は同じ テオドル・クルレンツィスさんの指揮で ムジカ・エテルナの演奏です。

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初演が1969年 ということですから弦はガットでなくスチールに全面的に変わっている時期です。
私の大好きなブリテンさんに献呈されています。彼の戦争レクイエムなどに影響されているような
所もあるようです。

モダン楽器と言っても、このヴァイオリンはバロックヴァイオリンのようです。

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そして、チェロもコントラバスも もちろんスチール弦ですがこのようにエンドピンを使わない人も
いるようです。女性などはエンドピンを使っているようですが。

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楽器のスタイルや様式でなく 演奏が 1969年当時のように、私は思います。

曲の出始めから、あまりビブラートのついていない、抑制された音程で始まります。
歌もモダンオペラのようでなく、ショスタコさんが生きていたら、こんな歌を使っていたのでは?
と思えるような歌い方です。
(実は私はモダンオペラが大嫌いで、バロックオペラが大好きなのです。
昔、ポネルさんがオルフェオを作ったとき、直ぐに当時高かった、レーザーディスクを
このオルフェオを見るために買いました。理由は書き出せば長くなりますが、
なんとなく分かっていただけますね)

そうだ、テオドルさんはこんな方です。

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まだ若い普通の風貌の方です。

実は、リンクさせていただいている 方のブログに ショスタコさんは無理でも
モーツアルト、ベートーベンさんなどはピリオド楽器で聞きたい、と書かれていました。

ヨーロッパではモーツアルトなどはバロックオケがやるのが普通、と言ったら語弊がありますが
バロックオケで演奏される機会が増えているようです。
段々と、ベートーベンくらいまで。

でも、私は ショスタコさんこそ、バロックオケ ピリオドオケで聞きたいと思っているのです。

モダンのオケ、モダンのアンサンブルでは 生きていた頃の演奏は不可能だと思うのです。

幸い、当時の演奏は沢山LPで残っていますし、CDで聞くことができます。
ピアノにしても、ヴァイオリンにしても、カルテットにしてもオケにしても
なぜあのような演奏が消えてしまったのだろうと思うのです。

カペーさんのカルテットのLPは全曲持っています。
(カペーさんと言っても知っている人は少ないと思うのですが)
最初にこのLPを聞いたときは本当に衝撃を受けました。
自作のムクの楓のフォーンスピーカーに友人が作ってくれた
真空管アンプにリンのプレーヤーでしたから。

力強さが半端ではないのです、それはほとんどビブラートがかかっていないことから、
来る要素が大きかったと思います。

今から、35年ほど前に友人がオペラを作りました。
チェンバロとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの楽器は4台だけです。
そして、名手が揃っていましたので、弦はほとんどビブラート無しです。

そうすると、ものすごい迫力が出ますし、音楽の作りがはっきりするのです。
3人だけでそこらへんのオケより迫力が出るのです。

このような経験がありましたから、テオドルさん達のショスタコも是非聞いてみたいと
思っていたのです。

オケでこれですから、カルテットなどになるとその差がもっとはっきり出ると思うのです。

どこかに遊びに行って帰ってこないLPに、エドウィン・フィッシャーさんのハイドンのコンチェルトがあります。
その後、買ったバロックオケとフォルテピアノの演奏と、どっちがどっちか分からなくなるほどの演奏でした。
もちろん、エドウィン・フィッシャーさんが弾いているので素晴らしい演奏ということもありますが。
オケはガット弦を使ったバロックオケのような音ですし、フィッシャーさんの演奏もフォルテピアノのように
軽やかで、ハイドンそのものでしたから。

1969年当時でもこのような演奏があったのでは?と思って買いましたが、
普通ただ暗い、長い演奏になりかけるのですが(そうならないように、速いテンポの演奏もありますが)
語彙が乏しくてすみません、音楽が有機的なのです。
いくら聞いていても飽きません。面白いのです。ショスタコさんの14番が。

でも、普通のモダンオケってなにも合う音楽が無いと思いませんか?
私にはそう思えるのです。

ひところ、クロ00・カルテットというカルテットがありました。
前衛的な曲をやるのですが、(衣装も前衛的?)音がヴィヴラートを
ふんだんに使った、甘い甘い音で演奏するのです。曲に全然合っていないのです。
最初に聞いた時の正直な感想です「こつら、アホか」でした。

モダンオケやアンサンブルもそう感じることが多いのです。


でも、これはあくまで私の感想、感覚ですので。


こんなことを書かせていただいたのは、ギターにもこのような
流れが来ないかな?と思って書かせていただきました。



  1. 2015/10/09(金) 12:50:15|
  2. ギター
  3. | コメント:0

至急のお知らせと また、また、また コメントを頂いて

お知らせ

以前に案内させていただいていた、BS-TBS のテレビ放送が延期になりました。

2週間前に最終決定ということだったのですが、まだ日程は決まっていないとのことです。


また決まり次第お知らせさせていただきます





Cabotin様

いつも、専門家からの視点で、貴重なコメントというか指導をありがとうございます。
私などは、感覚だけで弾きやすく運指をつけたり、編曲させていただいていますので、
大変ありがたく思っています。

バッハさんは時代を超えた作曲家だと私も思います。
現代に通ずるところもありますが、むしろ ルネサンスからバロックまでの全てを
含んでいるようなところがあるように思います。ヴァイスさんもそうだったのですね。

そして、cabotin様からいただいた、宿題 間違いました 課題 のチャコーナを6弦を ミ
にしての優しい編曲 できました。

一昨日、神戸で演奏会があって、昨日は昼過ぎまで名古屋のお客さんで
チェンバロを車に積んだままでした。

お客さんが帰られて、チェンバロを降ろして、持っていくスピネットや工具などを用意して
和歌山まで行きました。

帰ってから、一休みしてさあ寝ようと思っていたのですが、
なんとなく気になって、楽譜を見始めると、ついでに6弦ミ の編曲をやってしまおうと思って、
午前2時から始めて、結局5時までかかってしまました。

和歌山まで行ってい、前日も神戸で演奏会で疲れているはずなのですが。

今日も少し寝不足でしたが、6弦 ミ の編曲の動画も撮ってしまいました。

また、練習不足で申し訳ありませんが、以前のレの編曲より 少しは練習しました。
でも何回か弾いた程度ですが。




絵のチェックをしていませんでしたので、左手ほとんど見えていません。
すみません。

以前の演奏より少しだけ、テンポを上げました。


楽譜はこちらです。


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以前の レ の編曲は 何箇所かオクターブ下げたこともあって 少しでも幅を出そうと思って、
また曲が簡単になる分、少しでも原曲の響きに近づけようと思って。
チェンバロもそうなのですが、ギターなどの密度のある音の楽器の場合、
なるべく音は離れたほうが綺麗に聞こえますので。

でも、その分 6弦の左手が難しくなったようです。
何箇所かは ポジションが上がって弾きやすくなったり、4弦の レが使いにくい時は
6弦が使えましたが。

今回は、6弦の レ が使えませんから、オクターブ上がって使ったり、
低音を無くしたり。

そうすると、前後の関係から ほかの箇所もオクターブあげたりしました。

リュートの原曲からは元々 6弦のギターで弾くのは無理があったので仕方がないところなのですが、
リュートの響きからは少し遠くなっています。原曲 リュート のギター曲となっています。

見直しましたので、以前よりは合理的な運指になっていると思いますし、
弾きやすくなっていると思います。

86小節も オクターブ上がってしまいますが、低音の進行は元に近いものにしました。
このほうが、不自然さ、違和感はないと思います。

64小節もそう無理なく、低音が残せます。

カステラミルク様 こちらの楽譜で練習されますか?




  1. 2015/10/06(火) 02:15:47|
  2. ギター
  3. | コメント:1

ケンプス ジーグ について

前回のブログに書こうと思っていたのですが、長くなってしまいましたので、
こちらに少しだけ、ケンプさんのジーグについて。


ケンプス ジーグ ということで、ケンプさんという人のジーグだということは、なんとなく分かります。

そうです、ケンプさんは ウイリアム・ケンプと言って、シェクスピアの「ロメオとジュリエット」のピーター
や「から騒ぎ」のドッグべりを演じたとされる人です。

シェクスピアの劇団の名喜劇役者のようでした。

また、ダンスのジーグ、ジグの名手としても知られていて、1599年11月から翌年3月までロンドンから
ノイリッチまで踊りながら練り歩いたとして有名な人です。

そして、ジグですが 一般的には 3拍子の軽快なダンスとして知られていますが、
1550年ころから1750年ころにかけてイギリスをはじめランダやドイツで人気のあった
芝居、音楽、踊りの組み合わさった一種の余興のようなものもジグと言っていたようです。

史劇や悲劇はやはり当時の人にとっても、見るのは大変だったようで、幕間などに歌ったり
踊ったりしたようです。この時の踊りもケンプさんはとても上手だったそうです。 
  1. 2015/10/02(金) 01:32:17|
  2. ギター
  3. | コメント:2

ケンプス ジーグ とやさしい曲を難しく弾くテクニック 

少しだけ時間ができたので、前から気になっていたことをアップさせていただきます。

よく、独学でギターをやっている人や、先生についている人から「左手の運指が難しくて上手く弾けない」とか
「手が小さいのでちゃんと押さえられない」とかの話を聞くことがあります。

そんな場合、運指を変えたり、左手の押さえ方を変えたりして、解決したこともありました。

でも、かなり多くの場合は簡単に弾けるところを、難しくして弾いているのです。

やさしい曲を難しく弾くテクニック その1

押さえる必要がない時まで、というか離さなければいけないところまで、押さえているために
難しいことになってしまうことが。

リュート曲で有名な ケンプス ジーグ という曲がありますが、その中で

img040.jpg

添付譜面の1段目の 13小節のところ、

旋律の レ ラ ファ# ラ 全部と 低音の レ 特に3拍目のオクターブ上の レ を全部
押さえないといけないので、とても指が開かない、押さえられないと。
この場合だと、この3拍目は当然5弦の5フレットを小指で、
4弦の4フレットを薬指で押さえることになります。

でも、この場合は 旋律があるので、1拍目の旋律の レ は次の ラ の音が始まると同時に
離さなければいけません。歌うように弾くのが器楽の基本だと思いますので、レ の音を鳴らしながら
同時に ラ も鳴っているということはありえないことなのです。

これは、植木先生に習って、一番初めに教えて頂いたことです。

同様に、ファ# の音の直前に ラ の音は切れて、ファ# に繋がっていかないといけません。

そういうふうに弾くと、3拍目の低音の レ は3の指 薬指で ファ# は2の指 中指で
押さえることができますので、しっかりした低音が出しやすいと思います。
3拍目の ファ# の音も4拍目の ラ の音が鳴る直前に離すと、14小節目の
2弦3フレットの レ の音も準備がしやすくなります。

音楽的にも旋律がはっきりしますし、動きも出ます。その上指も押さえやすくなるのですから。

この場合のように、残してはいけない音を残すために難しい運指で弾いている人を多く見てきました。

次に

やさしい曲を難しく弾くテクニック その2

編曲の問題です。

ここで、添付の楽譜のもとになった ケンプスジーグを聞いていただきます。

リュートはほとんど弾いていませんので、脱力が足りず、力が入った演奏になってしまって、
音が綺麗な音でなくてすみません。

今回の一連の ケンプス ジーグは 練習数回 1回録音で撮ったもので、相変わらず練習なしのミスありの
映像で申し訳ありません。



今回は私の編曲 演奏ですので 画像貼り付けさせていただきました。

楽譜は

img035.jpg

次に リュートと同じ調弦になるように、といっても3度下になりますが。
3弦をファ#にしてギターで演奏しています。

このギターは録画する1時間前に完成したもので、弦も張ってから時間も経っていませんので、
調弦も怪しいところがありますが、よろしくお願いします。
新しい楽器の紹介ということで。





楽譜は 

img036.jpg

リュートタブラチュアをそのままギターの楽譜にしています。

次は 同じ楽譜を使って 3フレットにカポタストをはめて、3度上げ リュートと同じ音にして
弾いてみました。




この方が、少しリュートの響きに近いようです。


次に、いくら弾きやすいといっても、3弦をファ#にするのはとても大変で
弾きにくいと言われる方のために、3弦をソにしたままで、編曲してみました。

ほとんど練習していなかったので、弾き始めてから3弦はソなんだと、
気がついて弾いているようなところがあります。そこもよろしくお願いします。




音の変更は少しありますが、なるべく原曲に近い雰囲気にしました。

楽譜はこちらです。


img037.jpg


でも、これでもまだ難しいという人のために得意の イージーヴァージョン を作りました。





楽譜はこちらです。


img039.jpg

そして、3フレットにカポタストを付けて,リュートと同じ音高にしてみました。



この程度の難易度が楽しく弾くには良さそうで、3フレットにカポが私には良いように思います。




そして、この楽譜を見てこんなに難しい編曲をされてはこの曲を弾く人がいなくなる、
と今回のブログのきっかけになった楽譜の一部です。最初の楽譜と同じです。


img040.jpg

まず、6弦を レ に下げるようになっていますが、原曲は6コース 6弦の曲です。
おまけに、ジーグですので重い響きはあまり必要がないと思います。
3弦がファ#でなく、ソ のために、6弦を レに下げたのでしょうが、
運指の楽には繋がらず、ただ弾きにくくなっているだけのように思います。

1段目の 装飾音符も この音型はは初めて出てくるところなので、必要ないと思います。
繰り返しのところに使うのが一般的だと思います。

また、ファ#の代わりに ラ を使って2フレットのセーハを指示されていますが、
セーハをすると動きが悪く、響きも悪くなりますので。リュートの複弦のオクターブ弦
のイメージにしました。(イギリスのリュートは皆ユニゾンだったという話もありますが、
ここでは置いておいて)
13,14小節以降も折角6弦をレに下げているので、それを利用したほうが、
と思って、下の段のようにしました。

また、4,15,7,23,12,20小節のように6弦をレにすると、左手が大変なことになります。

サラバンドやパヴァーヌ シャコンヌやパッサカリアなどだったら、6弦を レ に下げる
メリットはあると思いますし、リュート曲をギター用に編曲する場合に、低音が不足する場合など
はレに下げざるを得ないと思いますが、このケンプさんのジーグに関しては、ただ難しくなり
曲に合わないと思います。

わざわざ、簡単に弾ける曲を難しい編曲にすることはないと思いますが、
いかがでしょうか?


  1. 2015/10/02(金) 01:15:18|
  2. ギター
  3. | コメント:0

またまた、コメントにお答えして その他

コメントを頂いていたのですが、昨日までに小さな楽器を5台仕上げないといけませんでしたので、
遅くなってしまいました。

クマ様の放射線放射の件ですが、どの程度放射線を当てれば良い?とか知識を持ち合わせていませんので、
一度、放射線利用された弦を販売されている、丸三ハシモトさんにお伺いしようかと思っています。

Cabotin様 深く考えると難しい編曲になってしまいそうで、おまけに 著作権の問題は悩ましいですし、
時間もないことですし、ぼちぼちやってみます。

カステラミルク様
チャコーナをレッスンに使っていただいてありがとうございます。

86小節の和音は確かに、楽譜通りだと不思議な感じがします。
私も弾いていて違和感を感じます。

でも、楽譜通りというか、タブラチュアで書かれているので、五線譜以上に間違いは無いと思います。

この違和感は、最後の和音の最低音の ド の音が オクターブ上がったために起こっているようです。
原曲では最低音の進行が、3度で下降しています。
普通は全音階で下降する場合が多いのですが、3度で動くとリュートや、8弦以上のギターで弾くと
とても気持ちが良いのです。
そして、こんな和音進行は他にはないので、リュートや8弦ギターで弾く時は思いっきり強調したくなります。
そのほうが,弾いていて気持ちが良くなりますので。
ヴァイスさんもそう思ったから、ここにこんな和音を持ってきたのでしょうか?
いよいよ、上の旋律がどうだったのか?知りたくなりますね。

ですが、最後の最低音がオクターブ上がってしまうと、非常に不安定な和音になってしまします。
これが違和感の原因ではないでしょうか?

文字ばかり続きましたので、CDのことなど。
最近お気に入りのCDが手に入りました。
ヴァイオリンのヌブーさんとピアノのヘスさんのCDです。


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どちらのCDも買えば絶対に良いものだと分かっていたCDですが、やはり良かったです。

音楽に真摯に向き合ってと、こんなことを20世紀の巨匠、天才に言ってははいけないのですが、
特にヌブーさんの演奏はDVDで見た、指揮者をずっと睨み続けている絵を思い出してしまいます。

そして今、実は到着を心待ちにしているCDがあるのです。
10月初旬に発売ということで、もうすぐ届く予定です。

いつも、私のブログに訪問していただいているextajiji にも関心のありそうなCDです。
届きましたら、また感想を書かせていただきます。

CDと言えば、最近買ったCDで失敗をしてしまいました。
ある程度は予想はしていたのですが、こんなに酷いとは思わなかったので、
少しは期待して買ったCDですが。

若手,?中堅?の方のギターのCDです。

中身が何もないのです。ただ楽譜を丁寧に間違わず弾いているというだけ、
こんなCDが受け入れられているようなら、ギターはどうなってしまうのか?
と思ってしまいます。

でも、最近の若い演奏家は、ピアノでもヴァイオリンでもよく感じることです。
本当に、何もない演奏が増えました。

しかし、彼らは 昔の音楽家に比べて技術も音楽的にも格段に良くなっていると
妄想しているのです。彼らを取り巻く人たち、先生たちも。

ひとつの理由として、ギターはとにかく難しい難しい曲を弾かなければならないと思っているからでしょうか?
聞く方はそんなものは全然望んでいないのですが、少なくとも私とか私の周りの人は。
その難しい難しい曲を弾けるだけの技術も持っていないのも問題かもしれません。
というより、技術を持っていないのだと、本人が自覚できていないのが、一番の問題かもしれませんが。

最初に断っておくべきだったかもしれませんが、これはあくまで私の一方的な感想ですので。









  1. 2015/10/01(木) 02:02:46|
  2. ギター
  3. | コメント:1

プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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