古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

曲を簡単にして音楽を楽しむということ

パソコンの前に座り込んだら、書く事は沢山出てくるのですが、
とりあえず、ヴァイスさんのイージーバージョン絡みで、少しだけ。

私は、中南米音楽はあまり弾こうとは思わないのです。

40年以上前に、植木先生から習った、ラウロのベネズエラ舞曲はなかなか面白かったのですが、
気分で弾けてしまって、いくら練習しても音楽的に向上するとは思えなかったものですから。

でもその中で、この曲は弾いてみたいと思える曲があります。

それは、ヴィラ・ロボスさんの スコッティシュ ショーロです。

それは、この演奏を聴いたからです。

https://www.youtube.com/watch?v=pWI4IarGdN4

ヴィラ・ロボスさんの楽譜とはかなり違います。

墓場から「俺の曲をそんなにしてしまって」と怒られそうですが、私はヴィラ・ロボスさんは
怒らないと思っています。
この曲の魅力は、旋律とリズムになると思いますので。
その旋律とリズムにおいてはロボスさんも文句は言わないかな?と。

一般的なクラッシクギターの演奏はこちらです。

https://www.youtube.com/watch?v=qTRqC4H29b8

充分 上手です。プロですから当たり前でしょうが。

でも私には、器楽曲に聞こえて、魅了的な旋律を歌ってくれていないように思えるのです。

そこで真打の登場です。

https://www.youtube.com/watch?v=74X5G5o30Ks

でも、私たちは 逆立ちしても、必死に練習してもこんな方には弾けません。
不可能です。

でも、楽譜を簡単にすれば、このロボスさんの名曲を楽しめると思うのです。

旋律を歌うことと、リズムを大切にすれば。

編曲ものだと、ある程度自由に変えることはできますが、ギター曲として
発表された曲を変えたり、編曲するのはいけないことかもしれませんが、
この曲だと、許されそうに思います。

元が Popular Brasileira 組曲 ですから?

あと、ロボスさんの曲で 有名な ブラジル風バッハ の5番 をギターソロで弾けないかな?

と思っているのですが。無理ですよね。

  1. 2015/09/19(土) 13:03:19|
  2. ギター
  3. | コメント:1

コメントを頂いて その?回

カステラミルク様からヴァイスのイージーバージョンのコメントをいただきました。

前回のコメントで 23小節のポジショニング 私は メロディのドシラを2弦のド、で始めていましたが、
3弦5フレットのドから始められているとのこと、この方が弾きやすいのでそうされても良いと思います。

私は、このフレーズがほとんどファーストポジションで弾けるので、その方が音質、音色が揃いやすい
と思ってそうしました。特に、一般的なモダンスペインギターでは3弦の音はボケていて鳴らない楽器が
多いので、そうしたこともあります。(ほかの箇所で弾きやすくするために3弦を使っているところがありますが
、それはポジションが飛んだり和音の変化のためです)
でも、弾きやすく音楽的な表現が出来るのなら、弾きやすい方が良いと思いますので。

それと、64小節目の問題です。

もちろん原曲は 最低音は開放弦の番外弦を順番に下降する形で書かれています。


img030.jpg

上段のタブラチュアが原曲です。

タブラチュアの読み方は 開放弦が a 1フレットが b 2フレットが c なのですが、e と混同しやすいので
r のような形で書いています。後はアルファベットの順です。

最低音は7弦、8弦、9弦、10弦、11弦、12弦と下がっていきます。

ですので、記譜のように最低音の ラ は伸びていっているはずです。

そんなに無理なく、楽譜通りに弾こうと思うと、下段の五線譜のように
運指を付けると弾くことができます。

そうなると、66小節もこの下段の運指のように弾かないといけないような気がします。

でも、6弦の7フレットを押さえた、ラ の音より、開放弦でしっかり弾き 響きを残した ラ の音のほうが
原曲の 響きに近いと思います。あくまで、5弦をしっかり弾くことが前提です。アポヤンドでしっかりと。

そして、この2小節はおそらく 上の旋律楽器 トラベルソが動いている部分
だと思います。

でなくても、ただ和音を分散しているだけのところなどで、音楽的には
重要でないというか、あまり強調しなくて良いところだと思いますので、
(つなぎの部分を言うか) 軽く弾けば良い所だと思います。

変奏の最初の部分なので、シャコンヌ的には低音の動き(ラの音)は大事
だとは思いますが。

この方が、イージーバージョン を作った趣旨にもあっていると思いますので。

同じようなことが、69小節にも出てきますが、この場合 高音の旋律があるので、
低音の動きを聴く人はあまり、重要視していないから問題にならないかもしれません。

本来は、オクターブ下の動きなので、69小節目の最初の レ の音はせっかく6弦をレ
に下げているので、オクターブ下 の レ にするのも良いかもしれません。

その場合は、67小節目の最後の低音 もオクターブ下げると、演奏も楽になるようですし、
響きも原曲に近いかもしれません。

演奏される方の考え、技量で 決めて下されば と思います。

それと、コメントの話ではないのですが、この曲で最も遊べるところが
43小節目からの変奏部分だと思います。

曲の最初は 低音も 2部音符と4部で 動きがありますが、
この変奏部は動きがほとんど同じです。

こんな場合、本来の2重奏だと 上の旋律との兼ね合いもありますが、
ソロになっている場合、ただ単純に楽譜通りに弾くのでなく、音をばらして
アルペジオ風にしたり、音をディビジョンしたりして、3拍子のリズムを楽しむのが
面白いと思います。

私も弾くたびに違うことになりますが、録音した時はたまたま あんな感じになってしまいました。
いろいろやってみて、良いのが出来れば記譜してても良いと思いますが、録音したり人前で弾くのでなければ
いろんなことをやってみて、遊ぶのが面白いと思います。

ギターソロの曲ではあまりこんな遊びは出来ないので。

ここ以外でも、遊べるところは遊んだら、良いと思います。
ヴァイスさんもそうしていたでしょうから。








  1. 2015/09/19(土) 12:01:27|
  2. ギター
  3. | コメント:1

お知らせ そして 色々と

前回のブログ更新から色々ありました。

まずお知らせからです。

昨日 BS の TBS の取材がありました。

「こころふれあい紀行 音と匠の旅」

という番組です。

img027.jpg


日曜日 朝 9:00 ~ 9:30 の放送です。

私の放送予定は 10月11日(日) の予定です。
2週間前に確定するらしいのですが、もし変更があればまたお知らせ
させていただきます。

今までは、ほとんど 篠山を取り上げた 旅番組に5分とか10分出る程度のものが多かったのですが、
(それも関西ローカルとか)でも、今回は30分番組で私の楽器や音楽のこと楽器作りの話で30分番組です。
ゆっくり楽器のこと、楽器作りの話なども見ていただけます。

そして、 BS ですが全国放送ですので、皆さんに見ていただけると思います。

今回の取材は、事前に放送作家の方、カメラマン、ディレクターの方が打ち合わせに来られて
何時間もかけて、カメラ位置や構成など取材がありました。

そして昨日 スタッフの方10人とメインキャスターの方そしてギタリストの方が来られました。

カメラも3台、メインキャスターの二胡奏者のジャー・パンファンさんとギターの中村圭之介さんの演奏は
玄関でしたのですが、庭にカメラ用のレールも敷かれ、本当に本格的な撮影でした。

折角の機会ですので、沢山楽器を用意しようと思い、

トレブルガンバ、7弦バスガンバ、ルネサンスリュート、6弦ギター、10弦ギター、
チェンバロ、アルペジオーネ

を集めました。

バスガンバはたまたま前日魂柱の調整をして欲しいと、広島から送ってきたものです。

久し振りに見ると、いつも 思うのですが、真面目な仕事をしているな、と。

もちろん、音も弾き込んで下さっているので良くなっていますし。

ガンバの写真も撮っておきました。

バスガンバから

1442593973847.jpg

広島の方が「これが私の最後の楽器になるでしょう」と言われたこともあって、表板はハーゼルフィフテが入った私の
一番好きな材料で。本体の周りのパフリングは本物のべっ甲、そして指板の周りはスネークウッドです。
ヘッドも 珍しく 男性の顔です。

1442593961396.jpg

トレブルガンバは 女性の顔にネックの付け根に少しお洒落をしました。

1442593985478.jpg
1442593994601.jpg

こちらも綺麗な良い材料です。


そしてもう一つのお知らせです。

友人のガンバ奏者、作曲家の 田渕宏幸さんが面白いガンバの演奏会をされます。
バッハの無伴奏チェロ全曲をガンバで演奏するというものです。

img028.jpg

こちらは関西での催しですが、興味のある方はどうぞおいでください。

そして、いろいろあったことも少し。

12日は朝に電話がありました。
「今日はどこにいるの?」
「家で仕事」と答えると、
「アルペジオーネある?」
「あるよ」
「それなら、今日弾いて」

実は、今年で20年目の篠山で開かれている「シュベルティアーゼ 丹波」
のオープニングコンサートがあって、今回は「シューベルトが聞いた音」がタイトル
なので、アルペジオーネを紹介したいからとのことでした。

1442591505209.jpg

こんな会場です。元は神戸市垂水にあった洋館です。
この洋館はひところ垂水警察署として使っていました。

そして、その垂水警察は私が住んでいた家から5分もかかりませんでしたから、
小学校、中学校の頃よく画題にさせてもらいました。(その頃は繪ばかり書いていました)

主催、監督の畑儀文さんとは40年近い付き合いですから、たまたま12日は篠山でしたから
お話と演奏をさせてもらいました。

オープニングとファイナルは ホールで、これ以外に 街角コンサートが10箇所以上、
それに、学校での「 キン コン カン コンサート」も沢山開かれます。

毎回盛況で、ひところは、大阪からJRの特別列車も出してもらったほどです。
今は、西宮などから特別バスが出ています。

この音楽祭は 畑さんが40歳の時に始められて、今年は彼も60歳です。
ほんとによく続いたと思います。

そして、13日は京都で昼までひと仕事をしてから、浜松の楽器博物館に行きました。
年末に作る「バリトン」のために、浜松の楽器博物館に収蔵されている、オリジナルの
バリトンの調査、計測をさせてもらうためです。

バリトンは一台一台違うので、なかなか面白かったです。

翌日は、名古屋でスピネットやチェンバロやガンバの調整など。

その翌日は 同志社女子大の20数台のガンバの調整をしてきました。

  1. 2015/09/19(土) 10:09:01|
  2. ギター
  3. | コメント:0

左手の使い方についてもう少し そしてチェロのこと

9月に入ったと思ったら、もう10日ですね。

次次に色んな事が起こって、色んな仕事をこなしていると、あっという間に日が経ちます。

よく、10代や子供の頃は1年が長いが、50,60になると1年経つのが早い、と言われますが、
それは、若い頃は、まだ未経験の新しいことが次々起こって、色んな事があって、
1年が長いと言われているようです。

でも、私はこの歳になって10代20代の頃より、さらに色んな事が起こって、新しい出会いや
新しい仕事が出てきて、また新しい問題も出てくるので、1年が長いのです。これは、幸せなことなのでしょうね。

55歳から居合いを始めた頃を考えると、よくあれだけ練習の時間が取れたな!と感じます。
55歳から61歳までは 5級から始めさせていただいて、3年くらいで4段、6年で7段(宗家が8段なので
私たちは7段迄しか取れませんので)をいただきましたが、それだけ練習ができたということです。

年々、加速度的に仕事が忙しくなってきているようです。というか仕事の種類と量が増えてきているようです。

そんな仕事というか、雑用はせずに、いつまで楽器を作れるか分からないので、楽器を作ることに専念しなさい、
との声も聞こえてくるのですが、雑用のような仕事も、新しいことが起きて、新しい問題や、頭を使うことが出てきますので、
面白いと思ってしまいます。

今も、新しい考えのギターを作っていて、これが終われば来月は、全く新しい考えのクラヴィコードを
それが終われば、初めて作る バリトンにかかります。(そのため来週は多分日本に一台だけしか無いと思うのですが、
オリジナルのバリトンを見せていただくために、浜松の楽器博物館に行く予定です。)

いきなり話が横道にそれてしまいましたが、なにかの縁でこのブログを読んでくださっている方々に、
無理せず、楽にギターを弾いていただくこと、もちろん体に負担がかかったり、体の故障をしないような
演奏法について、特に左手について書かせていただきました。
斜め45度の方向に、フレットと弦を利用して、押さえるというより,押す感じで左手を使うと力も要らず、
音に芯が出来て、基音もしっかり出ると書かせていただきました。

今回は、そうではなくて、教則本によく書かれている、フレットに並行に、弦に直角に左手使うこと、
が大変だということを少しお話したいと思います。

まずこの動画をご覧いただけますか?
本人がアップされているようなので、動画貼り付けても問題はないかな?
と思ったりしましたので。

http://

ギターをやっている人には有名なギタリストの方ですね。

体も大きくて、そんなに指も短いとは思えない方です。

映像の2分くらいから、左手の使い方が出てきますが、左手、1,2,3,4の指の使い方が
微妙に違います。

大雑把に分けると1,2はぼ同じ、3は少し押す感じ、そして問題なのが 4の指です。
引っ張る感じで押さえてられます。その為 3分くらいからの映像では、4の指で押さえると
押さえた後で、音程が上がっているというか上ずっているように、私には思えるのです。
(私には 4分くらいからのウオーキングと言われている練習方法がよく理解できません)

7分くらいからの、上昇スラーも2と3の指、3と4、2と4の指などは、フレットの近くに行っていないので、
音があまり出ていないように思えるのです。スラーだから後の音は前の音より小さいのが原則だから、
小さくても良いのだという意見もありますが。・・・・・

演奏に関してはアマチュアの私が、有名なプロの演奏に文句をつけているのではありません。
有名なプロの方でも、特別手の小さい方でなくても、このような問題が起こるということを、
分かって頂きたかったのです。

よく指が短いから、体が小さいから弦長の短い楽器を選ぶべきだと言っていますが、
小さすぎるギター、一般的には起こりえない問題なのですが、指が特別長い人も苦労しているのだと
いう例です。

http://

こちらは完全に本人がアップされているようなので。

1,2,3の指は綺麗に押さえられているのですが、4の指は長すぎて、折りたたむように使ってられて、
3フレットを押さえるときは、2フレットの近くで、押さえているように見えます。

指が長すぎるのも大変だな、と思います。

ここで、ギターではないのですがチェロの左手で、ギターの左手にヒントが貰えそうな動画を。

私も好きな チェロの巨匠の アンドレ ナバラ さんの左手の使い方の動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=hctzOqjtRn0&spfreload=10

ギターとは楽器の構え方も違うのですが、左手の使い方や脱力はギターに応用出来そうです。
ナバラさんはフランス語で ドイツ語に翻訳されているので、私には言葉が理解出来ないのですが
映像を見せていただくだけでも分かるような気がしています。


もう一つ こちらは若いチェロの教師という感じの方です。
こちらも、本人がアップされているようなので、動画貼り付けさせていただきました。

http://


こちらは英語なので少しは理解しやすいのですが、早口で何度か聞かないと分からないところもありますね。

チェロは作音楽器なので、スケールの練習がギター以上に必要だと思うのですが、この左手の
動き、方向、スピードなどはギターに応用出来るかな?と思っています。

彼女の バッハのチェロ組曲 1番のプレリュードの 練習方法がなかなか面白くて、紹介させていただきます。

https://www.youtube.com/watch?v=6-LdeEPCp40

興味のある方はどうぞご覧ください。

このレッスンを見せていただいていると、どうしてもこの曲に感じてることを書かせていただきたくなります。

それは、この曲は多分皆さんご存知だと思うので、知っておられることを前提に書かせていただきます。

この曲の演奏を聞いていて気になること、というか気になる演奏があるのです。
それは、1小節が16部音符が16個で出来ていて、最初の8個の音形がソレシラ シレシレ
同じことをもう一度繰り返します。

この最初の4個の16部音符に比べて、次の4個の16部音符(シレシレ)が短くなって、
更に、このシレシレにアクセントが付いてしまう演奏をよく聞きます。

演奏している人は、何も感じないのかな?と不思議に思うことがあります。
また一拍目を長く演奏したり、強く演奏したりも。

少しだと理解できますが、あまり極端だと聞いていて疲れます。

鍵盤の平均律の1番のプレリュードだとバッハさんが最初の音は2部音符に下向きの旗を付けているので、
そうした演奏も理解できるのですが。

何故 このような演奏が出てきたのか?それはプロの演奏家の誰かがそうしたからでしょうか?

これは、シレシレをガンバのように弓を返して弾くからそうなるような気がします。
また楽器の性能、演奏の技量がそれに見合わなくて、しっかり弾かないと音が出ないから
そうなってしまうとか、またボーイングが早いのでそうなってしまうように思えます。

それなら、弓を返さず 弾けば良いと思うのですが。
そうしている、巨匠もいることですし。

バロックチェロで ガット弦の楽器を バロックボーで弾くと、この問題は解決するように思います。
アタックだけで音が出る、ガット弦のバロックチェロ、バロックボーだと弓を返してもアクセントが付いたり、
早くなることが少ないように思います。

ストラビンスキーの春の祭典の初演当時の楽器での演奏に味をしめて、なるべく古典以降の曲は
ピリオド楽器でというか、初演当時の楽器を使った演奏を聞きたいと思って探しています。

まして、バロックとなると バロック楽器で バロックオケで 聞きたいですよね。

バッハの無伴奏チェロはモダンで弾くとなると、楽器も反応の良い楽器で吸い付きの良い弓で
テクニックも充分にあることが前提のような気がします。

と言いながら、ピアノで弾くバッハ、ピアノで聞くラモーなど大好きなのですが。

演奏が良ければ、なんでも良いのかもしれません。

と矛盾だらけの内容ですが、長くなりましたのでこのあたりで。

最後に バッハの無伴奏チェロの 1番のプレリュードではありませんがバロックタイプの
ピッコロチェロによる演奏です。


https://www.youtube.com/watch?v=WiybOypvagQ












  1. 2015/09/11(金) 01:30:14|
  2. ギター
  3. | コメント:0

ヴァイス チャコーナをもう少し


相変わらず忙しくしていますが、私が編曲させていただいた、ヴァイスさんのチャコーナ
を練習されていると聞いて、もう少し説明をさせていただきます。

前回の楽譜には 小節数が書いていませんでしたので、書いたものをまずアップさせていただきました。



img021.jpg

img022.jpg

img023.jpg

楽譜は同じですが、96小節の 低音のドが四分音符になっていましたが、2部音符に訂正しました。
でないと、小節内の音価が合いませんので。

あとは順番に 説明させていただきます。

img020.jpg

また見にくい楽譜で申し訳ありません。

小節数を四角く囲っていますが、まず 2小節目

私は左手の小指が一番力も小さく、また指も細いので、小指が一番安定するように
抑えますので,6弦の5フレットでも人差し指や中指と同じように押さえることができます。
でも、一般的な押さえ方では、やはり小指は力が弱く、大切な低音が低音の響きがしないので、
薬指で押さえるようにしました。

7小節目は指使いが書いていませんでしたので、書きました。

9小節目も 小指を薬指に変更しています。

でも、この場合 6弦は巻線が太いので、左手の移動の際に弦の摩擦音
キュ キュ という音がしやすいので、少し力を緩めたり、指を浮かすように
配慮する必要があります。

10 11小節目は2 → 1 の移動ではなく 1 → 1 の移動の方がスムーズでしょうか。

14小節目は 左手の拡張がなくて、この方が楽な人もいますかも。

16,37小節は 最初の 2小節目と同じように 4から3への変更です。

44小節目は 6弦の移動を 2の指を滑らせて移動します。
3 → 2 の移動に比べて 間違いは少なくなる可能性はありますが、キュ キュ音の低減には
注意をしなくてはいけません。

57小節目は 2分の一セーハを 2,3で押さえていますが、この方が音はクリアーで
次の和音への移動が楽になります。 でも、セーハのほうが楽だという方もいると思いますので、
試して やり易い方でやってください。

64、65小節目は 運指の変更ではありませんが、最低音の音符が楽譜通りに延ばせません。
でも、一音 一音はっきりと弾くと、響きも残りますので、楽譜通りの演奏にはなりませんが、
これで良いかな?と思っています。

75小節目はオクターブ下げたことによって起きた問題の箇所です。
原符では74小節の最後の音はオクターブ上の ミ で75小節の最初の音は
オクターブ下の ミ なので 問題ないのですが、オクターブ下げると 同じオクターブの
ミ が 3回も続きます。そこで以前の楽譜では 装飾音符で変化をつけたのですが、
どうも 唐突な感じがしますので、 ファ ミ ミ レ とディビジョンの形にしました。
ここは お好みで。

86 88 小節目は 6弦の左手の変更ですが、変更すると、指は安定しますが、
ここも キュキュ音に気をしないといけません。

91小節目はセーハのほうが動きは楽なのですが、音は 2.3.4で押さえると
音がクリアになります。これもやりやすい方法でやって頂ければと思います。

96小節目もオクターブ下げたことや、ギター用に編曲したことからの問題もあるのですが、
バロックフルート、トラベルソとの2重奏が前提の楽譜をソロに編曲した問題の箇所だと思います。

原符どおりに弾いても、少し面白いリズム、思いがけないところに休符が入るというか
間が空くというのも面白いのですが、トラベルソのパートを少しいただいて、(あくまで
私の考えるトラベルソパートですが) ミレミド のパートをオクターブ下で入れました。

97小節目は 96小節目から ミ レ ド シ ラ と下がってくる音形にしていましたが、
原曲では 97小節の最初の低音はオクターブ下がっていますので、せっかく6弦を
レまで下げているので、オクターブ下げると少しは原曲の雰囲気が出るようです。

今回の変更点 はこれが正しい、これが良いという観点では書いていません。

ご自分で、試して見られて この方が弾きやすい、音楽的な表現がし易い、
という方を 選んでください。

もちろん、演奏される方が その方にあった運指を考えてくださることが一番だと思います。










  1. 2015/09/01(火) 01:36:22|
  2. ギター
  3. | コメント:4

プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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