古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

ヴァイスの シャコンヌ イージー・ヴァージョン


こんなことしている場合ではないのですが、つい気になって、ヴァイスさんの
シャコンヌの 簡単ヴァージョンを作ってしまいました。
(一つの仕事が片付いたので、気分転換の意味もありますが、
学生時代、試験になると普段読まないような本を読んでみたりとか
試験勉強以外のことをついやってしまう、こんな気分でつい編曲してしまいました)

一般的に出回っている楽譜といえば、阿部保雄、阿部恭士さんのバロック名曲選集
フランソワ・コステさんの編曲でしょうか。

どちらも、よく似た感じで編曲されていますが、7フレット以上、
12,13フレットまでよく出てきます。

かなり以前、最初にこの曲を弾いたときは「良い曲だけど、ギターで弾くには
無理がある。私には弾けない」と思っていました。

11弦ギター(8弦ギターで良いのですが)でなんとか弾ける程度に
編曲は出来ましたが、やはり無理なところがあります。

良い曲なので、簡単に弾けて、原曲の雰囲気を味わえる編曲、
特に低音の動きが出るような編曲を考えていました。

そこで、今回 12フレット付近の箇所を、5箇所ほど
オクターブ下げてみました。

そうすると、ほとんど ローポジションで弾けます。

全て下げると、これも芸がないので、特に難しいところ以外は
元の、オクターブにしました。

これで、何倍か楽に弾けると思います。

演奏は、楽譜ができて、運指が出来たというので、
ほとんど、初見に近い状態で弾いていますので、楽譜にかじりついています。
(いつものことですが)

初見でこれぐらい弾けている、と自慢しているわけでは決してありません。

練習する時間がありませんので、申し訳ないのですが、編曲とお弟子さんの作った
61センチのギターのお披露目ということで聞いてみて下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=jXpg9FgCy4U

この曲を弾かれた方は、違和感を感じられるかもしれませんが、
聞いてみていかがでしょうか?

圧倒的に弾きやすくなっているので、そんなに変でなければ
これで良いのでは?と思っています。


楽譜は

img008.jpg
img009.jpg
img010.jpg

です。

急いで作りましたので、いつもながらの汚い譜面で、申し訳ありません。
間違いもあると思いますが、よろしくお願いいたします。



  1. 2015/07/12(日) 20:09:22|
  2. ギター
  3. | コメント:1

不思議な縁

ここのところ、毎日お客さんが来られています。

ほとんどは、かなり前から予定を組んで、スケジュールを合わせているのですが、
一昨日は、何年も会っていない剣道の先生から電話がありました。
「向かいの アメリカ人のところに、ものすごくギターの上手な彼の友人が来ている。
平山さんのことを話したら、ぜひ会いたいとのことなので、行ってもいいかな?」
とのことでした。

台湾で博士号を取る勉強をしている、とのことだったので、台湾の方かと思っていました。
でも、現れたのは、背の高いアメリカの若い方でした。

その前に、この剣道の先生のことを書かせていただきます。
この先生が上手と言ってるなら、本当に上手なのだろうと思いましたので。

居合をやっている時に、居合の練習場に、剣道の先生として来られていた先生です。
私たちの流派では、剣道もやって、動きのある相手に合わせた稽古もしています。
特に、5段6段を取るときには、かなり剣道の稽古をやります。

この和田先生の剣道は、私たちの実戦居合のように、実戦の剣道をされているのです。

スポーツ剣道ではなく、ほとんど動かず、動けば必ず1本取るという剣道なのです。
動き出す動機も悟られないように、右手も左手で隠すような剣道なのです。

剣道だけでも素晴らしい先生なのですが、書道も素晴らしく、今回もお土産に
短冊をいただきました。


1436502209696.jpg

そして、音楽も トランペットをされるのですが、それがプロ以上の腕前なのです。

若いころ、白バイに乗りたいということで、交通機動隊の警察官をされていました。
そのころ、警察に音楽関係の方が来られると、上司の方が「うちに、トランペットの
うまいのがいる。聞いてみないか?」ということで、よく演奏させられたそうです。

よくある、そこの職場ではうまい、その会社ではうまい、素人にしてはうまい、
という程度だと思って聞かれるのでしょうが、プロのオケの指揮者が聴いても
「うまい、ぜひうちの楽団に入って欲しい」ということが何度もあったそうです。

音楽の道に行くことも考えられたそうですが、白バイに乗りたいということで、
警察官になられたそうです。

お会いしても、燐とされていて、本物の武士という風情です。

こんな方が、上手だと言っているのなら、ぜひ会いたいと思い、会いました。

私の家には、今 15台以上のギターがあります。
それぞれのギターに合わせて、いろんな曲を弾くのですが、
それが、全て上手なのです。上手という域を超えて、
こんなに上手なギターは今まで、数える程しか聞いたことがないというレベルです。

でも、彼は「私は、アマチュアだから」と言ってます。

音楽が自然で、彼の音楽、借り物でない音楽をされているのです。

もちろん、リズムは正確、左手や右手の脱力や左手の使い方、右手の使い方
全てが完璧です。左手、右手のミスタッチも全然ありません。

19世紀ギターを出すと、ちゃんと19世紀ギターのレパートリーの曲を、
それも、かなり難しい曲を平気で弾いています。平気で弾いているので
音楽的にも、余裕があって聞いていても、はっきり伝えたいことが伝わってきます。

そして、台湾ということだったら、「林 正言さん は知っているか? 」と聞くと
「よく知っている」とのことだったので、彼と日本で会って、ギターの合奏をした
と話しました。そこで、林さんからもらった曲も合奏したりしました。

本当に、たまたま香川大学の先生の関係で知り合いになった、
台湾の方と、今度は何年も会っていなかった剣道の先生
を通して知り合った、アメリカ人の若い方が同じ合奏団で
ギターを弾いていたのです。

前から、台湾には行ってみたいと思っていましたが、少し時間が
取れるようになったら、ギターと沢山の楽譜を持って台湾に行ってみたいと
思うようになりました。

林さんとは、その後フェイスブックなどで連絡を取り合っています。






 
  1. 2015/07/10(金) 23:35:23|
  2. ギター
  3. | コメント:0

左手の押弦 追加です

カステラミルク様

ヴァイスのシャコンヌ 、完成形では決してありません。
本当に練習不足の、なんとかミス無を少なくしたいと思って弾いているだけですので。

ただ、原曲の雰囲気を残して、弾きやすく編曲というか編纂しているだけなのです。

例えば、6弦の1フレットを押さえて、1弦の5フレットを押さえるなど、私の指では
出来ませんが、8弦、10弦ギターだと、7弦の3フレットで良いので、私でも無理なく
演奏できます。リュートの低音を実音どおり弾けるだけでなく、開放弦を使えるので
楽に弾けます。でも、右手の親指は動きが大きくなりますが。

もし、6弦で演奏するとしても、ポジションの変更、指使いの変更などで
弾きやすいようにアレンジします。

これは、同じ ヴァイスのパッサカリアでも、私は3分の1くらいは指使いを変えています。
そのほうが、音楽的に、また楽に弾けるからです。
(密かに練習中の バッハさんのリュート組曲4番のプレリュードも市販されている、楽譜
を半分くらい 運指やポジションを変更しています。指の長さも力も人それぞれですから
変わって当たり前だと思っていますが)




前回のブログ、原稿を演奏会のリハの間に作っていたので、
字ばかりで分かりにくい内容でした。すみません。

今回少し、絵などを入れて追加のブログです。

左手の押弦の仕方
見にくい写真ですが、私の左手です。

1436505908098.jpg


違う角度から

1436505927536.jpg

少し、極端にしていますが、フレットに平行とか弦に対して直角にはなっていません。
そして、フレットの近くではなく、フレットに被さっている感じです。
弦とフレットを利用して弦を支えています。
特に、小指は力がないので、小指を一番力が入るように、押さえると
他の指はますますこのような形になると思います。


更に、左手を楽にするには、楽器のコンデションが大切です。

それは、弦高の問題です。

私の場合、弦長が短い場合でも、12フレットで1弦 2.7ミリ、6弦で3.5ミリが最大で、
1弦2.5ミリ 6弦 3ミリくらいで調整する場合もあります。
西垣さんの楽器もこの程度に調整させていただいています。

それと、1フレット近辺の弦高です。

真っ直ぐな15センチくらいの定規(真っ直ぐでなければ、ダイヤモンド砥石で真っ直ぐにするとか)
をフレットとナットの溝に当てて、1から4弦まではほぼ隙間がないように。
5弦はほんの少し、0.1ミリくらい,6弦は0.2、0.3ミリくらい隙間があくように、
ナットの溝を削ります。(本来は このような調整はしなくても良いはずなのですが、
6弦などは振幅も大きく、少し余裕を持って調整板ほうが、実用的です。
もし、その必要がなければ、削れば良いだけですから。)

1436507579741.jpg

定規を当てる場合、私は下図のように定規の角を取って、丸くしています。

1436541082944.jpg

でないと、ナットの溝を高く計測してしまいますので。


もっと簡単な方法は、2フレットと3フレットの間を押さえて、1フレット上での弦とフレットの隙間を見ます。
これは、フレットが直線上に まっすぐな状態であることが前提ですが、簡略法ですので、
あまり気にしなくても良いと思います。目で見ても分かりにく場合は、右手でトントンと
叩くようにすると、隙間があれば音がします。軽く押さえても分かります。
(4弦の2フレットなどよく使うフレットで、低くなっている場合はこの方法で判断しないでください)

1436541095729.jpg


これで、軽く押さえても、隙間があるようでしたら、少しナットの溝を下げます。

この状態で弾くと、左手の脱力がスムーズに行えると思います。

これ以外にも、ネックの厚さや形状によっても脱力しやすい、しにくいが出てきますが
これは、製作家にお願いする分野でしょう。




  1. 2015/07/10(金) 15:52:36|
  2. ギター
  3. | コメント:0

ギター演奏においての脱力 ギターの大きさなど

緊急特集 脱力についてです。

今日は、大阪のフェニックスホールで、バロックダンスの演奏会があり、
チェンバロを使うので来ています。リハの合間にこの原稿を作っています。

昨日、一昨日は 大阪音大の博物館で、スクエアピアノ、スピネットの修理調整をしていました。

大阪音大も 今年で 創立100周年で、記念の演奏会を博物館所蔵の楽器で行うということで、
私が以前大、修理させていただいた、1719年製に製作された ロンドンの バートン作のスピネットと
こちらも、私が調整させていただいた、1790年頃の イギリス ブロードウッド社 製作の スクエアーピアノ
を使われることになったようです。

10年ほとんど使われていなかったので(演奏会等で)調整にかなり時間がかかりました。
どちらも素晴らしい楽器で、当時の音がしています。

でも、この楽器を弾こうと思えば、現代に作られた楽器以上に、脱力と打鍵のスピードが必要です。
鍵盤楽器、私は不得意なのですが、音の出し方は下手な方ではないと思っています。

でないと、調整も調律もできませんから。
(以前の話ですが、チェンバロの入ったアンサンブルの演奏会をしているとき、
リコーダー奏者から「チェンバロのタッチ、音の出し方をチェンバロ奏者に教えて欲しい。
音が汚いので」ということが何度かありました)

ということで、本題の脱力についてです。演奏家でもない私が、
演奏に関する脱力の話を書かせていただくのは、
専門外でおこがましい感じなのですが、
楽器を製作している立場から、
また、永年楽器を演奏してきた立場から書かせていただきます。

最近ほかの方のブログやHPを読ませていただいて、若い頃ギターを弾いていて、
長いブランクの後、最近復活された方や、若い頃ギターを弾きたかったが、
弾けなかったので定年後弾かれている方など、拝見します。

そんな方たちのひとつの話題、というか問題が脱力のようです。

脱力できなければ、演奏が難しかったり、疲れたり、手を痛めたり、
さらには腱鞘炎まで発症する恐れがあります。

そして、演奏者の数も多く、メソッドとして完成されている、
ピアノの脱力の話を引用されている方もいらっしゃいます。

でも、ピアノは打鍵すれば音が出ますので、脱力の方法は割と簡単だと考えています。

古くからの友人でピアノの先生がいます。音大などで教えていなくて、街の音楽教師ですが、
音楽コンクールで一番権威のある毎日コンクールで1位の生徒なども育てています。

彼女が整体の勉強もされ、またライフワークのように脱力の研究もされているので、
レッスンを聞かせていただくと、レッスンを受ける生徒さんがみるみるうちに音が良くなっていきます。

それは、離れれば離れるほどよく分かります。
1階のレッスン場でレッスンしていて3階で聞くと、レッスンが進むにつれ、
音が3階まではっきり、大きな音が聞こえてくるのです。

でも、ギターの場合、大きな問題があります。

ギターは左手で弦を押さえて、音を作らないといけない、ということです。

当たり前のことですが、これが、ピアノ以上に脱力を難しくしている理由だと思います。

その脱力を簡単にする方法が、ギターの大きさを体に合った大きさにする、
つまり体に合った弦長の楽器を選ぶこと。
それと、左手の使い方、この2点が左手の脱力を簡単にする方法だと私は思っています。

体に合ったギターを探す方法の一つとして、左手の大きさを測る方法があります。

クラッシクギター専門店 ギターライフ社さんのHP を参考にさせていただくと。
Gfe.co.jp/stringscale.htmluitarli  指を拡げて、人差し指と小指の先までの長さが170mm以上だと、
65センチの弦長がふさわしいが、それ以下だと63センチとか短い弦長の楽器を使うべきだと。

そして、この記事を書かれた方が人差し指と小指の間の長さが185mmあっても、
難しいポジショニングの時には65センチのギターでも、きつい時があると書かれています。

ギター製作家のBellucci のHPで、(http://www.mangore.net/bellucci_guitars-jp.html )
指を拡げて、親指の先と小指の先の長さが 23センチ以上だと標準サイズのギターも良いが、
それ以下だと、ショートスケールの楽器が良いとか。(私は20.5センチです)

でも、小指と人差し指との間の長さの方が、ギターを弾くときには影響しそうですね。
私のブログ でも書かせていただいた、ドイツのミハエル・コッホさんの考え、
身長x0.36が理想の弦長という考えと、指の長さ、指の広がり方は人それぞれ違いますから、
身長だけで弦長を判断するより、良い考えかもしれません。

体は小さくても、手の大きい方もいらっしゃいますし、大きな方なのに比較的小さな手の方もいらっしゃいます。

日本人の標準的な身長 平成24年だと男子は170センチ 女子は 158センチだそうです。

昭和50年は 男子167センチ 女子は156センチですから、近頃の若い人は大きくなっているようです。

今回は、私たちの世代で考えて、男子 167センチ 女子 156センチとすると、
コッホさんの考えでは、男子でも60センチ、女子だと56センチとなります。

お弟子さんに61センチ59センチ55センチの楽器を沢山作ってもらいました。

それらを弾いた感想から、一般的な日本人男子では 61センチの弦長が、
女性には59センチの楽器が、演奏しやすいと感じました。

身長でなく手の大きさ,拡げた長さで行くと、私は 人差し指と小指の長さは、
精一杯拡げて15センチです。他の方のブログやHPを参考にさせていただくと、
精一杯広げて15センチというのは、かなり小さい手のようです。

自分自身はそんなに小さいほうだとは思っていなかったのですが。

でも、この手で65センチのギターを長年弾いてきました。
それが、出来たのは、最初に習った植木先生の指導があったからです。

実はこれからが、このブログの本題になります。

その方法は、左手の使い方、弦の押さえ方です。


今でも、教則本や、ギター教室で習っている人、ネットでギターを教えてくださっている方の中に、
フレットに平行に指を持ってくるとか、弦に対して直角に左手を持ってくると教えている方がいます。

でも、皆さんが憧れている、セゴビアさん、ジョン・ウイリアムスさん、ブリームさんや、
イエペスさんはこんなことをしていません。(と私の目には映ります)

弦に対して斜めに、弦とフレットの90度の角度の半分位の角度で、
押さえているのではなく、イメージとしては押している感じです。

そして、フレットの横というよりは、フレットに被さっている感じです。

こうすると、力はほとんど要りません。

フレットの横、フレットとフレットの間では、力を抜いてしまうと、音がビビってしまって出ません。

斜め方向に押すと、力はなくても弦は開放弦に近い響き、減衰になります。

力をいっぱい入れて、フレットとフレットの間を抑えると、いじけた響き、減衰も短くなります。

また、指がそんなに大きくなくても、広がらなくても、指が簡単に届くのです。

この奏法は、チェロでも同じように使われています。

上手なチェリストは、今の人だと、マイスキーさんや古い人だと、
カザルスさんも私の大好きなピアテルゴスキーさんも、ユーチューブで見ると、
弦に対して、直角には左手の指は持ってきていません。

モダンチェロだと 4本で70キロくらいのテンションですが、この方向に指を使うと、楽に抑えることができます。

チェロでもひところ、弦に直角に近く、指先も蛸のような指で弾いている人がいましたが、
これは弦がスチールに変わって、それまでの有機質のガット弦の音に比べて、
無機質のスチール弦の音を音楽的な音にするために、ビブラートを多用したからだと思います。
また、そのように弾くべきだという当時の教則本もありますし。

でも、斜めに押さえると、適切なビブラートも付きますし、楽な押弦が出来ます。
フレットのない、チェロでもそうなのですから、フレットの付いているギターはフレットも利用できるので、
もっと楽に押弦出来ます。

左手の指で一番弱いのは、当然小指です。ですので、この小指を一番理想的な押さえ方、
一番接触面積の多い押さえ方で押さえておいて、他の指は多少犠牲になってもらうのが、良いと思います。

これで、押弦 左手の 力の入り過ぎを防ぐことが出来ると思います。

一般的に言われている、フレットのすぐ際をフレットに並行に押さえては、
脱力すると弦がビビってしまって、音になりません。まして、フレットから離れると、
かなりの力で押さえないと、音がビビってしまいます。

これでは、脱力など不可能です。

私のお勧めする方法でも、和音を弾いたり難しいパッセージでは、フレットから離れたり、
フレットに平行になったりすることもありますが、ほとんど、良い方向に指を使うことに慣れていれば、
指の方で調整してくれるようです。それと、よく聞くことで。


そして次に問題となるのが、ショートスケールの良い楽器が少ない、
さらにもっと弦長の短い楽器で良い楽器が少ないという問題です。

この問題を解決するために、せっせとお弟子さん達に弦長の短い楽器を作ってもらっています。
ですが、もっと大きな問題があります。

それは、ギターを弾いている人、弾きたい人は大きなモダンスペインギターを弾きたい人,
モダンスペインギターの音に憧れて、ギターを始めた方が多いということではないでしょうか?

私などは100万円のモダンスペインギターよりも、リサイクルショップで買った、
出来の良い5000円のギターの方を弾きたいと思っています。

でも、こんな人はほとんどいないでしょう。私が65センチのギターが標準で、
本来の大きさのギターであると考えている人用に弦長64センチのギターを作っていますが、
重量も1キロ以下です。
(でも、なぜか、トーレスさんが作っていた、前期のギターの標準的な大きさと同じです。)

このギターを分かってくれる人は、100人に一人か二人のようです。

お弟子さんたちに作ってもらっている弦長の短いギターは、
この私の楽器の設計を基にしているのでさらに理解していただける人が少ないように思います。

でも、楽器が軽く、楽器全体が鳴って、反応も良く、音の分離の良くて、音の減衰も長いそして、
バランスも良い、となれば、音楽的にギターを弾こうと思っていう人には、
理想的な楽器ではないかと思っています。

そして、このような楽器を弾けば、右手の脱力は簡単にできると思います。
力を入れなくても、鳴るのですから。いや、力を抜けば良い音がするからです。


このような楽器は、更に良いことがあります。それは、リコーダーや他の楽器との合奏、
歌の伴奏などによく合う音の楽器なのです。

さらに、ジャンルも選ばず、クラッシクだけなくブルースからジャズ、ショーロやアイリッシュの音楽、
いろんな音楽に使える楽器だと思うのですが。

モダンスペインギターの大きな、重い、反応の鈍い、長い弦長のギターで体を壊すより、
軽い、反応の良い、短い弦長のギターで音楽を、楽しみませんか?


そう割り切ると、私のブログ 2013年9月11日の 記事にお勧めの楽器として、
名古屋のギター専門店が特注で アリアさんに作ってもらっている 
弦長 61センチのギター(定価 10万円 プラス税 )や 

小平さんの 6万円くらいの 弦長 59センチのギター や 
マルチネスの 58センチの 4万円くらいのギター などで、
音楽が楽しめるギターが手に入ります。

それかもう少し良い楽器を欲しいという方には私のお弟子さんが作っている、
61センチや59センチのギター(定価は 30万円ほどです)があります。
(この楽器を宣伝しているわけではありませんので。あくまでお知らせです)


長くなってしまいましたが、無理せず、体を壊さず、
ギターを楽しんでいただくための一つの方法として書かせていただきました。
  1. 2015/07/05(日) 01:48:31|
  2. ギター
  3. | コメント:0

プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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