古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

アルペジオーネ 完成しました。

やっと、と言っても 約2週間 12日くらいで出来たので、
早いほうでしょうか。

思っていた通りの楽器が出来上がりました。

CDで聞く、アルペジオーネの音は、さびしい感じで、あまり魅力的ではない音だったので、
もっと聞く人が、いい楽器だなあ、と思う音でなければいけないと思ったのも作るきっかけだったので、
まずは、良かったです。

艶もあって、歌うことが出来る楽器になりました。

また、ユーチューブで音を聞いていただくこともあると思いますが、とりあえず、外観です。


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CDジャケットの写真が最も鮮明な写真だったので、色や雰囲気はそれに合せました。

駒の形も、他のシュタウファーが作ったアルペジオーネも同じ形だったので、オリジナルだと思います。

指板も黒檀でなくローズウッドのようでしたので、ローズで作っています。

テルピースエンドのガットは、ストラディバリさんの方式で留めています。

明日は(もう今日ですが)アンサンブル・シュシュの素晴らしい演奏会で、朝7時過ぎから出て行きますので、
また、次回 原稿を書き溜めた ブログ更新させていただきます。


  1. 2014/11/30(日) 00:27:44|
  2. ギター
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九州から帰ってきました。でも、雑用の山です。

九州からは帰ってきていたのですが、雑用(と言っては失礼な仕事も含まれますが)
が山のようにあって、ブログ更新が遅くなってしまいました。

演奏会、ホテルなどで時間があった時に、原稿を作ったものは、順番に少しずつあげさせて頂きます。

今回もあわただしく、走り回りましたが、メインは 天草コレジヨ館の楽器のメンテナンスです。

まず、神戸からフェリーで宮崎です。
以前は、大阪南港から宮崎だったのですが、神戸 三宮から乗れるので便利になりました。
また、神戸からの就航になった記念に、半額券が届いていたので、助かりました。

でも、車を置いてから、フェリーのチケットを買いに行くのに、あっと驚くような、距離を
あっと驚くような、通路を通って行かないといけません。

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冗談のような距離です。

普段、運動不足の現代人のために、歩くようにと、親切心で設計されてのでしょうか?
私達は良いのですが、お年寄りとか体の不自由な方には、とても大変です。

この道を往復してチケットを買って、船に乗り込みます。

宮崎では、ガンバの調整や、チェンバロやヴァージナルを作ってられる方の、相談や
製作の話、その後熊本でギターの調整。

次の日から、コレジヨ館の楽器のメンテナンスです。

久しぶりの、竹のパイプのパイプオルガンの調律や、整音でしたが、
やはり高音の小さなパイプは、少しの変形でも、音に出ますので、
微妙な作業が続きました。パイプオルガンは初めて作りましたので、
メンテナンスや調律、整音など分からないことが多いのですが、
長年楽器を作っていると、いつの間にか身についた知識で何とかなるようです。

久しぶりに聞いても、竹のパイプの音は良いものです。
特に、低音から中低音が自分で作った楽器ながら、良い音がしています。

後はガンバや、リュート、ついでにクルムホルンやリコーダーなども調整。

最終日に天草を回って、佐賀に行き、夜にスピネットなどを積んで、翌日の
8時には三田でスピネットを降ろして、9時に篠山に戻り、チェンバロを積んで
11時に大阪八尾のグレース大聖堂まで、チェンバロを運搬。その後調律。

とこんな調子でした。昨年も同じように夜天草を出て、朝9時には大阪の岸和田に
ついて、チェンバロの調律でした。

少し仮眠はしましたが、いい年なのでこんなことはなるべくしないようにしないと、
いけないと思っているのですが。

次の日も、自治会の草刈や、民生児童委員のお仕事で、1人暮らしのお年寄り
花のプレゼントに行きました。午後、修理、作り変えたガンバを取りに来られるので、
調整です。その後の時間を利用して、アルペジオーネの塗装をやりました。
ほぼ、1日で塗装は終わりました。

次の日も、メサイアの演奏会のチェンバロを引き取りに行ったり、レンタル用のガンバを
届けたり、と雑用が続きます。

でも、このメサイアの演奏会は今年で23回目で、教会で、コーラスは教会員の方が、日本語で
歌われます。ホールで聞くメサイアとは違って、素晴らしいことだと思います。

今日もチェンバロを見に来られるので、調律や調整をしましたが、アルペジオーネの
指板、テルピースなどを作りました。

後、1日で何とか完成させようと思っていますが、遅くても29日には完成です。
2週間の予定でしたが、延べ12日で出来そうです。

今日のアルペジオーネです。

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塗装が終わって、もう少しで完成です。

塗装もオリジナルに近いような
雰囲気を出すため、なるべく同じような色にしています。(パフリングなども)






  1. 2014/11/28(金) 01:06:32|
  2. ギター
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今日から九州です。

身に余るコメントをいただいて、恐縮しています。

以前にも書かせていただいたと思うのですが、穴があったら入りたい、と言う心境です。

ただ、良いギターを作りたいということも考えていますが、ギターを通して音楽を楽しんでいただきたい、
演奏する方も、聞く方も、と言う思いからどんなギターを作ればよいのか、考えています。

その結果、演奏まで書かせていただいています。

ということで、もう直ぐ九州に向けて出発します。

九州で、ホテルでも時間がありそうなので、ブログの原稿作りたいと思っています。

最後に今日のアルペジオーネです。
ヴァイオリンやチェロも、塗装する前は、ホワイトヴァイオリンとかホワイトチェロとか呼ばれます。
これは、珍しい ホワイトアルペジオーネです。

本体はあと、ペーパーがけ(これが結構時間がかかります)して塗装。(塗装は1日)
塗装しながら、指板、テルピース、駒などを作ります。今で、ほぼ1週間なので、
11日~12日で作れそうです。

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  1. 2014/11/17(月) 16:52:41|
  2. ギター
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松尾淳さんの本

嬉しいことがありました。
今回は、貴重なコメントをいただいているので、
そのことについて書かせていただきたいところですが、
友人が紹介された本の紹介をさせていただきます。

古楽器製作家仲間の松尾淳さんのことが、本になったのです。

と言っても何のことかわかりませんが、ピアノ修復家として、
彼のことを取り上げた、一冊の本ができました。

タイトルは、「よみがえる二百年前のピアノ」 佐和 みずえ著 くもん出版

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200年前のピアノを修復する話が、主な内容なのですが、
彼が楽器作りを始めたきっかけや、修行したこと、作ってきた楽器などが紹介されています。

公文の本なので、小学校高学年を対象に書かれています。
学校とか、図書館に収蔵されるそうなので、興味のある方は
、図書館なのでご覧になれると思います。

松尾さんをご存知の方は少ないかもしれませんが、元々は、リュート作りで、
ハープやチェンバロ、ヴァージナルを作られていました。

鍵盤も弾けるということで、段々ピアノに興味を持ち、オリジナルのピアノを集めて、
演奏可能なように修復する仕事も始められました。

非常に器用な人で、仕事はとても綺麗な仕事で、素晴らしい楽器を作ってられました。
最初は私もそうだったのですが、小さな写真を見て、リュートを作られました。
その出来を見て、楽器作りを諦めた製作家もいたくらいです。

ピアノも、修復するだけでなく、一から作ることもされていました。

この本の中で、おこがましいのですが、私も彼の師匠の一人として、取り上げてくれました。
彼には、何も教えるようなことはしていなかったのですが、
チェンバロや、ヴァージナルについてアドヴァイスさせていただいたくらいなのです。


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公文の本ですから、小学生などにこんな仕事をしている人がいる、
こんな仕事もあるということを伝えたかったのかもしれませんが、
古楽器に目を向けるきっかけになってくれればいいな、と思っています。

忙しいと言いながら、ブログ更新させていただきましたが、この文章も
演奏会のリハーサル中に書かせてもらいました。

その演奏会は 声楽の伴奏でチェンバロを使ったのですが、
曲がラヴェルの5つのギリシャ民謡 なのです。

チェンバロのバフストップは(昔はリュートストップと言ってました)お琴の響きに近いので、
チェンバロとお琴、17弦で伴奏されました。

いつも、バフストップばかりを使ったのではありませんが、
会場が 兵庫県西宮にある兵庫県立芸術文化センターの
小ホールで響きも良い会場なので、チェンバロとお琴の
響きは溶け合って、とても良かったです。
私の周りは、こんなことを考える人が多くて楽しませていただいています。

それと、コメントの返事になってしまいますが、カステラミルクさん
アルペジオーネは充分間に合いますので。

6日からかかって、今日で5日めですが、表板、横板、裏板は出来上がり
今日、横板と表板をつけました。
明日はネックがほとんど出来上がると思います。

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今こんな状況です。

良く考えたら、楽器を作るのは半年振りくらいでしょうか?
修理や雑用と違って、とても楽しい仕事です。

修理はいつも、難しい問題を考え続ける仕事ですが、一から楽器を
作ることは、全部自分のことなので、ストレスは全然無く、中には
単純作業もあって、作業はとてもはかどっています。

だったら、修理や雑用をせず、楽器を作れば?と言われそうですが、
本当にそう思っています。私も今年65歳、修理や雑用などせず楽器を作らないと
後何年楽器を作れるか?と考えたりしますし。

あと20年は元気に楽器を作りたいとは思っていますが。

修理や雑用も自分がやってあげないといけないものもあって、
減らして行こうと思っているのですが、後から後から山のようにやってきます。
出来るうちは、やらせていただこうと思ったりしていますが。
どうしましょうか?

実際、注文を聞いている人を待たせているのは、事実ですし。
待っていただいているのは、バロックギター、モダンギター、ヴァイオラ・ダ・ガンバ、クラヴィコード、
シンプルハープ、チェンバロ、あとまだあったように思います。


  1. 2014/11/13(木) 01:19:54|
  2. ギター
  3. | コメント:3

コメントいただいて 思うこといろいろ


ギター製作に関してのブログを始めたつもりなのですが、素晴らしいコメントを頂くたびに、
音楽についてのブログになっていくようです。

また、深い、とてもとても深いコメントや、専門的なコメントも頂いていますが、
私はこのブログを読んでくださっている多くの方が必要とされているようなブログ、
演奏に関してはプロではありませんので、音楽についても、
皆さんに知っておいていただければという、記事を書かせていただこうと思っています。
(今回の記事も演奏会のリハーサル中に書かせていただいています)

コメントを頂いて、ギターが上達(ギターに限らないのですが)するために、
必要なことで、いろんなご意見、コメントをいただきました。

そのひとつとして、確かに良い楽器を手に入れることも大切ですが、
(良い楽器の基準も難しい問題です)
体に合った、手の大きさにあった楽器を選ぶことも大切だと思います。
(自分が作っている楽器の宣伝ではありませんので)

長すぎる弦長の楽器では、無理な左手の拡張が必要となります、
そうなると、力を入れて拡げなくてはいけません、
力を入れると(必要以上の力を入れると)動きも悪くなりますし、
テンポもリズムも守ることができなくなります。

標準的な身長の男性でしたら、61センチくらいの、低音も基音がしっかりして、
音楽的な表現ができる楽器を沢山作れば、ギターを楽しむ人が増えそうだと思っているのですが、
今のところ、お弟子さんに作ってもらっています。

これは、私の設計、理論で作れば誰が作っても使える楽器が作れるということも、
証明したいという気持ちもありましたので。
(小柄の女性だと、59センチくらいかな?と思っています。)

そして、上達する早道の一つは、良い先生を探すことだと思います。

今、私が音楽に関わっていけるのも、良い先生に巡り会えたからだと思っています。
最初にギターは旋律楽器で、音楽的に間違ったことをしてはいけない、
と教えていただいた植木先生。

有名な先生ではなかったと思います。有名でなくても、良い先生はたくさんいらっしゃると思います。

良い先生とは?と聞かれそうですが、良い先生を選ぶときの基準のひとつは、
教えていただくことの、理由、説明がはっきりしている先生だと私は思っています。

一般的なレッスンを見せていただくと、(こんな仕事をしていますので,
沢山の先生のレッスンを見せていただきました)

ここをこうしなさい、ああしなさい、というレッスンで、1曲のレッスンが終わっても、
同じ程度の曲はまたレッスンを受けなければ弾けない、
もっと簡単な曲ですら、レッスンを受けないと弾けないようなレッスン。
一生その先生についていないといけなようなレッスンをよく見かけました。

でも、良い先生だと、例えば、その曲で一番大事な和音は?
必要でないというか、力を入れなくて良い箇所は?
どういう箇所が大切で、どんな弾き方をすれば良いのかなどを、時代背景、国ごと、時代ごと、
作曲家ごとによって,こう音楽を作っていくというようなことを教えてくれます。

1曲レッスンを受けると、応用の利くレッスンです。

私の尊敬するチェンバリストの三和睦子さんのレッスンがまさにそうです。
今はパリ在住ですが、長年ベルギー、ゲントで教えてられました。
(横道にそれますが、彼女から聞いたベルギーでのレッスン風景です。
日本の学生と違って、よく勉強している学生は、レッスンを受けるまでに、
ものすごく自分で勉強してからレッスンを受ける。
自分はこう弾きたい、それにはこんな根拠があって、こんな音楽を作りたい、
と持ってくるそうです。その演奏、根拠が正しければ良いのですが、
そうでない場合、根拠を持って、論破してからレッスンが始まる、というようなことを聞きました。
こんなレッスンを三和さんは長年続けてこられたのです。)

今は、パリ在住で最新の研究も彼女のもとには届きます。
それらの情報を、日本語で受けることが出来るのです。

こうしなさいというレッスンでなく、この時代の、この国の、この作曲家だったら、
こういうアプローチがある、こういう考え方もある、ということを全て理由と根拠を示して、
レッスンしてくれます。

植木先生も最初の「蝶々」から何でそうしないといけないのか、すべて理由をつけて教えてくださいました。
理由を説明してくれると、もう大人ですから理解が出来て、練習ができます。
また、次の方にレッスンすることもできます。
(出来の悪い私でも、1年ほどでギター教室で教えることができる程度までにしてくださいました)
そうでないと、その先生が習った先生の教え方をただ真似してレッスンすることになります。
そうなると、習った曲はレッスン出来るけれど、習っていない曲はレッスンできないということもよくあります。
良い先生を探しましょう。
(私も植木先生に出会うまでに、阪神間から神戸のギター教室を沢山見学させてもらいました)

それが、一生音楽を楽しめることが出来る一歩かもしれません。
それと、自分で充分に考え、勉強することでしょうか。


  1. 2014/11/09(日) 22:44:44|
  2. ギター
  3. | コメント:3

素晴らしいコメントをいただいて

素晴らしいコメントをいただきありがとうございます。

コメントをいただいた方の、音楽に対する考え、そのぞれのお立場からのコメント、
今までに培われた音楽歴からのお考え、本当にありがたく思っています。

私は製作する立場から、こんな音楽を作って欲しい、そのような音楽を表現できる楽器を作りたい、
という考えから書かせていただいていますが、演奏される方、教えていらっしゃる方からの
考え、いろんな考えをお聞かせいただけることが出来て、嬉しく思っています。

その素晴らしいコメントを読ませていただいての感想ですが、
このブログを読んでいただいている皆様は、同じような考えをお持ちだったようですね。

簡単な単旋律を歌えないことが、ギター以外の音楽をやっている人にとって、
ギター音楽は音楽から離れていると言われる事の一つでしょうか。

でも、他の旋律楽器の方も、旋律を歌うことは苦労しているようです。

古くからの友人で声楽家の彼のところに、(全国規模のコンクールの審査員をやっているレベルの人です。)
「最近、フルートとか、ヴァイオリンの生徒が増えている。習っている先生では、
歌うことが習えないので、教えてもらいに来てる」と、言うことで、歌うということを習う人もいるようです。

でも、こんな人はまだ少数派なのでしょうが。

旋律を歌うことを忘れた音楽はギター以外でも聞くことがありますが、コメントいただいたように、
ギター音楽が特殊な扱いを受けることがあるのは、
やはりリズムの悪さ、というかリズムの無さ、間の悪さ、でしょうか。

これは一流と言われる、プロの演奏でも良く感じます。
一流でもそうなのですから、レッスン中心のプロの方でもそうなってしまいますし、
その方にレッスンを受けているアマチュアもそうなってしまうのは仕方がないことかもしれません。

その一因が難しい曲を弾くことにあるようですが。
どうしても、ソロ楽器としての使い方が多いギターでは仕方がないことなのかもしれません。
ですから、余計にリズムについては気を付けないといけないと思います。

私が他にやっている楽器、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、リコーダーはソロもありますが、
基本はアンサンブルだと思うのです。

アンサンブルしていると、自分勝手なリズムや,間の悪さでは、アンサンブルできません。
ギターでも、超初心者の頃に、リズムの良い先生に伴奏してもらって、単旋律を楽しく、
正しく歌うということを、やっていれば、もっとギターを楽しんで弾く人が増えるのではないかと思うのです。
そして簡単な曲でも楽しむことが。
しかし、もうほとんどの人は、超初心者の段階は過ぎていると思うのです。
でも、ここで初心に帰って、誰かに伴奏してもらって、簡単な曲を楽しんで歌うことをすると、
結構楽しいものです。

そこで、思い出しました。かなり以前に、楽器屋さんの店主で店番をしながら、
いつもギターを弾いている方がいらっしゃいました。
それだけ練習しているのですから、指は回りますし、難しい曲も弾いてられます。
楽器屋さんの店主ですので、ギター以外の音楽も聞いてられます。
でも、演奏を聴かせていただくと、リズムが悪いのです。
本人はそんな自覚はないのですが、とても悪いのです。
コンクールに出たりもしている方なのですが。
そこで、簡単な曲を弾いてもらいました。それも充分にリズミに気をつけて弾いてもらいました。
本人は「ものすごくリズムに気をつけて、完璧に弾いた」と言っているのですが、
非常に悪いリズムなのです。

アマチュアギタリストには自分がものすごくリズムが悪いとは自覚していない方が多いように思います。
ユーチューブでも見かけますが、自分の演奏を聞いてもわからない方もいるようです。
演奏を録音したり、録画するのは自分の演奏を客観的に見ることが出来る良い機会だと思うのですが、
どうでしょうか?演奏中に自分で自分の演奏を客観的に見れるのは、半分以下だと思うのです、
それを、録画、録音では100%聞くことが出来るのですから。



話しが横道にそれましたが、楽譜がなければ、なかなか弾けない、
伴奏ができないという方のために、こんな本があります。

中央アート出版社から出ている、「ギターで歌う みんなの愛唱歌」という本です。
(年に何回か老人ホームに行っているので、このために買いました。
歌と簡単なアルペジオなどの伴奏が付いただけの本です)
これ以外にも沢山簡単な伴奏が付いた本があるでしょう。

こんな本を使わなくても,童謡や唱歌の本にコードネームが付いていれば、
アルベジオや適当な和音を付けて伴奏できれば良いのですが。

自分で簡単な伴奏をつけたいと思われる方は、
新間英雄さんが「ギター教室では教えてくれないギター奏法」と題した、
本を出されています。これは実践的な良い本なのでお勧めです。
(直接本人に送ってもらわないといけませんが)

2重奏をすればお互いのリズムがよくなるように思うのですが、
2重奏もギター用の曲は難しい曲が多いと思います。

よく知られた、ソルの「アンクラージュマン」や「二人の友」などは、
お互いに合わせることが中心になってしまって、リズムや間の練習にはなりにくいと思います。
(私達アマチュアの演奏家にとっては)

私の考えですが。周りに他の楽器をやっている人がいれば、合奏するのも良いかもしれません。
でも、この場合も問題はありそうです。ボリュームのバランスや、音色のバランスです。

よく合奏される、リコーダーとギターですが、
この取り合わせは私には一番難しい組み合わせのように感じます。
ギターはト音記号の1段譜で書かれたいるために、中にはト記号の下に8を書いて、
オクターブ下ですよ、と注意してくれている楽譜もありますが、
ついつい実音も記譜の音と思ってしまいます。
そして、リコーダーは記譜より実音は1オクターブ高い音なのです。
おまけに、モダンスペインギターは倍音が多い楽器です。
それに対して、リコーダーは純音に近い音です。

でも、近くにリコーダーをやっている人しかいない場合は、ギターを半音下げて、
A=415のバロックピッチにして、リコーダーも415の笛にしてもらうと少しは合ってくるように思います。
それか、最近は持っている人も増えている、ルネサンスリコーダーで440のピッチだと合う楽器もあるようです。
出来れば、アルトかテナーが良いのですが。

上手なピアニストの方がいらっしゃったら、ピアノと合わすのも良いかもしれません。
あくまで、上手な人が前提ですが。上手な人はリズムも良くてピアニッシモも出してくれるからです。
でも、日本にはほとんどいないかもしれませんね。伴奏ピアニストの方なら、いるかもしれません?

あとは、またピッチを半下げてもらわないといけませんが、
バロックヴァイオリンやヴァイオラ・ダ・ガンバをやっている人と、
合せることは良いことだと思います。
私の周りには沢山いますが、普通の人の周りには少ないでしょうか。
(ギターは19世紀ギターのような楽器だとさらに良いのですが)

チェンバロとギターも難しいようです。
リコーダーとギターのように倍音の多いギターとクリアーな音のチェンバロでは、
ボリューム的には合うと思いますが、音色の点で問題がありそうです。

今まで書かせていただいたことは、モダンスペインギターが前提ですので、
19世紀ギターや、スペインギターでないモダンギター(と言ってもあまりありませんが)
だと問題はないと思います。(あくまで、私の考えですが)

次に実際私が使っている、簡単で美しい曲が載っている本の紹介です。

日本版では①ドレミ楽譜の 「歌って弾ける 日本のギター曲集」小胎剛 編 
童謡、唱歌から私たちの年代には懐かしい、「若者たち」荒木一郎の「空に星があるように」
なども載っています。
編曲がその曲にあった編曲で特別難しい編曲でないところがお勧めです。
同じような本を何冊も買いましたが、編曲がワンパターンだったり、
やたら難しい編曲だったりの本が多かったです。
老人ホームでの慰問にはよく使わせていただいています。
メロディーを歌ったり、ヴァイオリンで弾いてもらったりしています。

② 次は知っている人はよく知っていると思うのですが、
ドレミ楽譜の170 FAMOUS GUITAR COLLECTIONS GRADE A です。
オリジナルのギター曲が多いのですが、編曲物は小胎さんがされています。
この曲集でも、充分に難しいと私は思っているのですが。

③ 外国版では、現代ギター社でも扱っている、EASY RENAISSANCE PIECES と
 BAROQUE PIECES 出版社は MUSIC SALES AMERICA 著者は JERRY WILLARD さんです。
CDも付いていて、演奏も参考になる素晴らしい演奏です。
ギター曲ものっていますが編曲物の方が多い曲集です。
編曲もそんなに難しくなく、原曲の雰囲気は充分残っている編曲です。

むずかしい編曲で思い出したことがあります。
数年前ですが、ユーチューブで有名な唱歌をギターで演奏している方がいました。
プロのギタリストでCDも出されている方です。その編曲が難しい編曲で、完全に器楽的な編曲です。
当然演奏も難しく、旋律も切れ切れです。

それを聞いた方が、「この歌を聴きたいと思って聞いたが、これは歌でも音楽でもない」
と言うような感想を書かれていました。正直な感想だと思いました。
聞く方は切れ切れの旋律や、沢山和音がついた曲ではなく、
普通に楽器で歌っている演奏を聞きたかったのだと思います。
他の楽器、ピアノなどでは沢山の和音がついていても、
難しい編曲でも、旋律は歌ってくれている場合が多いと思います。
でも、残念ながらギター曲では器楽曲になってしまって、
歌はどっかに行っている演奏、楽譜が多いように思います。

またまた、長くなってしまいました。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

忙しいと言いながら、長いブログ書かせていただきましたが、
雑用の一つの民生委員仕事の、留守番をしながら、書かせていただいたものです。
明日から、ほぼ2週間でアルペジオーネを作らないといけません。

演奏会の空き時間などにボチボチ書かせていただきますので、
更新が遅くなるかもしれませんが、よろしくお願いします。
  1. 2014/11/05(水) 00:45:18|
  2. ギター
  3. | コメント:2

プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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