古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

ギターフェスタ in 八女 その他




いつも、案内だけで、その後の報告が無かったようですので、今回はギターフェスタの
報告です。

沢山の展示楽器の約半分が、バンブーギター、竹で作られたギターでした。
この催しが、八女市市制60周年、そして八女市 竹資源有効活用事業の一環ですので、
沢山のバンブーギターが展示されました。

以前、中山さんのところで見せていただいたバンブーギターより、さらに 木で作られたギターに
近づいていたように思います。

倍音も多く、響きもあり、普通に使うギターとしての機能はアップしていたように思えます。
その分、芯のはっきりしている、和音が濁らない、と言った音の成分は少なくなったようです。

ただ、中山さん以外は中山さんに指導を受けて、ギターを作っているという感じですので、
これから、製作される方が、個性を持ったギターを作られていくと、おもしろいギターも
出来そうな可能性を感じました。

そして、バンブーギター以外でも、全ての楽器が弦長65センチで、重くしっかりしたギターが
多かったです。

自分のギターは一番弦長の長い楽器でも、64センチ 重さは1キロくらいです。
そして、ネックの厚みや指板の厚みも、他のギターに比べてはるかに薄い楽器でしたから、
余計に重く、ネックも分厚くて、弾き難い印象を持ちました。

これは、一般的なギター全てがそうなのですから、そうなるのは仕方がないかもしれませんが、
この楽器をどんな人に弾いてもらいたいのか?どんな音楽を作ってもらいたいために、このような
ギターを作っているのか?と疑問に感じたのも、事実です。

作っている人も、弾いている人も 身長180センチ以上の人でもなく、指もとても長い人ばかりでは
ありませんでしたから。

ということで、会場の写真と当日のパンフレットです。


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私のブースです。

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こんな感じで、広い講堂の周りに展示、中央にコンサートのスペースです。

img193.jpg

当日の、パンフレットです。

弦長は65センチで、私の楽器よりは重いのですが、楽器本体がなっているギター、3弦のハイポジションが
鳴っているギター、音の輪郭がはっきりしているギターなどを作っている製作家の方もいらっしゃいました。

そんな方とは、よく話をしました。

また、私のギターの感想も聞きましたが、私の方向性は理解していただいたようです。

軽いと言う印象をよく言われましたが、軽くするのが目的ではなく、結果的に軽くなっていること、
6弦の基音をしっかり出すこと、音が濁らない、2,3弦のハイポジションが鳴るだけだなく、全部の音が
バランス良く鳴ることなどを実現するために、また立ち上がりを良くするために、軽くなっていることなどを
話させていただきました。

ネックや指板の厚みも、私の楽器は弾きやすい、と言う感想が良く聞かれました。
実際に弾いていただいて、弾きやすい感想を持っていただければ、製作家の方だったら、
自分の楽器を作られる時に、何かの参考になれば、と思いました。

来月は九州ほど遠くない、大阪ですので移動は楽です。
展示会が終われば、大阪の展示会の報告もさせていただきます。






  1. 2014/09/24(水) 16:23:37|
  2. ギター
  3. | コメント:0

二つのギター その?

製作編は少し置いておいて、シリーズ化?された二つのギターです。

今回は、少し変わったギターです。

1930年頃にドイツで使われていた、リュートギターです。
ハウザー1世も作っていた楽器です。

友人の日展作家が骨董品屋で演奏不可能なリュートギターを見つけ、
画題にしようと、買ったのですが、弦を張りっぱなしにしていて、
弦高は5センチほどありました。

絵を描くのも、うそがかけない人なので、見た目は普通にして欲しいとのことで、
ネックやある程度の修理をして渡しました。
小磯良平さんの描いているリュートがこのリュートギターです。

でも、こんな楽器で弾いてみたいとの、希望もありましたので、
オークションで探して、修理しました。

1台は ロゼッタが綺麗で、1台は良く弾きこまれていた感じです。

修理は結局、表板を外して、周りを補強しての大修理となりました。

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よく弾き込まれた方です。

使われていた楽器だけあって、響きもあり倍音も多く、弾いていて気持ちのよい楽器です。

もう一台は

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こんな感じの楽器です。
ロゼッタが非常に美しい楽器です。

音も、90年ほどは経っているので、響きもあり 高音は減衰の長い楽器です。
音がはっきりしているので、ポリフォニーの曲には合っていそうです。

やはり、絵描きさんは良く弾き込まれた楽器のほうを選びました。

もう一台のほうは、手元にありますので、そのうちユーチューブにアップしようと思っています。


今日はこれから、九州です。

展示会の準備もあるので、八女に9時集合と言うことなので、フェリーでは間にあいませんので、
高速道路でぼちぼち走っていきます。

展示会の様子は、また書かせていただきます。






  1. 2014/09/19(金) 16:40:34|
  2. ギター
  3. | コメント:1

製作編  工具 道具 1

しばらく更新が出来ていませんでしたが、製作編の道具、工具にかからせていただきます。

ギターを弾いている人,聴くのが好きな人にとって、
ギターを製作する工具や道具に興味を持っていただけるのかな?

それ以前に,楽器製作に興味を持っていただけるのか,分かりませんが、このブログの
趣旨から少しずつ書かせていただきます。


説明を同時に行うと,とても長くなりますから,目次的な紹介を先に、
それから、それぞれの解説などを書かせていただきます。

ギターを作るのに,最低これだけは揃えておきたいものを中心に
書かせていただきます。

では、本編の始まりです。



1)鋸

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下から 刃の長さ18センチの胴付きのこ、フレット溝用の小型のこ、回し引きのこ

2)鉋

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刃幅 65ミリの一般的な鉋 と刃幅 約 40ミリの豆鉋

3)ノミ 、ナイフ

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刃幅 15ミリ 3ミリ程度 のノミ、 スクレーパー、切り出しナイフ、彫刻刀


4) ヤスリ

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木工用 半丸 大、金工 木工用 4種類が一つのもの、金工やすり、目立てやすり

5) クランプ


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F字クランプ、木工用偏心カムクランプ


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ハタガネ、万力、スプールクランプ

6)定規 


UNI_0077.jpg
 

15,30,60センチ 直定規

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デジタルノギス、スコヤ、自在定規、分度器


7) 電動工具

電気ドリル(できればドリルスタンドも)
丸のこ、とスタンド(テーブル)

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ベンディングアイロン

8) その他の工具

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ハンマー,サークルカッター、ニッパ、ドライバ、罫引き

9) 砥石

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400番、1000番ダイヤモンド砥石、シャープトン 人造砥石 1500番

10)サンドペーパー


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アブラシブペーパー

120,150,180,220,240,280,320,360,400

耐水ペーパー  600、800番

11)接着剤、テープ類

UNI_0084.jpg
UNI_0083.jpg
  
タイトボンド、マスキングテープ、両面テープ他


12)あればよいもの

① 電動糸鋸
② ルーター(小型)
③ 小型ボール盤

13) 工具入手先

① STEWART-MACDONALD
http://www.stewmac.com/

② ホームセンター コーナン その他の ホームセンター

③ 工具屋、金物店その他

14)参考図書

img192.jpg

次回から、個別に説明させていただきます。

  1. 2014/09/11(木) 13:33:53|
  2. ギター
  3. | コメント:0

プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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