古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

ギター製作家 の松村雅亘さんが亡くなられました

訃報です。

先ほど、松村さんの奥様から連絡を頂きました。

今朝、亡くなられたそうです。

松村さんとは、40年くらいの付き合いですが、初めて出会った時から、
ひたすら、ギターのこと、良いギターを作ることだけを、情熱を持って
熱っぽく話されていました。

最近、私もギターを作っていますので、またお邪魔しようと思って、
何度か連絡をとったのですが、お会いできませんでした。

30年ほど前は、度々、夜遅く仕事場に押しかけ、朝まで楽器のことを
話していました。ギターのことを話し始めると、いつまでも話が終わらず、
朝になってしまうのです。

松村さんがいらっしゃったから、関西のギター界、ギター製作の今日があるように思います。

ご冥福をお祈りいたします。

  1. 2014/01/31(金) 17:33:43|
  2. ギター
  3. | コメント:1

楽器製作仲間の 大西達郎さんが本で紹介されました。



西垣さんの演奏 動画をアップしてくださって、コメントもいただいていますが、
今回は、大西さんのことで書かせていただきます。

名古屋でギターを作っている、大西達郎さんは このブログを読んでくださっている、
ギターに関心を持ってられる方には、私以上にご存知の方も多いと思います。

私が一昨年紹介された本を書かれた、西川栄明さんの新著作です。

img136.jpg


img137.jpg





「一生ものの木の家具と器 東海・北陸の木工家25人の工房から」 です。

私は関西編で紹介していただきました。

西川さんから「今度,東海・北陸編で木工家の本を出そうとしているのだけど、
面白い製作家はいる?」と聞かれたので、即座に大西さんを紹介しました。

大西さんは ギターだけでなく,スクエアーピアノや家具も作っています。
何より、彼の作るギターは素晴らしいので,紹介させていただきました。

彼とのつながりは、19世紀ギター倶楽部主催で、演奏会やギターの展示会が
もう4度ほどあったのですが、その時の展示仲間です。

この催しでは、兵庫県の 黒田義正さん、田中清人さん、大西さんそして私が
いつも展示させていただいていました。

その紹介も記事にしていただいたようです。


img138.jpg


19世紀ギターも作られていますが、トーレスモデルのモダン楽器も素晴らしい楽器です。

知っていただく人が増えると、彼の楽器を理解する人も増えれば、と思い紹介させていただきました。

西川さんとはつい先日会って、楽器に使う木のことについて色んな話を
させていただきました。
(彼は北海道にいるのですが、関西に来られると言うことで、
260種類もの木を紹介する木の事典のような本の出版を考えられている
ということでしたので)

次回は たまたま手に入った、トーレスと同時代の スペインのギター
マヌエル・ベラスコの2台目のギターの話をさせていただきます。

「二つのギターの話 その2 マヌエル・ベラスコ編」です。 





  1. 2014/01/30(木) 18:33:15|
  2. ギター
  3. | コメント:1

コメント そして貴重な動画をありがとうございました。

コメントとそして貴重な動画をありがとうございました。

御礼のブログ更新をしなくては、と思っていたのですが,いつの間にか
2週間ほど経ってしまいました。

申し訳ありません。

いつも演奏会などの案内をさせていただいて、その後の報告をしていませんでしたので、
今回はしなくては!と思っていたところでした。

12月13日の 西垣さんの演奏会、いつものように満席の演奏会でした。


今回は,珍しい組み合わせの演奏が聞けました。

チェンバロとギターのコンチェルトです。


ロドリーゴのアランフェスとガスパル・サンス原曲のコンチェルト。

アランフェスはアンコールです。

これらの、曲がコメントでいただいていた,アドレスで見て、聞いていただくことが出来ます。

チェンバロも私の楽器ですが、前の日に思い立って、爪をカラスの羽根に替えました。

この方が,コッフさんのギターには合うのでは?と思ったからです。


そして、演奏会で聞かせていただいて、最も心に沁みて入ったのは
アンコールの 「アルハンブラの思い出」でした。
(他の曲ももちろん素晴らしい曲ばかりでしたが)

よくあるような、トレモロの練習曲でなく、本当の音楽になっている
アルハンブラはめったに聞けませんので。

そこで、西垣さんから もう一つの動画をいただきました。

アルハンブラも入っていますし、今回の演奏ではありませんが、
リュートの演奏も聞かせてくださいます。(楽器は私の楽器ですが)

http://www.koube.jp/xmas.html



よい音で聞いていただけたらと思います。

西垣さん本当にありがとうございました。



  1. 2014/01/21(火) 01:09:37|
  2. ギター
  3. | コメント:1

明けまして おめでとうございます

明けましておめでとうございます。

昨年は、こんな地味な、よくわからないところもある、ブログを読んでいただいて、
ありがとうございました。

昨年は、雑用が多く、それも期限付きで片付けないといけない仕事が多く、
ブログの更新も遅れがちでした。

今年は、なるべく雑用を減らして、楽器を作って、
ブログも書かせていただこうとと思っています。

お弟子さんにしか作ってもらっていなかった、61センチ弦長のギターは、
音のバランス、演奏のし易さを考えると、標準的な日本人にとって、
ベストの楽器だと思っています。
61センチのギターをさらに今年は進化させたいと思っています。

そして、ギターの機内持ち込みが難しくなっていますので、機内持ち込みが
出来るギターも、今年は早めに作りたいと思っています。



昨年コメントをいただいていて、返事ができなかった事を少しだけ書かせていただきます。

楽器修理のボンド使用の件です。

少し古い話ですが、台から落とされたチェンバロの修理をしたことがあります。

私が作った楽器だったので、私に楽器を壊したことを、言いにくかったらしいので、
自分で直されていました。

でも、なかなか難しい修理だったので、結局私に連絡があり、私が修理をし直しました。
使われていた接着剤はボンドでした。

修理で、最も苦労をしたのと、時間がかかったのが、ボンドの除去でした。
木工用ボンドと膠やタイトボンド グリューはくっつきませんので。

出張修理なので、タイトボンドでの修理になりました。

膠とタイトボンドは完全に結合します。

膠で作られた楽器の修理も、タイトボンドで修理することができます。



タイトボンド グリューをご存知ない方もいらっしゃると思います。

最近は 東急ハンズだけでなく、多くのホームセンターでも売っていますが、
昔は、アメリカから直接買っていました。

膠と同じように、熱を加えると、剥がす事が出来ますし、再接着も出来ます。
例えば、薄い板を接着して、圧力が充分にかからなかったり、キッチリした接着が
出来なかった場合は、剥がさなくても、タイトボンドが充分に使われていると、
アイロン等で熱を加えて、圧力を加えると、完全な接着が出来ます。

膠との違いは、耐熱温度が私の感覚では、10度から20度ほど高いようです。

ですから、日本で使う場合は膠を使った楽器より、高い温度でも壊れないと言えます。

また、はみ出たタイトボンドは水を付けた布で拭くこともできます。

作業も膠に比べて、低い温度でも使えますし、温度管理や膠の品質管理の問題も
楽なので、確実な接着ができると思います。

ですので、タイトボンドや膠で修理されていると、熱を加えると、剥がすことも
タイトボンドを除去も出来るのです。

かなり以前のブログで書かせていただきましたが、接着は接着剤の違いはあっても、
接着力は圧力を加えることで、接着力が大きくなります。


プロの方と、アマチュアの方の修理の違いは、正確に元の状態に近く成形されていることもありますが、
接着の際の圧力をどの程度かけているか、の違いが多いようです。

ですので、接着面に隙間ができないように成形し、圧力をかけることができていれば、
木工ボンドでも、修理は完全にできると思います。

失敗すると、一からやり直さないといけませんが。

ただ、木工ボンドは、力が常時かかっている場所では、温度が高くなると
極端に言えば、ゴムのように柔らかくなって接着面がずれることがあります。

でも、これは品質の悪い膠でも同じようなことが言えますが。

コメントをいただいた方の考えておられる、返事かどうかわかりませんが、
実際にたくさん楽器を作って、修理している人間から、思っている事を、
書かせていただきました。



このブログを書き始めた最初の目的、私の考える理想のギターについて、
材料と構造については書かせていただきましたが、製作方法については
まだ書かせていただいていませんでした。

今年は少しづつ製作方法について、書かせていただこうと思っています。

製作方法についても、最近はスペインギター製作方法がスタンダードになっていますが、
いろんな楽器を作っていると、特にヴァイオリンや、ヴィオラ・ダ・ガンバなどと
比べると、不思議な製作方法だと、私には思えます。

もっと、作りやすくて、良い楽器が作れる製作方法について、書かせていただこうと
思っていますので。






  1. 2014/01/01(水) 01:36:25|
  2. その他
  3. | コメント:2

プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

最新記事

最新コメント

月別の記事です

カテゴリ

ギター (323)
演奏会 (10)
その他 (20)

私へのメールはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

訪れてくださった方々

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR