古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

九州に行ってきます

今日から、九州に行きます。

帰ってくるのは12月始めになります。

パソコンが使える状況だと、ブログ更新させていただきます。

今回は、主に、天草コレジヨ館 リニューアルオープンに備えての、
楽器調整や調律。

九州にある、ヴァージナル、スピネット,チェンバロの修理、調整。

そして、このブログを通して、知り合いになった私のギターに
興味を持ってくださった方とお会いすること。

11月30日に 天草コレジヨ館 リニューアルオープンの演奏会があって、
12月1日は大阪 岸和田で アンサンブルシュシュの演奏会です。

フェリーは時間的に無理なので、夜中走ることになりました。

この間の日曜日も深夜 京都の郊外で、大きな鹿と衝突し、
何とか、九州に行ける程度に修理しました。

運転には、気をつけて走ります。

昨日、32万キロを越えました。

なんとか、カローラさんにはがんばってもらって、
もう少し走りたいと思っています。
  1. 2013/11/21(木) 10:03:10|
  2. ギター
  3. | コメント:0

二つのギター



何か、ロシア民謡のタイトルのようですが、最近手に入ったギター、気になって
使えるようにしました。

デザインがほぼ同じで、兄弟楽器のようです。

でも中身が〈外観も違いますが)ぜんぜん違いました。

UNI_0001.jpg
 
ほぼ同じデザインで、大きさも同じです。



UNI_0002.jpg

サウンドホールの回りも、同じデザインですが,北半球と南半球のように方向が反対です。

UNI_0003.jpg

ヘッドデザインもほぼ同じ。


UNI_0004.jpg


裏板は、新しい今回の楽器のほうが良い材料を使っています。
ネック材も良いものです。

そして、肝心の音ですが、以前の表板が暗い色のほうが、明るくて、倍音、響きも豊かです。
その分、音が軽い感じです。
楽器も軽いです。


それに比べて、今回の楽器は、重さもかなり重く、前に紹介させていただいた
マーチンタイプの楽器に近い雰囲気です。

音も、重く、基音がはっきりしています。
でも、100年以上経っているので、音の立ち上がりや響きは素晴らしい楽器です。

演奏例です。

http://www.youtube.com/watch?v=N-JMT9U-EeM

練習もあまりする時間が無くて、短い曲ですが、有名なバッハさんのカンタータ140番から
「目覚めよと、呼ぶ声あり」です。

もう1曲 短い曲を。これもバッハで私の好きな 「旅立つ最愛の兄に寄せる奇想曲」からです。
バッハが19歳の時に、3歳年上の ヨハン・ヤーコブ がスウェーデンの親衛隊の
オーボエ奏者として入隊するために、スウェーデンに旅立つ兄との別れのために作曲されたそうです。

あまりチェンバロでも弾かれないのですが、しみじみとして暖かい曲です。

http://www.youtube.com/watch?v=nfmVYR_9q8U

もう一つのギターの演奏例です。

http://www.youtube.com/watch?v=lW0tDhsxd88



録音だと、違いが分かりにくいかもしれませんが、

新しいほうは、深い音がしていますし、6弦は基音がしっかりしていて、
減衰もものすごく長いです。

これらの楽器を、見ていただく機会があると思って,手元に置いていましたが、
たまに来られるお客さんに見ていいただくだけで、ほとんど、寝ています。

やはり楽器は,弾いていただける方のところに行くのが良いかな?
と考えています。

どちらも、概観は綺麗ではありませんし,装飾も少ないのですが、
19世紀ギターの良いところの、ちょうど両極端の楽器のようですから、
気に入った方に,あまり高くない価格でお譲りしょうかと考えています。

HPのUSEDのコーナーに出す前に、このブログを読んで下さっている
方々にお知らせしようかと,考えています。

マーチンタイプの C・ブルーノの楽器もお譲りしようかと思っています。

まだ、修理しないといけないパーラーギターは5台ほどありますので。



  1. 2013/11/11(月) 12:35:34|
  2. ギター
  3. | コメント:0

演奏会のお知らせ その他

数少ない、西垣さんの日本での演奏会があります。

恒例の クリスマスコンサートです。

場所は 京都文化博物館〈旧日本銀行 京都支店)

日時は12月13日〈金曜日)午後7時開演


img131.jpg

img132.jpg


今回は、私の作らせていただいたバスリュートで BWV 1007番の組曲を。

そして、チェンバロとギターでロドリゴ のある貴紳のための幻想曲

ソロで、ミヨーや西垣さん作曲の宮本正清先生の詩に曲をつけたもの
そして清しこの夜などです。


日本では演奏を聞かせていただく機会はなかなかありませんので、どうぞ。
19世紀ギターの傑作 コッフの音もどうぞお楽しみに。


それと、7日から始まった展示会 初日に このブログでもよくコメントいただいている、
ギタリストの方が来られました。


会場は 中崎ホールと言っているだけあって、天井は低いのですが、音はいいです。

そこで、私の楽器を弾いてもらうと、近くでは生の音しかしませんが、10メートルほど離れると、
音はそのまま伝わって、更に響きが付いて来て、まろやかな音になっていました。

演奏者がいろいろ,音楽的にやることが離れていても,良く分かります。

ホールが良い所為かなとも思って,お弟子さんの楽器を弾いてもらうと、3メーターほど離れると
もうあまり聞こえてきません。

やはり、私の楽器は フェニックスホールで福田さんに弾いてもらった時もそう感じましたが、
側鳴りせず、遠鳴りするだけでなく、遠くで聞くと響きも増え,豊かになることを,改めて
感じました。

でも、一般の人が何百人のホールで演奏することも少ないので、もう少し弾く人に
気持ちよく弾ける楽器でも良いかな?と思ったりしました。


131107_1140~01
私のブースです。


131107_1810~01
 
全体はこんな感じです。

もちろん音の出る楽器は私だけですので、とてもよい環境のなかでギターが弾けました。






  1. 2013/11/11(月) 00:09:17|
  2. ギター
  3. | コメント:0

プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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