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古楽器製作家の思うこと いろいろ

昔の楽器製作家がそうであったように、様々な楽器を製作しています。そうすると、いろんな楽器の事が良く分かってきます。特にモダンギターについて考えていることを書かせていただこうと、思っています。

最近の出来事

25年ほど前に作ったバスガンバが調整のために帰ってきました。
長い間バーゼルにいたのですが、日本に帰ってきました。

ガンバ 室田

ガンバ室田2
今なら、もう少し上手な顔が彫れそうに思います。



http://

坂本龍右さんのぽっぷ古楽でも使っていただいています。

10月20日は大阪でバロックダンスの演奏会でした。


バロックダンス1020

21日は鳥取バロックで使われた、チェンバロの返却に鳥取から楽器製作もされている、チェロの表さんが来られました。

彼のフェイスブックからです。


チェンバロ返却で丹波篠山の古楽器工房、平山さんのところに行ってきました。
話には伺っていましたが、手作りで建てられたというあまりにも立派なご自宅にまず腰が抜けました(笑)

半日ほど居座り、大変お忙しいところ数々の貴重な知識を分けていただきました。
周りの方々は口を揃えて「平山さんは人に与えることを惜しまない、仙人みたいな人」と言われます。カッコ良すぎます…

土日に展示会で出されていたチェロギター、「アルペジオーネ」を弾かせていただき、興奮して写真を撮ってもらいました(笑)
どちらかというとガンバに近いですが、チェロともガンバとも言えない音と弾き心地が新感覚でした。ガンバよりも旋律楽器としての性格が強いような。
パシャパシャ写真を撮るのはどうにも気が引けてこれだけです😅

その他ビックリしたことは色々ありますがもう1つだけ、とある平山さん作のギターの音を聴き僕の中でギターのイメージがガラッと変わりました。
包み込まれるほど豊かな音量と膨よかな音質、速い立ち上がりと長い減衰時間。ギターのことは疎い僕でもこれは普通じゃないと衝撃が走りました。
響板全体を鳴らすというシンプルで難しい指針に沿って各部が設計されていることを解説していただき、どうやら一般的なギターとは全然違うぞとギターの世界の不思議を垣間見たような気がします。

年末ごろに5弦のピッコロチェロが完成予定らしく、何としてでも一目見たいと楽しみにしています…


私のコメントです。

遠い所をありがとうございました。鳥バロの演奏会も大盛況だったようで良かったです。チェンバロも沢山の人に見ていただいたようで。お話ししたことは結構あったのですが、ピッチの事とかまだまだお話出来なかった事が沢山ありました。ギターに興味を持っていただいてありがとうございます。主にライニングの話をさせていただきましたが、表板、裏板、横板や構造も、ギター製作の常識とはかけ離れています。例えば、ギターの横板は常識的に硬い重いローズウッドで2.0ミリですが、私の楽器は楓で1.6ミリです。2ミリだと曲げるのも一苦労で、曲げた後の横板は、カチカチで振動のしようもありません。楽器が鳴るはずが無いのです。およそ、70キロのテンションのチェロでさえ、1.6ミリが標準とされています。リュートを作っていると、ギターはあまりにも頑丈に作りすぎていると感じます。同じ構造の私のギターでフランスでの演奏会ですが、アランフェス協奏曲をフルオケででマイク無しで演奏会をやって、充分に客席に音は届いていたそうです。聞いていた人が楽屋に来て、楽器を持って、その軽さに驚いたそうです。私の楽器は1.0キロから1.1キロですが普通のギターは1.6キロ程度が標準のようです。ギターの話ばかりになってしまいましたが、鳥取のスピネットの調整や、クラビコードを持っていく話など、沢山させていただきました。

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  1. 2019/10/23(水) 12:06:33|
  2. ギター
  3. | コメント:0

長い間更新出来ず、申し訳ありません。お知らせその他です。

本当に、長い間更新出来ずに申し訳ありませんでした。
度々訪問してくださっている、皆様申し訳ありません。

体の不調や、トラブルがあったのではなく、ただ単純に忙しかったのと、
ブログを更新する、余裕が無かった物ですから。

予定がキッチリ決まっていた所に、3週間ほどでヴァージナルと作らないといけない
事になり、予定したことをフィリッピンから帰ってからする事になったのです。

そのしわ寄せが8月9月とあって、10月になってしまいました。

お知らせも遅くなっていますが、10月19日20日と丹波篠山市今田町で毎年行われている、
(今年で42回目です)丹波焼 陶器まつりで丹波篠山市で創作活動している作家の展示会があります。

今田 芸術村 2019 10 1920191013_11101066

会場と陶器祭りの案内です。

今田 芸術村 2019 10 1920191013_11042505

私は19日は全日会場にいます。会場で展示している 
ギター、リュート、アルペジオーネなどを演奏しようと思っています。
20日は大阪で演奏会なので、会場にはいませんが、
もちろん、楽器は展示しています。

今回の催しを中心になってくださっている方が、このような活動もしてられます。

今田 芸術村 2019 10 1920191013_11131417

先週は、30年ほど前に作ったチェンバロが、新しいオーナーの方に渡るので、そのオーナーの方の希望で
蓋の内側を真紅に塗り、ラテン語の格言を書き、オーナーの思い入れのある、オオルリの絵を描きました。

せっかく使っていただのだから、気持ちよく、気に入った楽器にしてあげようと、希望を聞いてこのような
楽器になりました。

千葉蓋2
千葉蓋1
千葉蓋3

なかなかかわいい瑠璃鳥になったと思います。時間はかかりましたが。


また、更新をなるべく早くと思っているのですが。・・・・・・・・・・

  1. 2019/10/16(水) 15:39:09|
  2. ギター
  3. | コメント:0

まとめて、アップさせていただきます。来月フィリッピンに行きます。新聞でも紹介されました。

今回、九州に行ったのは、もう一つ目的がありました。

来月、熊本天草の方たちと、フィリッピンに行くことが決まったからです。

世界遺産のマニラ 聖アグスティン教会とバギオにある、セントルイス大学での演奏と、
文化交流、楽器についての公演などです。

マニラ教会
聖アグスティン教会です。

どうして、このような話になったのかは、6月16日付の熊本日日新聞で紹介されているので、
そちらでお願いします。
https://news.goo.ne.jp/article/kumanichi/region/kumanichi-1078817.html

比の教会で古楽器演奏へ 河浦町「コレジヨの仲間」 7月訪問「崎津集落もアピール」
2019/06/16 10:30熊本日日新聞

比の教会で古楽器演奏へ 河浦町「コレジヨの仲間」 7月訪問「崎津集落もアピール」

(ここに、当時の衣装を着た「コレジヨの仲間」の方と私の写真が入ります。)

フィリピンで古楽器を演奏する「コレジヨの仲間」メンバーら=天草市

(熊本日日新聞)

 熊本県天草市河浦町の古楽器演奏グループ「コレジヨの仲間」が7月23日、
フィリピンの世界文化遺産「聖アグスティン教会」で演奏会を開く。

昨年6月に同市の崎津集落を訪れ、古楽器の生演奏に感動したフィリピン「北ルソン日本人会」
の小国秀宣代表が日比友好月間イベントに招待した。

 コレジヨの仲間は、天草コレジヨ館(同市河浦町)に復元展示されているピアノの原型「ヴァージナル」や、
弦楽器の「リュート」などの古楽器を演奏する8人。同館や崎津教会などで定期的に演奏している。

 聖アグスティン教会はフィリピンの首都マニラ中心部にあり、
スペイン統治時代の16世紀末から17世紀初頭にかけて建造された同国最古の石造建築。
1993年に「フィリピンのバロック様式教会群」の名称で世界文化遺産に登録された。

 メンバーらは7月19日に出発。式典出席のほか、21日にバキオのセントルイス大、
23日に聖アグスティン教会で、天正遣欧使節が豊臣秀吉に披露したとされる「千々[ちじ]の悲しみ」などを演奏する。

 代表の松村文美代さん(58)は「崎津集落もしっかりアピールし、
世界遺産同士の交流を深めたい」と意気込んでいる。(谷川剛)

(2019年6月16日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

この、アグスティン教会には、キリスト教禁制になった頃の、日本人のキリスト教徒弾圧の
絵が沢山残されているのも、演奏会や交流会が開かれる、理由の一つだと聞いています。

実は、そこで問題が出てきて、また忙しくというか、バタバタ、バタバタしなくてはいけなくなったのです。

私も、ガンバで演奏に参加させていただくのですが、最も活躍の大きい鍵盤楽器、ヴァージナルが
飛行機で運べなくなったのです。

最初は、重さがオーバーと言うことで、軽い運搬用のケースを作って、実際に天草のヴァージナルを入れて見たりして
いたのです。

でも、色々あって、最終的にはこの楽器では、飛行機に乗らない、という事が分かってきて、
急遽、飛行機で運べるヴァージナルを作らなくてはいけないことになってしまったのです。

いざとなれば、スピネットでも、軽くて小さいケースを作れば、何とかいけるという事でしたが、
それもかなり難しく、出来ればヴァージナルで演奏したいと言う気持ちから、作ってしまおうと
いう事になりました。

幸い、宮崎の友人が、フレームや鍵盤の途中まで作った楽器があったので、譲ってもらって
これを、飛行機に載せることが出来る大きさ、軽さにして持っていくことにしました。
と言って、へんなものは作りたくないので、プレトリウスがシンタグマムジクムに載せている、
ヴァージナルのデザインを基にしました。
002_20190624234032708.jpg

こんな形です。


でも、すでにいくつもの演奏会や、ガンバもフィリッピン仕様に、ペグや指板の交換などもしないといけませんし
新しく作るヴァージナルのケースも作らないといけません。

楽器についての公演も、30分ほどあるので、早く原稿や資料も作らないといけないし。

とりあえず、フィリッピンから帰ってきて、少しゆっくりしようと思っています。
(と言いながら、8月に演奏会が控えているので、フィリッピンから帰ってきて直ぐ
熊本の友人のチェンバロの調整などしなくてはいけないし、他の急ぐ仕事も既に入ってきています)





  1. 2019/06/25(火) 01:27:20|
  2. ギター
  3. | コメント:0

ついでに、大きな出来事、エステルハージアンサンブルの公演に付いて回ったことも。

もう2週間ほどが経ってしまいましたが、ウイーンから来られた、エステルハージアンサンブルの
公演に一緒させていただきました。

演奏会など主催した事がない、友人が主催と言うことで、バリトンと言う珍しい楽器も使うので、
楽器にもし何かあれば、何とかする、という保険のような役目で一緒させていただきました。

そろそろ、来年くらいにバリトンを作らないといけないと思っていたので、身近で楽器を見ることが出来るのは
良いチャンスでもありました。

004_201906242345399c2.jpg

熊本の演奏会。

030_201906242345394e2.jpg

大分は、能楽堂でした。

033.jpg

終わってからは、バリトンを人目見ようという方で、いつも黒山の人だかりでした。

今回、友人の助けになれば、と言うことで参加させていただきましたが。
演奏者の方々の、人柄がとても素晴らしく、楽器も気軽に触らせてくれるどころか、
最終日の宮崎では、あつかましく楽器と楽譜をお借りして弾いていたら、
バリトンのミハエルさんがチェロで合わせてくれました。

とても貴重な経験をさせていただきました。

来年は、いよいよバリトンを作らないといけなくなりました。

  1. 2019/06/25(火) 00:45:22|
  2. ギター
  3. | コメント:0

もう少しだけ絵の話を。

50年以上前に、描いた絵はほとんど残っていないのですが、
少しだけ、スケッチブックに残っていました。

小学校5年の時の、当時住んでいた神戸垂水の海岸の絵です。

014_201906242342100b9.jpg
当時は、ほとんど和船の漁船でした。

そして、中学1年の時の友人の絵です。

015_20190624234211e62.jpg

先輩に「時間をかけて描くだけが絵ではない。短時間で特徴を捉えて、描くクロッキーなども出来なくては。」
と言われて,描いた絵です。

もう一枚は、テニス部のかわいい子がいたので、絵を描かせてもらいました。
一枚は、その子に、そしてもう一枚描いて、残していたのがこの絵です。

テニス部で、よく日に焼けた素敵なスポーツ少女でした。

016_2019062423421291c.jpg

このあと、3年ほどは絵を描いていたのですが、その後描いていません。

ですので、前回紹介させていただいた絵が、52年ぶりの風景画となるわけです。

チェンバロの響板には鳥とか花の絵は描いていましたが。
これは絵というより、模様のような物ですから。

絵を久しぶりに描いてみて、車に乗っていても、日常生活をしていても、
見る物全て、構図をどうしよう、ここだったらどのようなタッチで描こう、
と絵を描いていたころの感覚が戻ってきました。

実は、ヴァージナルの蓋の絵、構図と決めるのが一苦労だったのです。
横に長い蓋でしたから。そして、久しぶりの風景画と言う事で。

また、時間があれば描いてみたい、と言う気持ちはあるのですが、
等分、時間が無さそうです。


  1. 2019/06/25(火) 00:33:31|
  2. ギター
  3. | コメント:0
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プロフィール

kogakki

Author:kogakki
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、チェンバロ
と言った、古楽器を仕事として製作して
30年以上になりました。

最近はギターに興味を持っています。
最初に作った楽器は、ギターです。
昭和42年でした。 18歳の時です。

古楽器製作家 平山 照秋 

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